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下落を味方につけましょう

先週は今月上旬に起きた暴落に対して私の見解を述べました。

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今日は、調整局面、弱気相場(ベアマーケット)、暴落がなぜあなたの最良の味方なのかについてお話ししたいと思います。

変なことを言っていると思われるかもしれません。

確かに、市場の急落は怖いものです。

信用取引を行なったり、生活に必要なはずの資金を投機したりする人たちにとっては、特にそうだと思います。

(そういうことはやめましょう。)

突然の下落は、予期していなかった出来事によって起きるのが普通です。

また、株価が回復するのにどの程度時間がかかるか、誰も確実なことは言えません。

それでも、どう振る舞うべきかさえ知っていれば、もし下げ相場が訪れても味方につけることができます。

まずは、基本的なおさらいから始めましょう。

強気相場も弱気相場も、季節が変わるのと同じようにごく普通のことです。

ただ、それがいつやってきて、どの程度続くのかを予測するのは簡単なことではありません。

過去200年間、株式の分散ポートフォリオのパフォーマンスが、不動産、貴金属、債券、現金など他のあらゆる資産クラスを圧倒してきた理由は・・・

ボラティリティです。

もし価値の変動がない投資で2桁%以上のリターンを得られるなら、誰も株式には手を出さないでしょう。

ですが、そうはいきません。だからこそ、投資目標を達成するのに必要な高いリターンを得るため、多くの人々が株式を保有しているのです。

ボラティリティは、株式投資における不可分のパートナーであると同時に、単なる入場料であるとも言えます。

もちろん、ボラティリティを喜ぶ投資家はいません。

なぜなら、投資家は時に感情に身を任せやすく、間違った行動を取るからです。

パニックになって売る、あるいは思考停止に陥り何のアクションも取らない。

いずれも良い戦略とは言えません。(思考停止の方が、パニック売りより少しはましですが。)

なぜ投資家は不安になるのでしょうか?

一般的には、

a)それが現実のお金のことであり、

b)売りの原因が何であれ、予想外のものである

からです。

9.11同時多発テロ、世界金融危機、コロナウイルス感染症パンデミックを思い出してみてください。

投資家は、誰もこのような出来事が起こるとは想定していませんでした。

そのため、多くの投資家がいったん市場から資金を引き揚げ、状況が好転したタイミングを見計らって再び市場に戻ろうと考えたのです。

米国株式市場は過去200年間、大きく値を下げるたびに回復してきたにもかかわらず、人々は今回こそは違うとなぜか思いがちです。

ですが、それは誤っています。

 

2008年の金融危機の際、ウォーレン・バフェット氏はニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、投資家に株価の下落を利用し投資するよう呼びかけました。

ただし、彼はこう付け加えました。

ひとつはっきりさせてください。私は株式市場の短期的な動きを予測することはできません。1か月後、1年後に株価が上がっているか下がっているか、見当もつきません。ただあり得ると思うのは、市場心理や景気が上向くよりもずっと早い段階で、市場は大幅に回復するだろうということです。つまり、コマドリを待っている間に春は終わってしまうということです。

これが、優れた投資家の考え方です。

優れた投資家は、市場がどこまで下がるか気にしたり、時間を無駄にしたりしません。

回復にどれだけ時間がかかるかと心配することもありません。

彼らは大きなチャンスを見出し、実際に行動するのです。

ここで、「もしも・・・だったら」のゲームをしてみましょう。

もしも、2008年の金融危機とその後の景気回復が起こらなかったら。

この期間に、マーケットがV字を描く代わりに、数年間横ばいだったとしたら。

その結果はどうなっていたでしょうか?

眠れない夜の数は減ったかもしれません。ファイナンシャル・アドバイザーと話す機会も少なくなっていたでしょう。

ですが、ここが重要な点です。大企業を割安に買う数年にわたるチャンスもなかったでしょう。

それがポイントなのです。チャンスが訪れた時に行動しないのは、チャンスが訪れなかったのと同じことです。

下落局面が来たら天からの贈り物だ受けとめることを自分に誓ってください。

J.P.モルガン(実在のJ.P.モルガン)の有名な言葉に、「木に背を向けてサクランボ狩りはできない」というものがあります。問題に直面している場合には、問題の核心に向かってアプローチする必要があるということです。

調整局面、弱気相場、大暴落は、少しの度胸と忍耐と先の見通しを持つ人にとっては、最高のチャンです。

渦中にいる時にそう考えるのは難しいことかもしれません。ですが、振り返ってみれば明白なことです。

アレックス

 

〜 編集部より 〜
不安定な市場で心配に思われている方もいるかもしれません。

アレックスさんが言っている通り、
まずはパニックにならない、下落はチャンスである
ということ意識することが重要になりそうです。

市場の上下に関係なく強い成長企業に投資し、
長期的な視点でリターンを狙いたい方は

アレックスさんのOxford キャピタル・レターをおすすめしています。

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Alexander Green(アレクサンダー・グリーン)

Oxford Club チーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融・投資関係の4冊のベストセラーの著者で、40年のキャリアがある。米国で金融・投資のニュースレターであるOxfordキャピタル・レターを20年以上執筆しており、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト社はこのニュースレターをここ10年以上もの間、最もパフォーマンスの高い投資ニュースレター・ベストテンに選出している。 アレックスの記事一覧 ≫

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