米国配当株投資

利下げの恩恵を特に受けるセクターとは?

およそ1か月後の9月17日から18日にかけて、連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されています。

そこで注目されるのは、連邦準備制度理事会(FRB)が金利の引き下げを開始するかどうか。

市場はこれをどう見ているのでしょうか?

その見通しを簡単に確認できるのが、FF(フェデラル・ファンド)先物市場です。

ここでは、FRBが誘導目標とする、FF金利の将来水準を想定して取引されています。

そのため、この市場の取引状況を見れば、市場が金利に対してどのような見通しを持っているかを確認できるのです。

実際に見てみると、この記事の執筆時点で、市場が9月のFOMCでの利下げを確実視していることがわかります。

また、12月までに金利が少なくとも1ポイント低下する確率は74%となってます。

予想を下回った雇用統計の発表後には、9月の会合前に75ベーシスポイント*もの緊急利下げを求める声すら上がっていました。

*1ベーシスポイント=0.01パーセントポイント

ここからわかるのは、市場が注目しているのは

もはや利下げが実施されるかどうかではなく、どの程度の利下げが実施されるかどうかであるということです。

一般的には、金利が低下すれば、市場は上昇すると言われています。

ただ、その中でも特に恩恵を受けやすいセクターは存在します。

 

いくつか見てみましょう。

例えば、公益事業セクターです。

一般的に景気の影響を受けづらいと言われていますが、次の利下げの恩恵は受けやすいと言えます。

なぜなら、このセクターの企業は多額の借入を行う傾向があり、金利が低ければ利息の支払いも少なくなるからです。

また、消費者裁量株も利下げの恩恵を受けやすいでしょう。

このセクターには消費者が「裁量」(すなわち、必要に応じて自分の判断で購入するかどうかを決めること)ができる商品やサービスを提供する企業があります。

利下げ環境下では、そのような商品やサービスへの支出が増加し、消費者裁量株の業績が伸びることが期待できるのです。

ただし、ここで注意しておくべきなのはFRBが必ずしも市場の予想通りに動くとは限らないということです。

FF先物市場では、この夏までに一連の利下げが行われると示唆され続けていました。

実際には8月になっても、私たちは最初の利下げを待ち続けています。

しかし、これまで何度もお話ししてきたように、市場は常に上げ下げを繰り返しながら上昇してきました。

FRBがどのような決定を下しても、投資によって利益を得ることはできるはずです。

 

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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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