「経済格差」がでたらめな理由
客観的に見て、今日の米国人はかつてないほど経済的に恵まれています。
生活水準は大幅に上がり、平均寿命も伸びています。
家は広くなり、車はより安全に、通信手段はより速く、医薬品はより効果を発揮し、長距離移動はより容易になりました。
テクノロジーは優れ、現代の便利さを皆が手にし、エンターテイメントの選択肢も著しく増えています。
また、資産価値が高騰し、米国の家計純資産は史上最高水準に達しました。
私たちは非常に恵まれています。
ですが、学界やメディアの多くはそうは思っていないようです。
彼らは、経済格差という、彼らの世界観に対し、私たちが怒りや恨みを覚え、無気力になることを望んでいるのです。
私たちの不公平感を煽るのに完璧とも言えるテーマです。
ジャーナリストや学者たちは、私たちに充足感や感謝といった自然な感覚を持たせようとしていません。
逆に人口の1%にも満たない最も裕福な人々と自分たちとを比べることを望んでいるのです。
そうすれば、自分たちは世界から不当な扱いを受けているという考えが思い浮かびます。
ですが問題は、私たちの大半にはそれが当てはまらないということです。
確かに、賃金はここ数年の物価上昇に追いついたばかりです。一方私たちの購買力は上がっています。
例えば、現代生活の基礎となる衣食住への家計支出が可処分所得に占める割合は、1950年の53%に対し、1970年は44%、現在は32%まで減少しています。
しかもこの数字は控え目に見積もったものです。
40年前にマッサージ機能の付いたラウンジチェアはありませんでした。テレビはせいぜい25インチで、受信状態も解像度も良くありませんでした。
車のステレオも、フロント・サイドエアバッグも、GPSもありませんでした。10万マイル以上走るのも簡単なことではありませんでした。
国勢調査局によると、昨年新築された一戸建て住宅の面積の中央値は212平米でした。1992年に建てられた住宅の中央値より74平米以上広くなっています。
私たちは今日、この地球で生きた歴史上のどの時代の人々よりも長生きし、健康で、安全で、豊かで自由な生活を送っているのです。
それにもかかわらず、多くの人たちは感謝の気持ちを持つどころか、上位1%のさらに上位100人の人たちの暮らしぶりを見て、恨みと羨望の念を抱くのです。
ビル・ゲイツ氏はワシントン湖を見下ろす6131平米の豪邸を所有しています。
ウォーレン・バフェット氏は、ボンバルディア・チャレンジャー600というプライベートジェットで米国内を飛び回っています。
オラクル創業者のラリー・エリソン氏は、82室、プライベート・シネマ、広々としたワインセラーを備えた138mのヨットを所有しています。
だからと言って、これらの事実を前に私が不公平だとは思いません。
ドナルド・トランプ前大統領が外食する際、あなたよりも上質のステーキを食べる?
オプラ・ウィンフリー氏はより高性能のiPhoneを持っている?
イーロン・マスク氏のインターネット接続は私たちより速い?
これらは重要でしょうか。
私たちは少し視点を変える必要があるのかもしれません。
かつては、ほとんどの男性が農業、林業、鉱業、建設業などの過酷な労働で生計を立てていました。
小道を切り開き、川を渡り、山脈を越え、自分の家や納屋を建てました。
今ではそんなことをする人はいません。私たちは一日中座って生活しています。
健康の専門家は、散歩、水泳、ストレッチをし、「体幹を鍛えるべきだ」と言います。
あなたの祖父母に体幹を鍛えろとは誰も言わなかったはずです。彼らはただ生きるのに精一杯だったからです。
歴史的に見れば、貧しいということは、生きていくのに必要な食事にありつくために苦労することでした。今の私たちは逆の問題を抱えています。肥満が貧困層の健康を脅かしているのです。
貧困ライン以下と言われている人の多くが、電話やテレビ、屋内配管にセントラルヒーティング、そして自動車を持っています。
インターネット上の情報に無料で簡単にアクセスできるため、マサチューセッツ工科大学(MIT)の公開講座を受講したり、国内や世界中にいる家族とビデオチャットしたりすることも可能です。
この地球で一瞬でも生きた全人類の99.9%よりも、あなたの生活水準は高いのです。
この信じられないほどの幸運に恵まれているにもかかわらず、悲観主義者の言うことに耳を傾ければ、不幸を感じ、惨めにさえなります。
誤解しないでください。貧困と社会階層問題はもちろん解決すべき問題です。
ですが、マーク・ザッカーバーグ氏やジェフ・ベゾス氏があなたや私よりも多くのものを手にしているという事実、つまり「経済格差」とは、単に人々が頭の中で作り出した問題なのです。
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