投資情報

なぜAIコンサルタントが 必要なのか?

先週オハイ・バレー・イン&スパで開催されたインベストメントUカンファレンスは、大成功に終わりました。

絵に描いたような美しい景色と絶好のロケーションで、

アナリストが株式、債券、コモディティ、通貨、暗号資産、不動産、収集品といった各資産クラスの見通しについてプレゼンしました。

個人的に一番良かったのは、

作家で未来学者のショーン・デュブラバック博士と

起業家でコンサルタントのブラッド・コスタンゾ氏による

人工知能(AI)の未来をテーマとする講演でした。
 

出所:2024 Investment U Conference

 
 
ブラッド・コスタンゾ氏に会うのは初めてでしたが、彼の話は強く印象に残りました。

この数年、多くのAI「専門家」の著作を読んだり話を聞いたりしてきましたがいまいちパッとしませんでした。

でもブラッドは、起業家や経営者がビジネスを成長させる

つまりコストを削減し生産性を向上させ、利益を増やすためにAIをどのように活用できるのかといった、具体的な事例にあふれていました。

ブラッドは自身のビジネスを「アクセラレーテッドインテリジェン(*Accelerated Intelligence)」と呼びます。

Accelerated=加速させるIntelligence=知能です。

AIとは本質的に人の創造性と生産性を向上させるツールだからです。

  

AIは超人的なリソース

彼は、企業はAIを業務に取り込むことで生産性を数倍にできると語りました。

例えば、AIは人材を超人的なリソースに変えることができるそうです。

一体どうやって?こんな風に考えてみてください。

AIは食事をとりません。睡眠もトイレ休憩も必要ありません。

疲れることもアイデアが尽きることもなければ、あなたの依頼に個人的な感情を持つこともありません。むしろ、人間に任せるよりも早くプロジェクトを仕上げてくれる大切なパートナーなのです。
  

AIで仕事が奪われる?いいえ、むしろ生まれるでしょう

AIは雇用を奪うのでしょか?おそらくそうなるでしょう。

ですが、それは必ずしも悪いことではありません。

米国民の多くはかつて農業に従事していましたが、機械化により変わりました。
農業従事者の多くは他の生産的な仕事を見つけました。

何千万人もの米国民がかつて製造業で働いていましたが、自動化と海外の安い労働力がそれを変えました。組立ラインで働いていた労働者は他のより生産的な仕事を見つけました。

インターネットにより何百万もの仕事は代替され、ある日突然居場所を失くした人もいます。

ですが、人間はインターネットによってより良い生活を手に入れました。

必要とされなくなった働き手は、例によって他に仕事を見つけました。

そう、AIによりいくつかの仕事は失われるでしょう。そして同時に、何百万もの新たな雇用が創出されるでしょう。

  

ビジネスにAIを取り入れる

今週ブラッドと話した際、今の時点で最も可能性に満ちたキャリアを1つ選ぶとしたら、それはAIの力を使ってビジネスを発展させる方法を経営者やスタッフにアドバイスする仕事ではないかと考えており、それをブラッドに話してみた。

さすがAIコンサル会社を経営する人物だけあり、彼は私の意見に賛成してくれました。

では具体的に、AIをどうビジネスに役立てればよいのでしょうか?

リサーチ、執筆、戦略立案、分析、計画、ブレーンストーミング、要約、コミュニケーションなど、

大規模なデータ処理と批判的思考(クリティカルシンキング)を必要とする、ありとあらゆる業務をAIは行なえます。

ブラッドはプレゼンの中で、AIがどのようにグラフィック・アートを作成し、文章を編集し、リサーチをサポートするのか、さらには動画のセリフをどのように他言語に翻訳するのか実演してみせました。

私はよく、企業とはより優れ、より速く、より安い製品やサービスを提供することで顧客を惹きつけると指摘しています。

ブラッドはこれを「サービスのトリレンマ」と呼びます。

 

 
彼はベン図を使って、仮に製品が優れていて速くても、価格が安いとは限らないことを説明しました。

逆に安くかつ速くても、優れているとは限りません。

あるいは優れていてかつ安くても、速いとは限らないのです。

そこで彼は、AIが製品やサービスを足りない部分を補うため
より良く、より安く、より速く提供することで、

ビジネスにどのような革命がもたらされるのかを示しました。

だからこそ、AIは大きな意味を持つのです。

AIは、コンピューター、そしてコンピューターが操作する機械が、私たちの生活をより良く、より簡単にするその限界を超えようとしているのです。
  

膨大な情報を処理できる

AIは情報を処理し、信じられないほど迅速にビッグデータから結論を導き出すスキルとアルゴリズムを提供してくれます。

データの収集や入力、請求書の作成、顧客からの問い合わせに対するメール回答、ソフトウェアのテストなど、これまでは人間がかかわってきた作業をコンピューターが行なえるようになります。

そのおかげで、労働者は人間の能力を必要とする作業に集中することができるのです。

この分野における投資機会は計り知れません。

世界は現在、毎日2.5京バイトのデータを生み出しています。

人工知能は、これらすべての情報を効果的に処理し、利用する唯一の方法です。

(すでに35%以上の企業が何らかの形でAIをビジネスに活用しています。)
  

より少ない労力でより多くの仕事ができる

AIは、コンピューター、ロボット、その他の接続されたデバイスが、人間の知覚、学習、問題解決、意思決定を真似することを可能にします。

これにより、機械は人間の介入なしに、精度を高めながら特定のタスクを実行できるのです。

現在では、音声認識、言語処理、ウイルスやスパムの防止、自動操縦技術、画像認識、リアルタイム・レコメンデーション、さらには自動株式取引にまで応用されています。

人間の知性で実現できることはすべて、AIによって高速化し、強化されます。

理解力、創造性、紛争解決、健康、長寿など、人間の活動のほぼすべての領域で、人々がより幸福になる進展が実現していくでしょう。

つまり、すべてのビジネスパーソンは、無限に忍耐強く、無限に知識があり、無限に役に立つパートナー(眠ることも、病気になることも、休暇を取ることもない)を24時間365日利用できるようになるのです。

より少ない労力でより多くのことをこなせるようになり、生産性は劇的に加速し、経済成長が促進され、新しいアイデア、新しい仕事、まったく新しい産業が生まれます。
  

AIを使う企業かそれ以外か

AIは人間の知性を補い、これまで以上に迅速にまたより望ましい形で地球上の問題を解決していくでしょう。

私の考えでは、2020年代の終わりまでに、2種類の企業しか存在しなくなると思います。

AIをビジネスに取り込んでいる企業と、取り込んでいない企業の2種類です。

 

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Alexander Green(アレクサンダー・グリーン)

Oxford Club チーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融・投資関係の4冊のベストセラーの著者で、40年のキャリアがある。米国で金融・投資のニュースレターであるOxfordキャピタル・レターを20年以上執筆しており、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト社はこのニュースレターをここ10年以上もの間、最もパフォーマンスの高い投資ニュースレター・ベストテンに選出している。 アレックスの記事一覧 ≫

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