投資情報

1 – 3月期決算の傾向を見る

ここ最近は経済ニュースを見ると1 – 3月期決算発表の結果を報道しているところもよく見かけます。

今週は大手ハイテク企業の決算発表も始まります。

2023年1 – 3月期決算は、現時点では好調な決算を発表する企業が多い傾向にあります。

米投資銀行のエバコアによると、S&P500種株価指数採用企業の決算発表は、4月21日時点でアナリストの事前予想を5%近く上回る結果に。

そして事前予想を上回る売上高、利益を発表した銘柄の株価上昇率は、過去5年間の平均が1%であるのに対し、今回は2.3%。

市場予想を上回った銘柄の株価上昇が大きい傾向が見て取れます。

一方、売上高、利益が事前予想を下回る決算を発表した場合の下落率は、過去5年の平均が2.9%に対し、わずか1.8%。

事前予想を下回った銘柄が例年よりも売られていないという傾向も見られます。

方向感の定まらない株式市場で、多くの投資家が投資資金をどこに振り当てるべきか悩んでいる一方で、現在の株価水準は株式市場の下落による影響があるため、市場が回復すれば保有銘柄も回復するだろうと考えている投資家が多いことが示されているのかもしれません。

独立系投資調査会社のネッド・デイビス・リサーチによると、MSCI米国株指数に採用されている銘柄の約76%で、来年の業績予想が上方修正されているとのこと。

この比率は直近の最低の60%弱から上昇して過去10か月で最も高い水準。

業績予想が底を付けて反発に向かう兆しかもしれないとの見方も一部でなされています。

決算発表では通期の業績予想を示すこともあります。この業績予想は足元の状況と同じくらい重要です。そのため、決算発表で業績予想が示された場合にはしっかりとチェックしておきたいですね。

ちなみに今週は有名企業の決算が目白押し。

【4月26日】
給与計算代行のオートマチック・データ・プロセッシング (Nasdaq: ADP)、航空機大手ボーイング (NYSE: BA) 、先物取引所グループの持ち株会社CMEグループ (Nasdaq: CME) 、オークションサイト運営のイーベイ (Nasdaq: EBAY) 、米国のソーシャルテクノロジー企業のメタ・プラットフォームズ (Nasdaq: META) (旧フェイスブック)など。

【4月27日】
バイオ医薬品企業のアッヴィ (NYSE: ABBV) 、米国のオンライン小売最大手・テクノロジー企業のアマゾン・ドット・コム (Nasdaq: AMZN) 、バイオ医薬品大手のアムジェン (Nasdaq: AMGN) 、製薬大手のブリストル・マイヤーズ・スクイブ (NYSE: BMY) 、半導体大手のインテル (Nasdaq: INTC) 、製薬大手のメルク (NYSE: MRK) など。

【4月28日】
石油大手のシェブロン (NYSE: CVX) 、石油大手のエクソンモービル(NYSE: XOM) など。

各社がどのような決算を発表するのか、現時点ではわかりません。

しかし事業環境とアナリストによる市場予想の動向などから、株価上昇の材料となる市場予想を上回るかどうかを予測することはできます。

ぜひそのような意見も取り入れながら株式投資を楽しんでみてください。

小島璃子

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小島 璃子

金融業界歴12年。大学卒業後、メガバンクに約12年間勤務。中小企業~大企業(自動車セクター担当)まで、営業として幅広く担当。メガバンク系証券会社に出向し、投資銀行部門にてM&Aや資本調達などを経験。東京オリンピック・パラリンピック組織委員会へ出向し、大会開催サポートを経験。メガバンクに戻り、ESG関連のリサーチ・コンサルティング業務に従事。2021年12月Oxford Clubシニア・ストラテジストに就任。 著者の記事一覧≫

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