人類進歩の次なる時代の幕開け

今日紹介する本は、10年以上も私の本棚に眠っていた一冊です。
作家たちがこの本を「画期的だ」、「素晴らしい」、「受賞作」、「これまで書かれた中で最も楽観的な本」と評価していたのを見て、数週間前、ついにその本を手に取ることにしました。
すると、終わりまで一気に読んでしまったのです。
それが「無限の始まり : ひとはなぜ限りない可能性をもつのか 」です。
この本を読めば、より賢い投資家になるのはもちろん、より優れた知識を持った人間になるでしょう。
知識=無限
ドイッチュ氏が題名で示した「無限」とは「知識」を指し、知識には制限がないと彼は説明します。
この定義に異議を唱える人はほとんどいないでしょう。
これは私たちの多くが認識しているよりもはるかに大きな意味を持ちます。
なぜなら知識は富を生むからです。
例えば何世紀もの間、私たちが必要とするすべてのエネルギーは、石油や天然ガスという形で、私たちの足元のすぐ下にありました。
ですが、当時の人はそれを発見し、採掘し、抽出・精製する方法を知らなかったのです。
しかし今日、状況は大きく変わっています。
科学者やエンジニアは、元素、化合物、材料、新たな工程などを、これまでにはない方法で発明・開発し、実用化へとつなげています。
例えば、現在ロジック半導体チップの製造には、1,500以上の工程があります。
これまで、半導体チップの性能向上は、部品(素子)を小型化することで達成されてきました。
そして半導体メーカーは、チップ上の素子を限界まで小さくすることができました。
今日、テクノロジー企業がより高速かつ高性能なコンピューターやスマートフォンを作ることができるのは、原子レベルでの大きな発見があったからです。
私たちが口にする食べ物や着る服、そして住む家やオフィスビルに至るまで、すべては科学者、エンジニア、農民、製造業者、ベンチャーキャピタルなど・・・あらゆる領域の専門知識があって初めて成り立っています。
関与するすべての人たちは、それぞれの産業の動向や金融市場の影響を受けつつ、製品やサービスを生み出し、専門技術を提供することで報酬を得ています。
この一連のあり方と、民主主義とが相まって、現代の生活水準を生み出してきたのです。
多くの人々は、進歩とは長きにわたり続いてきたものだと思っていますが、それは大きな誤解です。
人類史の99%において、ほとんど進歩はみられませんでした。
かつての寿命は(偶然ではなく)今よりもずっと短いものでした。平均寿命という観点で言えば、進歩は全く起きていなかったのです。
この200年の間に、知識は一気に増大し、これまでの歴史からは考えられないレベルの生活水準が実現しました。
そしてこの進歩のスピードは、宇宙の膨張と同じく、速くなり続けています。
ARKインベストメントの統計によると、今後来るであろうイノベーションは、今までの産業革命よりも2倍以上も大きな影響を及ぼすと予測しています。
ドイッチュ氏が述べたように、「自然の法則に反していないことは、正しい知識があればすべて実現可能」なのです。
40年前は誰もパソコンを持っていませんでした。
30年前は誰もインターネットに接続しておらず、20年前にはスマートフォンは存在しませんでした。
15年前には、電気自動車も、音声認識技術も、クラウド・コンピューティングも、3Dプリンティングも、拡張現実も、5Gも、モノのインターネットも登場していませんでした。
そして間もなく、これらすべての進歩は、現代における技術上の最大の偉業とも言える人工知能(AI)によって塗り替えられます。
人類の進歩の速度は、さらに増していくでしょう。
そう遠くない将来、現在では考えられないほど発達した交通手段、通信手段、医療、商品やサービス、
そして投資チャンスを人類は手に入れるでしょう。
これまでの200年間の歴史を見ればわかるように。
正しい知識に基づいた実現可能な未来に投資チャンスを見出していきましょう。
アレクサンダー・グリーン
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