下げ相場の今は投資の始めどき?

今回は業界や個別銘柄の話ではなく、私が投資を始めた時の話をしたいと思います。
私が投資に興味を持ったのは中学生の頃。
2000年頃に起こったデイトレードブームがきっかけ。
しかし、小島家はお小遣い制ではなく、お年玉も献上制だったので自由な投資資金がなく、その時は投資を始めることはありませんでした。
その後就職し、自分でお金を稼げるようになった後も、リーマンショックのタイミングで就職活動を迎えた世代としては経済に明るい希望を持てず…
そして月日は流れ…実際に投資を始めたのは、前職の銀行で上場企業の営業担当をしていた、入社9年目の時。
同じ部で良くしてくれていた関西出身の先輩とカフェでコーヒーを飲んでいた時に、ふと投資の話になり、先輩が自分の投資成績を見せてくれました。
(ちなみに立場上、企業の未公開情報を取り扱うこともあったので、個別株の取引はもちろん禁止。
ただ、インサイダー取引の可能性がない投資信託での運用は許可されていました。)
その時見せてもらった先輩の投資成績は、金額は大きくなかったですが数万円の利益が出ているものがちらほら。
それを見て、
私:「投資って難しくないですか?」と聞くと、
先輩:「簡単やで〜」と。
そこで私は「やりたい!」となぜかすごくエンジンがかかり、すぐさまおすすめの証券口座をネットで調べて開設。
手当たり次第に気になる投資信託を買っていきました。
当時は知識がなかったので、商品名に「テクノロジー」と付いた、なんだか上がりそうな商品を、手数料も見ずに買っていました。
(今思えばなんて無知だったんだと思います^^;)
その結果、投資1年目でマイナス11%を叩き出し、散々たる結果に…
当時はがむしゃらに働いて作ったお金が日々減っていくのを見て、毎日気になって落ち着かなかったことを思い出します。
この時の市場環境は、米長期金利の急騰、トランプ米大統領の外交・通商政策による米中対立などによって大きく乱高下。
10月以降は米長期金利の上昇、世界経済の減速懸念、米政府機関の閉鎖などが嫌気され、大きく下落し、S&P500株価指数は10年ぶりの大幅下落を記録するなど、いろいろな要因による変動が大きい状況でした。
当時も米国が金融引き締めの局面にあり、景気の減速感が意識されつつあることは昨年から今にかけての市場と似ている部分がありますね。
(出所:モーニングスター)
(出所:モーニングスター)
話は戻って、その後、私のお金がどうなったのか。
その結果はこちら。
その後の2年間で大きく取り戻すことができました!
もちろん、市場環境の回復による影響も大きかったのですが、この2年間、投資1年目に購入した商品をそのまま保有し続けていたわけではありません。
いろいろ試した結果、なんとプラス金額は1年目のマイナス金額の約10倍に。
この経験から投資における本当に大切な3つの基礎を学びました。
1.投資先を厳選する
なんだか面白そう!ではなく、投資先の成長性をきちんと考えることが大切です。
私の場合、手当たり次第に買っていた商品を見直し、手数料が高すぎるものや上昇が見込みにくいものは思い切って損切りしました。
いくら考えて投資しても、投資に100%はないので損切りをゼロにすることは難しいですが、考えて投資することでその確率を下げることはできます。
2.焦って売らない
投資先を厳選するなかで、これなら持ってもいいと思ったものについては多少上がっても辛抱強く持ち続けます。
どうしても損切りしたマイナス分をすぐに取り戻したくなる気持ちはすごくよくわかります。
ただ、一旦手放した商品や銘柄が売却後に上昇を続けると、また購入したくなり…
結果、高値で購入してしまい、利益が出ないこともあります。
なので、感情に左右されずに、いいと思った理由が変わるまで持ち続けることが大切です。
3.余裕資金を持つ
株式であれ投資信託であれ、底値を測ることは非常に難しいです。
なので、投資に興味を持った時に投資を始め、一度に手元資金を投資に回すのではなく、少しずつ、例えば1週間、1か月といった単位で定期的に買い増したり、購入価格より下落したときに少しまとまった資金を投入することをお勧めします。
私はこれをすることによって、投資2年目、3年目で大きくプラスに持っていくことができました。
ただここで1つ注意したいのは、生活に必要な資金は別途確保しておくこと。
私の場合、投資に回しすぎて財形貯蓄を崩す羽目になり、上司に非常に心配されました(笑)
このような経験なども踏まえ、私たちOxfordクラブでは、資産やリスク配分を考えた“資産形成ピラミッド®︎”を提唱しています。
これは、長期投資で資産の基盤を作り、追加のリターンは短期投資で狙っていくという戦略です。
資産を築く近道は、長く続けること。
それを可能にするためのリスク配分なども含めたアイディアをOxfordクラブではご案内しています。
足元の株式は底を打ったとは言えない状況ですが、金融の専門家の大半が年後半に向けて上昇していくとの見方をしています。
投資初心者だった2018年の私も、考えすぎずに一歩踏み出したことで、2019年以降の上昇を享受することができたと思っています。
ですから、これから本格的に投資を始める方も、今の下げ相場を利用して、長期目線での投資を行い、数年後に誇れる強固な資産基盤を作っていくことが、あなたが思い描いている夢を実現させる近道なのかもしれませんね。
小島璃子
P.S.1
Oxfordクラブでは、細かな業界分析、企業分析をベースに、配当投資にフォーカスした『インカム・レター』と、成長株にフォーカスした『キャピタル・レター』で、長期目線での投資アイデアをご案内しています。
P.P.S
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