投資情報 | 投資はプロに任せるか?それとも自分でやるか?

株式市場と投資の基本姿勢
これまで株式市場にはさまざまな浮き沈みがありましたが、今年もまた素晴らしい一年となりました。
読者の方からは「株価が史上最高値付近にある今、資金をどうすればよいのか」といった質問を多くいただきます。
私はOxford クラブのメールマガジンなどで、そのテーマについてよく意見をお伝えしています。
ただし、中には年齢や経験、個々の状況に合わせたアドバイスを求められる方もいらっしゃいます。
しかし私たちは出版社であるため、提供できるのはあくまで一般的な投資アドバイスであり、個別の事情に基づく助言を行うことはできません。
これは金融サービス業界の厳しい規制を避けるためでもあります。
とはいえ、自分の資産配分を把握していないことや、分散が不十分だったり、過度にリスクを取っていたりすることは大きな誤りです。
しかも、このような根本的な誤りは取り返しがつきにくいのです。
マネージドアカウントの魅力
このような状況の方にとって役立つのが「マネージドアカウント(運用委託口座)」です。
マネージドアカウントとは?
これはもともとは機関投資家だけがプロの資産運用マネージャーを利用していました。
個人投資家が一流のマネージャーにアクセスする方法は投資信託を通じてのみであり、数百万ドル規模の資金がなければ直接利用することはできませんでした。
しかも投資信託には高コスト、税効率の悪さ、パフォーマンスの低さといった欠点があります。
ところが近年、最低投資額や手数料が大幅に引き下げられ、一般投資家でもマネージドアカウントを利用できるようになっています。
マネージドアカウントを開設すると、投資のプロに自分のポートフォリオ(または一部)を運用してもらうことができます。
マネージャーはまず投資目標、投資期間、リスク許容度を確認します。
たとえば30歳の人と70歳の人では、最適なポートフォリオは大きく異なります。
▼マネージドアカウントのメリット
- 資産配分のカスタマイズ: 一般的な「成長」や「配当」戦略ではなく、個人の投資目標に基づいたポートフォリオが作られます。
- 個別対応: 年齢、経験、投資期間、リスク許容度など、個々の状況を反映します。
- 透明性: 投資信託と違い、自分の口座の中身がすべて見え、何を保有しているかがわかります。
- 税務対策: 配当や利息、キャピタルゲインにかかる税金を最小限に抑えるよう運用できます。
- 明確な手数料: 手数料は定額制で、フルサービス型の高いコミッションはかかりません。
- 実績: 多くのマネージャーは良好なパフォーマンスを残しています。
- 利便性: 投資に十分な時間を割けない方や、経験不足・感情に流されやすい方にとって最適な方法です。
一方、自分で運用するのが好きな方にはマネージドアカウントは不要でしょう。
【まとめ】投資は「自分で育てるか、任せて買うか」
投資そのものを楽しみ、戦略を実行する時間と忍耐力があり、その結果に満足しているのであれば、他人に資産を任せる必要はありません。
あなたはどちらでしょうか?
私の考えでは、マネージドアカウントが必要かどうかは、例えば「自分でトマトを育てたいかどうか」にかかっています。
園芸が得意な人であれば土を耕し、種をまき、水や肥料をやり、雑草を抜いて、最後には収穫します。
そして自分で育てたトマトを食べるとき、自分の手で育てたという誇りと満足感を得られます。
一方で、忙しい人や、そもそもトマトを育てることに興味がない人もいます。
そういった人はスーパーに立ち寄って、袋入りのトマトを買う方を選ぶのです。
いずれにせよ、あなた自身の価値観や「投資にどれだけ時間をかけられるか?」といったことを考え、投資方法が選ぶのがいいでしょう。
P.S.
今回の記事はいかがでしたか?
あなたの資産形成に少しでもお役立ていただければ幸いです。
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