【レビュー】日本未進出の人気外食銘柄

今日は米国出張で立ち寄ったチポトレ・メキシカン・グリルをご紹介。
チポトレはタコス、ブリート、サラダ、チップス、サルサのメキシコ料理を提供するファストカジュアルレストランの1つ。
ファストカジュアルレストランとは、ファーストフードと接客サービス付きレストランの間のポジションを取る業態。
セルフサービスの要素を持ちながら質の高さも兼ね備えたビジネスモデルです。
ファストカジュアルレストランは成長中のビジネスモデルで、市場規模は2019年に1,256億ドル(約16兆6,000億円)。
2027年には2,091億ドル(27兆7,000億円)にまで成長すると予測されています。
その中でもチポトレは最も人気のあるファストカジュアルレストラン。
ファストカジュアルレストランとファストフードの一番の差別化要素は、「できたての料理」を作り、「できたて」が食べられるということ。
そのためわかりやすくオープンキッチンによる調理実演の形態をとるところが多いのが特徴。
チポトレもオープンキッチンももちろんオープンキッチンで、目の前で注文した料理を作りあげてくれます。
実はチポトレに行くのは今回が2回目。
以前米国出張したときに立ち寄り、その美味しさと気楽さからお気に入りのお店の一つになっています(^^)
初めて頼む時は注文の仕方がわからずドキドキしますが、実際は非常にシンプル。
まずはタコス、ブリトー、ブリトーボウル、サラダの4つから1つを選択して、その後は具材をチョイスするだけ。
身近なところで言うと、サンドイッチ店のサブウェイや東京で人気のサラダ店GREEN BROTHERSと似たような注文方法です。
私のお気に入りはブリトーボウル。
ブリトーの具材をお米の上に乗せたメニューなんですが、お米も白米、玄米の2種類から選ぶことができます。
カジュアルレストランのもう一つの特徴は、地元で調達された新鮮でオーガニックな高品質の食材を使っているということ。
チポトレでも新鮮なレタスやトマト、作りたてのワカモレなどをたっぷり入れてもらえます。
完成したのがこちら!(下がブリトーボウル)
写真だとサイズ感が伝わりにくいですが、めちゃくちゃビッグサイズ。
普段結構量を食べるのですが、そんな私でも3分の2位を食べてお腹がパンパンになる量。
それでもお米でかさ増しされているわけではなく、トマトやレタス、豆、チキンなどそれぞれがたっぷり入っているので満足感は非常に高い一品です。
日本でもUber Eatsが広まったあたりからブリトーやタコスを提供するお店が増えていますが、日本で食べる味とほぼ変わらないのも好きな理由の一つ。
気になるお値段は…
ワカモレをトッピングして約12ドル。
日本円で1,600円くらい。
インフレのイメージが強い米国なので、意外とリーズナブルに感じたのは私だけでしょうか?
ファストカジュアルレストランの価格は、ファーストフードレストランの価格よりも高いけど接客サービス付きのレストランよりは安いのが特徴。
なので、海外に行くと円安の影響を痛いほど感じる日本人でも安心感のある値段なんですね。
そんなリーズナブルな価格帯が魅力の1つであるチポトレですが、米国で事業を展開しているため、人件費高騰の影響を例外なく受けています。
そのため、チポトレでは注文を受ける際にAIを搭載した音声ボットを採用したり、トルティーヤチップス製造ロボットの「チッピー」をテスト導入したりといろいろな対策を講じています。
ちなみにチッピーで作ったトルティーヤチップスは、人間が作ったようにあえて不揃いなチップスを作るんだそう。
「誰もがもう少し塩の効いたチップスや、ライムのかけらが入っているチップスを見つけるのが大好きだ」
これはチポトレの料理担当バイスプレジデントのコメントです。
たしかにマクドナルドのポテトでもたまに入っている
ふにゃふにゃ派か
カリカリ派か
好みがわかれますよね。
ちなみに私は断然ふにゃふにゃ派です笑
大雑把なイメージのある米国ですが、こんな小さな消費者の好みまで考えてロボットの製造に活かしているんですね。
緻密なマーケティング戦略によって世界で圧倒的なシェアを誇る米国企業が多いことを示す良い事例かもしれません。
ちなみにチポトレの株価推移はこのようになっています。
一時、食中毒問題で下落した時期はありましたが、コロナ禍でのテイクアウト需要や米国内での健康志向の高まりを背景に、堅調な株価推移を見せていますね。
このように日本には進出していないためにあまり知られていないけれど、魅力の高い企業は数多くあります。
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小島璃子
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