
ある読者から、「市場がいつ底を打つのか教えてほしい。そのタイミングで投資したい」との問い合わせがありました。
しかし、市場の正確なタイミングを見極めるのは、ほとんど不可能です。しかも、実際に市場が底を打つと、多くの投資家が恐怖心から動けなくなってしまうものです。売り圧力が高まり、まだ下がるのではという心理が働くためです。
一方で、現在のように市場が最高値を更新していると、「今は高すぎるのでは?」と投資をためらう気持ちも理解できます。しかし、「安く買って、高く売る」という原則にとらわれすぎる必要はありません。
実は「高く買って、もっと高く売る」ことで、十分に成功する可能性があります。
最高値の日に投資した方が、リターンが高かったというデータ
意外に思われるかもしれませんが、過去のデータでは「市場が過去最高値を更新した日」に投資したほうが、平均的に高いリターンを得ていることが示されています。

市場最高値更新日に投資した場合の注目データ:
- 最高値の日に投資した場合のリターン
3〜5年の期間で平均して約2%高いリターンを得ていた - 最高値と強気相場の関係
過去最高値は強気相場の中で発生しやすく、その後も株価が上昇し続ける傾向がある - 強気相場の持続性
強気相場は短期で終わるとは限らず、予想以上に長く続くケースも多い
「市場が高いから投資は控えるべきだ」という考えは、必ずしも正しくありません。
感情を排除し、規律ある投資を
感情に左右された判断は、パフォーマンスを著しく低下させます。事実、過去30年の市場平均リターンが年11%だったのに対し、平均的な投資家の実績はたった年2.5%にとどまっています。
これは感情による負のループによるものと言えるでしょう。
市場が高すぎると怖くて買えず、下がるのを待つ。
でも、いざ下がったらまた不安で買えず、「
こうした失敗を避けるためには、投資のタイミングを感情ではなくルールで決めることが大切です。
【まとめ】タイミングよりも「続けること」が成功への近道
市場が上がっていても、下がっていても、あるいは横ばいでも、定期的に投資を続けることが最も効果的な戦略です。特に配当株のような長期投資では、毎月や毎四半期といった一定のリズムで投資を続けることが、ブレない資産形成につながります。
市場のタイミングを完璧に当てようとするよりも、ルールに基づいた継続的な投資行動こそが、長期的な成功への鍵なのです。
P.S.
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