金融リテラシー | 賢い投資家が知っておくべき9つのこと

昨年の夏、私はOxford クラブが主催するスペインとポルトガルへの 2 週間のツアーに参加しました。その後、私はバルセロナ、グラナダ、コルドバ、トレド、セビリア、マドリード、ポルト、ドウロ渓谷を旅しました。

旅の途中で、私たちは壮麗なサグラダ・ファミリア教会を見学し、歴史あるアルハンブラ宮殿と世界的に有名なプラド美術館の営業時間外のプライベートツアーに参加もしました。

同時に現在の投資環境や、株式、債券、収集品、不動産の投資機会をどのように活用するかについても話し合いました。

私はセビリアで「賢い投資家が知っておくべき9つのこと」について講演をしたのです。

今日はその内容についてご紹介したいと思います。

賢い投資家が知っておくべき9つのこと

▼賢い投資家が知っておくべき9つのことはこちらです。

分散化と多様化

1: 分散化された株式ポートフォリオを上回るパフォーマンスを達成した資産クラスはありません

資産のほんの一部、あるいはまったく株式を保有していない投資家がいかに多いかは、少々驚きです。

長期的には、株式は現金、債券、商品、金、不動産を大幅に上回っています。

その好例が、大不況、世界的パンデミック、金利上昇にもかかわらず、株式市場は2009年3月の安値から飛躍的に上昇しているということです。

2: 多様化は大事だが、過度に多様化しすぎないこと

巨万の富はすべて集中力によって築かれました。

イーロン・マスクやビル・ゲイツが世界一の富豪であるのは、彼らがリスクをテスラやマイクロソフトに集めているからです。

ダウ・ジョーンズ工業株30種平均でさえ、わずか30銘柄で構成されています。

100銘柄以上を所有してS&P500を上回るパフォーマンスを上げる可能性は、基本的にゼロと言えるでしょう。

市場に勝つ方法

3: 市場のタイミングと経済予測は機能しないこと

連邦準備制度理事会（FRB）が積極的に金利を引き上げたことにより起こった2023年と2024年の景気後退を覚えていますか？

恐らく覚えている人は少ないでしょう。

なぜなら、一般的に予測されていたその景気後退は実際には起こらなかったからです。

また、1987年の暴落、サダム・フセインのクウェート侵攻、ロングターム・キャピタルの崩壊​​、90年代後半のインターネットバブルの急速な上昇とさらに急速な崩壊、9/11、ベア・スターンズとリーマン・ブラザーズの突然の倒産、マイナス金利、COVID-19パンデミックなど、市場を大きく動かすこれらの出来事を予測した人は誰でしょうか？

誰も予測できませんでした。

では、先を見通すことができない市場予測者の言うことになぜ耳を傾けるのでしょうか？

もちろん、市場の予測を参考にするにはいいのですが、過度にとらわれすぎるのは良くないでしょう。

4: 市場に勝つ方法は「良い個別株」の選択をすること

株の売買を繰り返して、S&P 500 を圧倒する人はいません。

優れたリターンを得るには、平均的な株よりもはるかに値上がりする、業績の優れた企業を所有することです。

常に、驚異的なリターンをもたらす株が存在します。

そのような株を数株所有するだけで、総リターンに大きな影響を与えることができます。

5: 投資の世界では、お金を払えば品質が良いものを得られるわけでない

これは、普段の生活面で当てはまることとは正反対です。

生活のあらゆる側面では、一般的に価格が高いことは品質が高いことの証です。

しかし、手数料として支払った金額によって年間収益が減る金融の世界ではそうではありません。

調査では一貫して、10 年以上にわたってベンチマークを上回るパフォーマンスを出せるファンド マネージャーは 10 人中 1 人もいないことが示されています。

目標はあなたが金持ちになることであり、ファイナンシャルアドバイザーがお金持ちになることではありません。

6: ポートフォリオの税金管理が必要

これは資産配分から始まります。

ジャンク債、不動産投資信託、高額配当金などの高利回りの証券を適格退職年金*プランに入れ、税金が繰り延べられるようにします。

*日本のiDeCoのような制度

節税効果の高い個別株やインデックスファンドを非退職口座に入れます。

可能であれば、実現利益を実現損失で相殺します。

7: 合理的な楽観主義者になりましょう

40 年近く前、私はウォーレン・バフェット、ピーター・リンチ、ジョン・テンプルトンといった世界最高の投資家について研究し始めました。

驚いたのは、これらの人々が未来に対して楽観主義であったことです。

私たちは、メディアがうんざりする報道をするため、多くの否定的な展開に注目しがちになります。

しかし、人類は、より高速な通信、より安全な移動、命を救う医薬品、その他数え切れ​​ないほどの革新など、長年にわたって大きな進歩を享受してきました。

私たちが恐ろしい時代に恐ろしい惑星に住んでいて、世界が地獄に落ちつつあると本当に信じているなら、苦労して稼いだお金をなぜ株式市場に投資するのでしょうか？

悲観主義者はあらゆる機会に困難を見出します。

楽観主義者はあらゆる困難に機会を見出します。

8: 市場に勝つには、単なる見かけ上の優位性ではなく、本物の優位性が必要

金融の世界で働いている人たちは多額の報酬を手にすることができます。

つまり、何百万ドルもの予算を持ち、最新かつ最高の技術を駆使した最も有能なチームを雇った最も優秀な人々と競争していることになります。

彼らに勝つには、本物の優位性が必要です。

その 1 つを挙げましょう。

企業の内部関係者は経営する会社の事業見通しに関する重要な非公開情報にアクセスできます。

そのため、自社の株式を取引する際に優位性が得られます。

最高の人材の恩恵を受けることは、市場、そしてほとんどのプロの投資家に勝つための実証済みの方法です。

【まとめ】本当の豊かさとは？

9. あなたの本当の豊かさは「感謝の大きさ」で測られます

あなたにとって最も価値のある資産は、家でも、銀行口座でも、投資ポートフォリオでもありません。

それは、あなたに残された時間です。

健康状態が良好で、愛情深い家族、良い友人、そして多様な興味を持っているなら、あなたは恵まれていると思っていいでしょう。

しかし、これはほんの表面的なことに過ぎないことを認識してください。

人類の歴史の 99.9% において、人生は容赦のない過酷な闘いでした。

私たちの祖先のほとんどは、30歳ぐらいで亡くなりました。

ハーバード大学の心理学者スティーブン・ピンカーの「Enlightenment Now」（日本語版：２１世紀の啓蒙：理性、科学、ヒューマニズム、進歩）と「The Better Angels of Our Nature」（日本語版：暴力の人類史）を強くお勧めします。

これらを読めば、自分がいかに幸運であるかをよりよく理解できるでしょう。

そして、より裕福になったと感じずにはいられないでしょう。

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