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金融リテラシー | ミリオネアが実践する「富の原則10選」


アメリカにおける“普通の人”の資産家化の実態


UBSの「2025年世界の富レポート」によると、2024年における世界全体の富は4.6%増加しました。

ただし、その恩恵は地域ごとに差がありました。

長年続く傾向のとおり、アメリカ人は今もなお、“より速く、より賢く、より多く”の富を築いています。

2024年だけで、37万9,000人以上のアメリカ人が新たにミリオネア(資産1億円超)になりました。

つまり、1日に1,000人以上が資産家になっているということです。

現在、アメリカには2,380万人のミリオネアが存在しており、これは世界全体の約40%にあたります。

(ちなみに中国本土は約6.3百万人で、人口は14億人以上いますが、アメリカには及びません。)

このミリオネアたち、いわゆる「毎日登場する資産家たち(Everyday Millionaires)」は、必ずしもヘッジファンドマネージャーやテック企業の創業者ではありません。

UBSは、投資可能資産が100万〜500万ドルの個人たちの台頭を評価しています。

では、アメリカ人はどうやってこれを実現しているのでしょうか?


“Oxfordクラブ式” 富の10原則


多くの人が実践している「Oxford・クラブ式」富の原則

1. 収入より少ない生活をしている

新たな富裕層は、高級車をリースしたり、身の丈以上の住宅ローンを抱えたりしません。

身の丈にあった生活をし、差額を投資に回す。そして、その判断が“複利の力”で大きな差を生むのです。

2. 一貫して投資している(特に税制優遇口座に)

フィデリティの最新データでは、401(k)口座のミリオネアが過去最高となりました。

なぜか?「市場にいる時間こそが最大の武器」だと、多くの人がようやく理解し始めたからです。

3. “収入”ではなく、“資産”を持っている

仕事で得る給与だけでは、資産家にはなれません。株式、不動産、事業、知的財産などの資産を所有することが重要です。

資産を持ち、それが収益を生み出してくれる構造を作ることが、本物の「お金の仕組み」をつくる鍵です。

4. 大きな失敗を避けている

新しいミリオネアたちは、仮想通貨やミーム株を追いかけたりしていません。分散投資で、規律を守り、冷静に行動しています。

暴落時にパニック売りせず、過熱株に飛びつかず、戦略をコロコロ変えない…これらが成功の秘訣です。

5. 長期目線で考えている

これは「投資家」と「投機家」の違いを決定づけるポイントです。ミリオネアたちは、利上げやFRBの動向などには一喜一憂しません。

目指しているのは、完全な経済的自由だからです。だからこそ、市場の下落局面も「チャンス」と捉えられるのです。


株式・不動産・世代間資産移転を活かす戦略


6. 株式を主力にしている

米国株式市場は、過去20年で他国の市場を上回る成長を見せてきました。2024年も例外ではなく、S&P500は24%以上上昇しました。

Oxfordクラブの推奨銘柄の中には、バークシャー・ハサウェイのような堅実な株から、パランティアのような攻めの銘柄まで、それ以上の成績を上げたものもあります。

歴史的に見ても、分散された株式ポートフォリオに勝る資産クラスは存在しないのです。

7. 不動産の上昇を味方につけている

住宅価格の上昇は、家計資産を大きく押し上げました。特に若い世代のミリオネアは、不動産や耐久消費財への投資割合が高いことが特徴です。

彼らは投機をせず、フリップ(短期売買)もせず、価値のある場所で不動産を買い、保有し続けています。

8. “史上最大の資産移転”が始まっている

ベビーブーマー世代は、現在83兆ドルの資産を保有しています。これが今後20〜25年で、X世代・ミレニアル世代・Z世代へと移っていきます。

すでに始まりつつあるこの資産移転は、金融の地形図そのものを塗り替えつつあるのです。そして、この資産を受け継いだ若者たちは、より早く投資を始め、より速く富を増やしています。

9. 有利な経済環境にいる

アメリカの強みを見逃してはいけません。安定した通貨、活発な資本市場、ビジネスに優しい制度は、一時的な追い風ではなく、構造的な“優位性”です。

一方、ヨーロッパの富の増加率は0.5%未満、アジア太平洋地域も3%以下にとどまっています。その差は歴然です。

10. ビジネスオーナーや未公開株投資家が増えている

特にミレニアル世代では、自らビジネスを立ち上げたり、買収したりする人が増えています。単なる労働者ではなく、“所有者”としての道を選ぶ人が増えているのです。

ビジネスオーナーは、キャッシュフロー、資産価値の増加、経営コントロールを同時に得ることができます。これは他のどんな資産でもなかなか実現できない、非常にパワフルな組み合わせです。


【まとめ】普通の人でも資産家になれる時代


いまアメリカで“普通の人”が資産家になっているのは、派手なことをしているからではありません。

正しいことを、コツコツ続けている」からです。

▼確実に結果を出す方法

  • 生産性のある資産に投資し
  • 景気の良し悪しにかかわらず規律を守り
  • 不動産を買って長く保有し
  • 将来を見据えて“今”行動する

これは、派手さはないかもしれません。

でも、ショートカットばかり求めるこの時代において、確実に結果を出す方法でもあります。

アメリカでミリオネアになること…それは今や「夢」ではなく、“適切な行動を取れば実現可能な現実”なのです。

使うお金を減らし、早く・頻繁に投資する。価値が高まる資産を持ち、愚かな失敗を避け、そして、最後までやり抜く。

それが、真の成功のレシピです。

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Alexander Green(アレクサンダー・グリーン)

Oxford Club チーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融・投資関係の4冊のベストセラーの著者で、40年のキャリアがある。米国で金融・投資のニュースレターであるOxfordキャピタル・レターを20年以上執筆しており、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト社はこのニュースレターをここ10年以上もの間、最もパフォーマンスの高い投資ニュースレター・ベストテンに選出している。 アレックスの記事一覧 ≫

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