下落相場を利用して 割安な成長株に目を向けよう

突然ですがみなさん、サザエさんって観ていますか?
私は毎週、ちびまる子ちゃんとサザエさんを観ている(観るといってもながら観)のですが、この前に日曜日の放送回では、小学5年生のカツオがお年玉の使い道を考えるといった話がありました。
プラモデル、野球道具、サッカーボールなど、カツオが考えそうな候補の中に、なんと株式投資が出てきたのです!
小さい頃からサザエさんを観続けている私には株式投資という話題がチラッとでも出てきたのが衝撃で!
「世の中の投資の流れが国民的アニメにまで反映されているのか」
と感慨深くなるとともに、皆さんと共有したい!と観てすぐにこのメルマガを書いています(^^)
結局、カツオは株式投資には勉強が必要だということを波平から言われて諦めていましたが(笑)、アニメをきっかけに「株って何?」とか「どうして株は上がるの?」とかを話すきっかけになったら素敵ですね。
さて、そんな今回は、気候変動や資源不足といったメガトレンドを背景に最近注目が高まっている、”究極のクリーンエネルギー”と呼ばれるあるものにフォーカスを当てていきたいと思います。
10年後くらいには、もしかしたらサザエさんに登場するくらい、身近なものになっているかもしれませんし、成長途上の企業は下落相場の影響を大きく受けて、相対的に割安になっていますので、将来大化けする可能性もあります。
少しずつ知識をつけて、勝てる投資先選びに活用していきましょう!
注目が高まっているあるものとは…『水素』です。
クリーンエネルギーというと、太陽光や風力に注目が集まりがちですよね。
でも、最近では水素に対する評価が高まってきているのです。
水素が注目される理由
1. CO2を排出しない
太陽光発電や風力発電同様、水素を使った発電では二酸化炭素(CO2)が発生しません。
燃料電池車(FCV)など水素で走る車両は排出ガスを一切出さないため、“究極のクリーンエネルギー”とも呼ばれています。
また、太陽光や風力とは違い天候に左右されないため、安定供給が可能なクリーンエネルギーとしても注目を集めています。
2.貯蔵・輸送ができる
水素は液化や圧縮といった方法で貯蔵することができます。
そのため、太陽光や風力の余剰電力を水素に変えて貯蔵する、クリーンエネルギーの出力調整の役割としても注目されています。
また、液化や圧縮などにより体積を小さくすることで、水素製造コストの安い国・地域から遠くの需要地まで海を渡って運ぶことも技術次第で可能になるのです。
3.幅広い用途
従来は石油精製や石油製品製造、製鉄などの産業部門で主に利用されていましたが、近年は
- クリーンエネルギー
- 自動車やバスなどの燃料
- 家庭用燃料電池(エネファーム)
といったシーンでの活用もされ始めています。
水素を理解しよう
水素が注目される理由はお分かりいただけたかと思います。
では、ここで質問です。
「水素は一体どこにあるのでしょうか?」
理系の方はぱっとわかるかもしれませんが、水素は「水素だけ」の形では存在しません。
水素は、2種類以上の元素が結びついて生成される化合物のなかに含まれているのです。
…なんだか少し難しく感じますね(^^;)
なので、中学の理科でならった元素記号を思い出しながら、もう少し具体的に考えてみましょう。
水素が注目される理由
一番分かりやすいのは、「水」です。
まず水素は、化学式ではH2。
一方、水は、水素と酸素(O)が結合して、H2O。
水(H2O)に電気を流すと水が電気分解され、水素と酸素が生成されるのです。
(出所:環境省HP)
このように化学反応を起こして水素を取り出します。
水以外では、化石燃料やメタノールなどにも水素が含まれています。
色分けされる水素
みなさん、グリーン水素やブルー水素といった色分けされた水素を聞いたことはありませんか?
水素は化合物から取り出す必要があるとお伝えしましたが、この色分け、取り出す際にCO2をどれくらい出すのかによって決まるのです。
色分けは大きくは次の3つ。
- CO2排出量:ゼロ
- 製造方法:水をクリーンエネルギー由来の電気を使って製造
- CO2排出量:製造工程で排出されるCO2を回収・貯蔵することでゼロにする
- 製造方法:化石燃料を燃焼させガスにし、そのガスの中から取り出す。製造工程で排出されるCO2は、CCS、CCUS技術を活用して回収。
- CO2排出量:かなりの量が排出される
- 製造方法:化石燃料を燃焼させガスにし、そのガスの中から取り出す。製造工程で排出されるCO2は、CCS、CCUS技術を活用して回収。
このことからわかるように、水素をクリーンエネルギーとして利用するにはグリーン水素を大量に確保する必要があるのです。
クリーンエネルギーを電力利用しながら、余剰分で水素を作る。
これを実現させ、いかに社会実装させるか、世界各国および企業がしのぎを削っている最中です。
次回は、水素により新たに生み出される市場や参入企業などについてみていきます。
お楽しみに(^^)
小島璃子
P.S
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