投資情報

世界がより平和で豊かになる方法

 

現代人の多くは平和で豊かな生活を送っています。

ですが、ニュースを見ているとそれに気づきにくいかもしれません。

戦争、テロ、犯罪や汚職、そして自然災害。気が滅入るような出来事ばかりが毎日報道されています。

もちろん、ニュースになるのは日常では無い出来事ばかりです。

ただ、悲観的なニュースに日々触れることで、私たちが持つ世界観は気付かないうちに影響を受けてしまいます。

たとえば、ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスの間で今起きている戦争。

何千人もの罪のない一般市民が殺害され、負傷し、誘拐されたり避難を余儀なくされたりしています。

これらの地域や世界の紛争地域には、数えきれない苦しみがあります。

それでも、国家間の戦争、内戦、テロ攻撃や暴力による死者数が、ここ数年、数十年のあいだに減少していることはご存知でしょうか?

(本当かどうかを確認したい方には、スティーブン・ピンカー著「暴力の人類史」をお勧めします。ビル・ゲイツ氏が「これまで読んだ中で最も大切な本のひとつ」と呼ぶ名著です。)

出所:スティーヴン・ピンカー青土社 (January 28, 2015)

 
長期的には暴力が減り続けていると言うと、それは事実かもしれないが、
人々がこれほどひどい扱いを受けたことはめったにないと肩をすくめる人もいます。

ですが、スティーブン・ピンカー氏は異論を唱えます。

 
エンターテインメントとしての残酷さ、迷信に基づく生け贄、労働力としての奴隷制度、政府の方針としての征服、不動産獲得手段としての大量虐殺、日常的な刑罰としての拷問や身体切除、軽犯罪や意見の相違に対する死刑、政治的後継者制度としての暗殺、戦利品としてのレイプ、欲求不満のはけ口としての大虐殺、紛争解決手段としての殺人・・・

– これらはすべて例外なく、人類の歴史の大部分において人々の生活の一部を占めていた。しかし今日、西欧諸国ではめったに見られないか、存在すらしていない。それ以外の地域でも以前より格段に減っており、起こったとしても隠蔽されるか、もし明るみに出れば広く非難される。
 

世界の一部の地域(米国の複数の都市を含む)では現在も暴力が存在する一方で、現代人の生活は人類の歴史の大半よりもはるかに安全で平和であると言うのは、物事を知らない、あるいは常識はずれだと思われるかもしれません。

ですが、だからといってそれが真実であることに変わりはありません。

今日の世界がどれほど暴力的でなくなったかを理解できないのであれば、
私たちの生活がどれだけ豊かになったかということも、真に理解することはできないでしょう。

 
このことは、時間価格(Time Prices)を見れば明らかです。

時間価格とは、労働者が何かを買うために働かなければならない時間の長さのことです。

通常の価格は円(ドル、セント)で表されますが、時間価格は時間と分で表されます。

私たちはお金で物を買いますが、賃金は時間で測って支払われるからです。

たとえば、ハンバーガー1個が750円で、時給が150円だとすると、時間価格は5時間です。
 

 

ハンバーガー1個の値段が800円に上がり、時給も200円に上がれば、時間価格は4時間となります。
 

 

ハンバーガーの値段は高くなっていますが一人の労働者が働かなくてはならない時間は短くなっています。

名目コストは高くても、時間価格は安くなったということです。

時間の経過に伴い私たちの生活が豊かになったのか、あるいはそうでないのかを測るには時間価格が役立ちます。

それには3つの理由があります。

1. すべての時間軸上で、その時点での物価と賃金が使用されるため、時間価格はインフレを過小評価することも過大評価することもない。

2. 時間価格は為替変動に左右されない。(ユーロでも円でも、その他の通貨でも測定できる)。

3. 時間価格は、幸福度の変化を測定する標準化された方法である

 
著者のMarian L. Tupy氏とGale L. Pooley 氏は、その優れた著書「Superabundance」の中で、1980年から2020年にかけて50品目の時間価格を測定しました。

出所:作: マリアン L. タピー(著)、ゲイル L. プーリー(著者) 出版社 カトー研究所

 

その結果、時間価格は一部だけにとどまらず、すべてのコモディティにおいて大幅に下がったことが分かりました。

石油、天然ガス、小麦、綿花、大豆、牛肉、とうもろこし、豚肉、砂糖など50品目の時間価格の平均下落率は、実に75.2%でした。

つまり、労働者は、これを買う為に75%も働かなくてもよくなったのです。

同じ40年間で、調理器具セットは51%、食器洗い機は62%、洗濯機は65%、紳士服は72%、自転車は74%、掃除機は83%、フードプロセッサーは86%下落しました。

もちろん、すべての製品の時間価格が下落しているわけではありません。大学教育、医療、住宅ローンなどは明らかな例外と言えます。

それでも、私たちの生活がより豊かになっているのは明白です。

米国の世帯収入は、今年、過去最高を記録しました。

新薬や医療機器は、寿命を延ばし、私たちの人生をより良い方向へと導いています。

新しいテクノロジーは、コミュニケーションをより速く、移動をより安全なものにし、仕事やレクリエーションをより楽なものにしています。

私たちの生活の質は間違いなく向上しています。そして世界はさらなる繁栄に向かっているのです。

これは投資家にとっては朗報です。

良いニュースはこれだけではありません。

人工知能(AI)に関しては悲惨な予測も数多く見られますが、AIは私たちの生活水準を劇的に、しかもかつてないスピードで高めていくでしょう。

悲惨なニュースばかりにとらわれず、世界をより良く、平和にしてくれる企業に投資していきましょう。
 

P.S.

人工知能(AI)を用いいた様々なサービスが増えてきていますね。
自動運転、AIチャット、医療技術・・・

そんな中AIが普及すればするほど
成長を期待できる企業はこちら

→こちら

 

Instagram更新中!

Oxford クラブ公式Instagramではネットや雑誌では知れない
投資のプロが分析・評価する米国株情報を日々配信しています。

■Oxford クラブ チーフ・ストラテジスト志村のインタビュー動画
■マーク・アレックスの投資哲学
■アメリカ現地の投資関連ニュース
こんな感じで、インスタで投資に
役立ちそうなヒントやつぶやきを投稿しています。

 

P.P.S

今回の記事はいかがでしたか?

あなたの資産形成に少しでもお役立ていただければ幸いです。

Oxford クラブでは、このような記事を33万人のメールマガジン会員様に毎日無料でお届けしております。

公式サイトからでも1週間にお届けする7つの記事のうち4つはお読みいただけますが、3つはメールマガジン会員様に宛てたものとなっております。

毎日2分メールをお読みになるだけで、少しずつ米国株による資産形成のコツを身に付けていただけるでしょう。

6つの高配当米国株レポート

ちなみに…メールマガジン登録者様にはもれなく『永久に持っておきたい6つの米国株レポート』も無料プレゼントしています。

株式投資というと、「いつ買うか?」というタイミングが大事というイメージが一般的…ですがこの6つは「いつ買ってもいい」銘柄です。

しかも「いつ売るか?」に頭を悩ませることも不要…「持っておく」だけで資産が積み上がることが狙える6つの銘柄を6,200株以上の中から厳選しました。(それが「永久」の由来です)

メールマガジンをお読みになって米国株のコツがつかめてきた頃、投資をする余裕が出てきた頃などなど…

あなたのタイミングで投資をご検討されてはいがかでしょうか?

投資リスクの低いものをお選びしているので米国株投資の初心者にもオススメです。

→「6つの永久に持っておきたい米国株」を無料で知る

Alexander Green(アレクサンダー・グリーン)

Oxford Club チーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融・投資関係の4冊のベストセラーの著者で、40年のキャリアがある。米国で金融・投資のニュースレターであるOxfordキャピタル・レターを20年以上執筆しており、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト社はこのニュースレターをここ10年以上もの間、最もパフォーマンスの高い投資ニュースレター・ベストテンに選出している。 アレックスの記事一覧 ≫

関連する記事

Back to top button