なぜ子供たちは資本主義を嫌うのか
株式市場には、2つのメリットがあります。
1つ目は株式市場を通じて企業が資金を集めることができるので、従業員を雇い、事業を成長させ、商品やサービスを提供することが可能になります。
2つ目のメリットは、株式市場では企業の成功の一部を投資家へ還元してくれることです。
株式市場=資本主義の本質です。
わずかな資金とワンクリックだけで、世界でもっとも収益を上げている企業の一部を、手に入れることができるのです。
株式投資において私たちが支払う金額や将来受け取るリターンは、裕福な人もそうでない人も、同じ額なので、システムも公平です。
例えば、テスラ (Nasdaq: TSLA) の株式を持っているとしましょう。今後数年間のあなたの投資リターンと、世界で最も裕福な男、イーロン・マスクの投資リターンとの間に違いはありません。
(もちろん、彼の保有株式数はあなたよりも多いかもしれませんが、リターンの割合は同じです。)
最近ではテクノロジーと自由競争の恩恵により、手数料や最低投資金額といった負担もゼロに近くなっています。
子供達は資本主義が嫌い?
資本主義のメリットが多いにもかかわらず、米国の18歳から29歳までの過半数が、この国を支える自由市場システムに賛成ではないという世論調査があります。本当に残念なことです。
しかも、3分の1が「社会主義の方が良い」と回答したというのです。
なぜでしょうか?
私は友人や同僚に意見を求めました。
最近の若者は、
「責任感を持ち生産的であろうとするように育てられていない」
「生涯を通じ生活保護を受けているのだ」という人もいました。
あるいは、「過保護な両親のもとで、自分でやるべきこともすべて親任せで育った」という人もいました。
社会主義が良いと回答した若者ははみな、「全員が金メダルをもらえる」という信念を持って育ったのです。
偏った教育
また、資本主義とは得をすることもあれば、損をすることもあるシステムであることを子供たちが理解していないと言う人もいました。
企業が破綻すれば、多くの企業がいずれはそうなるわけですが、従業員は経済的に不安定な状況に陥ります。(もちろん投資家もです。)
突然仕事を失うのはつらいものです。誰もが、不安よりも、安定を望んでいますが、残念ながら現代の経済はそれを保証していません。
このシステムを子供たちが理解していない理由は、「反資本主義的な物の見方しか教わっていないから」と考える人もいました。
子供たちは、複利や変動金利住宅ローン、年金、株式市場の役割といった、基本的なことを理解しないまま高校を卒業していきます。
その後に進む高等教育機関では、私たちが生きるのは「少数の幸運な者」が「多数の犠牲者」の上に利益を得る不幸な経済システムだと、教授たちがレクチャーします。
(私が生きているこの期間だけで、世帯収入の中央値はインフレ調整後で3倍になり、米国の世帯資産は154兆3,000億ドルに達していますが、一旦脇に置きましょう。)
さらにウォール・ストリート・ジャーナル紙が全米の名門大学を対象にした調査では、大学生が批判的思考力(critical thinking skill)を身に付けずに卒業している実態が明らかになりました。
半数以上の学校で、大学4年生の3分の1が、表中のデータを解釈したり、文書中のエビデンスの質を適正に評価したり、首尾一貫した議論を行ったりすることができていませんでした。
その結果、今日では多くの企業が優秀な人材を採用できずにいます。
大金と引き換えにたくさん勉強して学位を取得した学生たちが、就職に本当に必要なのが、実は分析力や問題解決能力であったと知ればショックを受けるでしょう。
学生たちはそういったスキルを身に付けていないからです。持っているのは、何万ドルもの学生ローンだけです。
人生のスタートとしては、あまりにもハードです。
ですが、資本主義が悪いわけではありません。
自由市場システムとは、雇用を創出し、人々を貧困から救い、社会のあらゆる欲求やニーズを満たすものです。
他の人々が望むものを提供することで、自分が望むものをすべて手に入れることができるシステムです。
私たちの多くは、起業し、ビジネスを成功させるために必要な時間や元手、あるいは経験を持っていませんが、
株式市場を通じて成功する企業の一部を所有することはできます。
企業の一部を所有することは、経営者となるよりもずっと簡単です。
個人保証にサインする必要もなく、従業員を雇ったり解雇したりする必要もなく、政府の義務や規制に対処する必要もありません。弁護士や会計士に報酬を支払う必要も、出勤する必要もありません。
素晴らしいことです。
資本主義はうまく機能しています。
イノベーションを促進し、生産性を向上させます。人々の生活水準を引き上げ、生活の質を向上させます。貧困を減らし、幅広い繁栄をもたらします。
もしあなたのお子さんやお孫さんが理解していないのなら、一言教えてあげてください。
資本主義は、素晴らしいシステムだと。
P.S.
ほとんどの半導体が入らなくなるかもしれません。
なぜなら、アマゾン、グーグル、アップルと言った
巨大企業たちが次々と自社開発を始めているからです。
そんな中、ゴールドマンサックスが
1,780倍の株価上昇を期待している半導体企業があるのですが、、、
P.P.S
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