抗生物質以来の 医学のブレイクスルー
カルビン・クーリッジ氏は今から100年前の米国大統領です。
1924年彼の16歳の息子は、ホワイトハウスで靴下を履かずにテニスをし水膨れができました。
細菌に感染し、わずか5日後にこの世を去りました。
抗生物質が発見されるまでは、世界一の権力者の息子に国家最高の医師が治療にあたっても、その命を救うことはできなかったのです。
このような悲劇は日常茶飯事でした。
医学と技術の進歩により、今ではポリオ、天然痘、はしかなど、
歴史上のほとんどの疫病が姿を消しました。
感染症は驚くほど減少し、心臓病や脳卒中の発症率も低下しています。
そして私たちは今、人工知能(AI)により、人類史上最大ともいえる医学的進歩の入り口に立っています。
そして大きな投資のチャンスでもあります。その理由を述べたいと思います。
地球上では現在、毎日2.5京バイトのデータが生成されています。
この全情報を効果的に処理し、利用する唯一の方法がAIです。
(すでに35%以上の企業が何らかの形でAIをビジネスに活用しています。)
AIは、コンピューター、ロボット、その他接続されたデバイスが、人間の知覚、学習、問題解決、意思決定を模倣することを可能にします。
これにより、機械は人間の介入なしに、より高い精度でタスクを実行できるようになるのです。
アプリは今、音声認識、言語処理、ウイルスやスパムの防止、自動操縦技術、画像認識、さらには自動株式取引に至るまで、広い範囲で利用されています。
人間の知性で実現できることはすべて、AIによりさらに速く、強化されていきます。
理解力、創造性、紛争解決、健康、長寿など、人間のほぼすべての活動領域で、人々はこれまでを超える大きな成果を手にするでしょう。
より少ない労力でより多くのことをこなせるため、生産性は飛躍的に向上します。経済成長も促進され、新しいアイデア、新しい仕事、そして新規産業が生まれるでしょう。
AIは人間の知性を補強し、かつてないほど優れ、迅速な問題解決を可能にします。
最も大きく変化する分野のひとつが医療です。
田舎町にある診療所の医師が、一流大学医療センターの医師と同じように診断情報や分析にアクセスできるようになるだけではありません。
生物医学研究は、AIにより数多くの成果を生み出していくはずです。
新薬が作られてから米国に認可されるまでに、現在は10年以上の期間と10億ドルを超える資金を要します。
ですが、AIはその”コスト”と”期間”を大幅に削減します。
より少ない臨床試験で、より質の高いデータを得ることができるからです。
現在の多くの臨床試験のように何万人もの被験者を必要とせず、より焦点を絞ったアプローチで、安全で新しい治療法を生み出し、より早く医療現場に導入することができます。
何百万人もの命が救われるでしょう。
10月6日スタンフォード大学医学部長であるロイド・マイナー博士はウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、次のように述べています。
創薬プロセスは今まさに変革期にあり、患者へ提供できる治療法の数は今後急速に増えるでしょう。特定の疾患を持つすべての人の治療に使える汎用的な薬ではなく、各疾患や個々人に特化した新薬が、数多く出てくるでしょう。
マイナー博士は、AIの登場が「人類史における変革の瞬間」であり、「抗生物質の導入以来最も革新的かつ前向きな変革」をもたらすと結んでいます。
AIを活用した創薬分野への初期段階での投資は、大きな利益へとつながる可能性があります。
ビジネス(産業界)を支援することこそアメリカ政府のビジネス(仕事)だ、という意味の「アメリカのビジネスはビジネスだ。」という言葉を残した
カルビン・クーリッジ元大統領も、さぞかし喜んでいることでしょう。
P.S.
AIで最も大きく変化する分野は医療かもしれないですね。
私が特におすすめする医療分野におけるAI銘柄があるのですが
12/16(土)に動画でお伝えします。
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