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投資情報 | “出遅れ銘柄”の巻き返しが始まる?


「高値更新銘柄」にこそ短期リターンのチャンスがある


短期的により高いリターンを狙いたい方へ、一つアドバイスがあります。

それは、新安値を更新しているバーゲン銘柄を探すのではなく、新高値を更新している銘柄にチャンスを見出すことです。

これは多くの人にとって直感に反するかもしれません。

しかし数十年にわたる研究により、短期間で最も大きなリターンを投資家にもたらすのは、すでに株価のパフォーマンスが最も強い銘柄であることが実証されています。

エヌビディアはその良い例でしょう。

かつてアイザック・ニュートンは投資とは全く違う文脈ですが、こんなことを言っていました。

「動いているものは、そのまま動き続ける。」


短期トレーダーは「高く買って、さらに高く売る」


市場をアウトパフォームする企業は、一般的に優れた売上・利益の成長、持続的な競争優位性、そして投資信託、ヘッジファンドなどの機関投資家による保有の増加が見られる企業です。

一方で、新安値を更新している銘柄は、売上や利益の伸びが低迷し、利益率が縮小して投資家を失望させているケースが多いのです。

大手機関投資家も撤退しています。

つまり、 長期投資家は「安く買って高く売る」ことを目指しますが、短期トレーダーは「高く買って、さらに高く売る」ことを目指すべきなのです。


長期投資家の戦略から学ぶ「資産配分」の視点


ただし、トレーダーが短期リターンをさらに高めるために戦略を微調整する方法があります。

その考え方は、意外にも長期投資家の戦略から学ぶことです。

説明しましょう。

洗練された投資家は、資産配分(どの種類の株や債券にどれだけ投資するか)が、長期的なリターンの90%を決めると知っています。

「安く買う」ことが目的なので、パフォーマンスが低迷している資産クラス(出遅れ銘柄群)に投資します。

なぜなら、 それが再び市場の主役に返り咲く瞬間を捉えたいからです。

例えば、小型株(スモールキャップ)です。

時価総額30億ドル以下の企業は、この100年間で年平均12%のリターンを記録しています。

これは大型株の年平均10%のリターンを20%も上回る成績です。

しかし現在、小型株はPER、P/S(株価売上倍率)、PBR(純資産倍率)、配当利回りの観点で割安です。

過去10年間のパフォーマンスでは、

  • 米国大型株:年率 12.6%
  • 小型株:年率 7%

と、小型株は大きく出遅れているのです。

しかし、市場サイクルが転換すると、小型株は再び大型株をアウトパフォームします。

そのため、逆張り投資家たちは今、小型株の代表的指数「ラッセル2000」に資金を投じているのです。


【まとめ】「好調な銘柄 × 出遅れセクター」でリターンを最大化


ここで重要なのは、「好調な銘柄 × まだ評価されていないセクター(小型株)」の組み合わせです。

これを実践すると、リターンを大幅に押し上げることができます。

例を挙げましょう。

事例① Blue Bird(BLBD)

以前、私の提供するサービスで、Blue Bird Corp.(NASDAQ: BLBD) を紹介しました。

同社はスクールバスの製造・販売を行っています。

あまり知られていませんが、スクールバスは米国最大の公共交通インフラなのです。

市場は厳しく規制されており、学校側は「低排出」「耐久性」「整備のしやすさ」、そして何より「安全性」を求めています。

私は当時読者にこう伝えました:

▼スクールバスの現状

  • 米国のスクールバスは老朽化が進んでいる
  • Blue Birdは市場のリーダー企業
  • すでに18万台以上が稼働
  • 売上は 43%成長

市場がその価値に気づくと、数か月以内にプラス56%で利益確定しました。

事例② Sweetgreen(SG)

そして、 Sweetgreen(NYSE: SG) の購入を推奨したこともあります。

同社は「新鮮で地元産の食材を使ったヘルシーな食事」でファストフード業界を革新しており、このような状況でした。

▼ Sweetgreenの現状

  • 新規店舗展開が急加速
  • 独自ロボット導入で効率とコストを改善
  • 売上は年24%増

そして、私はこう伝えました。

「売上増加、新店舗展開、そして自動化による効率化が、今後数か月で1株利益を大きく押し上げるだろう」

結果はその通りになり、Sweetgreenは決算で市場予想を大きく上回りました。

5か月弱で 109%の利益。

さらに関連コールオプションでは プラス892% を達成しました。

この2つの企業に共通しているものは何でしょう?

AI?半導体?SaaS?

まったく違います。

どちらもハイテク企業ではありません。

共通点は、「出遅れセクターである小型株の中で、急成長していた企業」 ということです。

そして小型株は今も割安です。

しかしこの資産クラスの中から急成長企業を見つければ、驚くような短期リターンを手にすることが期待できます。

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Alexander Green(アレクサンダー・グリーン)

Oxford Club チーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融・投資関係の4冊のベストセラーの著者で、40年のキャリアがある。米国で金融・投資のニュースレターであるOxfordキャピタル・レターを20年以上執筆しており、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト社はこのニュースレターをここ10年以上もの間、最もパフォーマンスの高い投資ニュースレター・ベストテンに選出している。 アレックスの記事一覧 ≫

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