アメリカンドリームは死んだのか?

「アメリカンドリーム」とは100年以上使われている言葉ですが、捉え方は様々です。
一般的には「才能と意志があれば誰でも夢をかなえられること」と言えます。
しかし、ピュー・リサーチ・センターの最新の世論調査によれば、
米国人の半数がアメリカンドリームを信じていません。
8,709人を無作為に抽出し、アメリカンドリームは今でも実現可能かと尋ねたところ、
53%が「イエス」、
41%が「かつては可能だったが今は不可能」、
6%が「アメリカンドリームなど一度も存在したことはない」と回答しました。
この調査だけではありません。
2023年のABCニュース・イプソスの世論調査では、
「一生懸命働けば暮らしは良くなると思う」と答えたのがわずか27%でした。
(2010年の初回調査時の50%から、大幅に減少しました。)
「アメリカンドリームなど一度も存在したことはない」との回答は18%にも上りました。
アメリカンドリームを信じる人の特徴
また各調査のデータでは、ある一定のグループは他のグループよりも夢を信じる傾向にあることが分かりました。
高学歴者の多くは、アメリカンドリームは死んでいないと考えているようです。
高所得者も同様です。
一方、夢を信じられない悲観的な見方が、時間と可能性が一番あるはずの若年層に最も多いのは、皮肉なことです。
なぜ年配の人ほど夢を信じているのか
アメリカンドリームといえば、福祉の分野や幼稚園の先生のようなやりがいはあっても低賃金の仕事を思い浮かべる人もいるでしょうが、お金が人生に選択肢を与えてくれるのは、多くの人が知るところです。
お金があるから、ドリームを実現できるのです。つまり、ほとんどの米国人にとって、夢とは経済的な要素を含んでいます。
ここで一つ疑問があります。
年配の米国人ほど夢を信じているのは、その夢をかなえるのに必要な年月を過ごしてきたからでしょうか。それとも、夢はかなうことを理解できるだけの経験を積んできたからでしょうか?
また、高学歴の人ほど夢を信じているのは、この世界の仕組みについて学び、知識があるからでしょうか?
学歴と所得には相関関係があるので、所得が高いから夢を信じ、追い求めることができるのでしょうか?
なかなか答えの出ない問題です。
若者にアメリカンドリームが存在しないと思わせたのは誰か?
もう一つの私の大きな疑問は、何百万人もの若者たちに「アメリカンドリームなど存在しない」、時には「存在したことすらない」と思い込ませたのは、「誰か」ということです。
私にはハンナとデイビットという20代の子供がいます。
2人がアメリカンドリームを達成したのか、判断するのは早すぎます。
それに親である私が客観的な見方をするのは難しいかもしれません。ですが、2人とも少なくとも達成に向けての道を歩んでいると、私には思えます。
昔、息子のデイビットが中学校から帰ってきて、担任の教師がアメリカンドリームは存在しない、ただの冗談だと告げたと話しました。
私はとても驚きました。
担任は「アメリカン・パイプ・ドリーム(The American Pipe Dream)」、つまり非現実的な夢物語と呼んだというのです。
子供の頃から正反対のことを私から聞かされていた息子は、声高らかに反論したそうです。
そこで担任は私を授業に招き、生徒たちの前でプレゼンさせました。
私は45分間、最新のデータを図表やグラフで示しながら話をしました。
その後は討論も質疑応答もなく、担任は礼を述べはしたものの、以降連絡はありませんでした。
担任教師はアメリカンドリームなど存在しないと本気で信じていたのでしょう。米国は自由の国ですから、何を信じようと当人の勝手です。
ですが、結果的に私は息子をその学校から転校させることになりました。なぜ担任がこのテーマについて私にプレゼンさせたのか、今でも分かりません。
その担任の中ではアメリカンドリームなど存在しないのですから、誰かの足を引っ張ろうとしたわけではないのでしょう。子供たちの夢や希望を踏みにじろうとしたわけでもないと思います。
誰でも夢を実現する方法
アメリカンドリームは存在する。そう信じて行動していれば、誰でも夢を手に入れることができます。
私も夢をかなえました。友人、家族、同僚の多くもそうです。長年の読者の皆さんもそうです。
この23年間、文字通り何百人もの読者が、経済的自立を達成できたこと、私がアメリカンドリームの実現の手助けをしたことに感謝してくれました。
改めて、アメリカンドリームとは何でしょう?まだ死んでいないという証拠は何でしょう?そして最も重要な点として、達成するための最も簡単で確実な方法は何でしょう?
まずはアメリカンドリームが存在すると信じることでしょう。
そしてこれからもあなたがアメリカンドリームを実現するための私の知見を発信していきます。
アレクサンダー・グリーン
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