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ビル・ゲイツお気に入りの本が批判される理由

 

前回指摘したように、
今日、私たちの労働時間は
昔よりもはるかに短くなっています。

その結果、私たちは究極の豊かさ
「本当にやりたいことをする時間」を
手に入れることができたのです。

これはよく知られた事実です。

しかし、多くの米国人は人々がかつてないほど
長く、健康で、豊かで、自由な生活を送っていると知ると怒りだします。

なぜでしょう?

この問題に詳しい、スティーブン・ピンカー博士に話を聞いてみましょう。
 

スティーブン・ピンカー博士
@ Harvard University(2011)/ CC-BY-3.0

 

彼は5年前、理性、科学、民主主義制度の台頭による過去2世紀にわたる人類の進歩の長い歩みを記録した素晴らしい本『21世紀の啓蒙』を出版しました。
 

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出所:Amazon

 

億万長者のビル・ゲイツ氏もこの本を「最近のお気に入りの本」と述べています。

 

ほとんどの人は気づいていませんが、

  • 人間の寿命はかつてないほど長く
  • 乳児死亡率はかつてないほど低く
  • 生活水準はかつてないほど高く
  • 教育水準はかつてないほど向上
  • 戦争、テロ、暴力は、メディアで報道されていることとは裏腹に、長期的に減少
  • 大気汚染や水質汚濁は数十年にわたり改善し続けている
  • 米国の世帯収入と純資産は記録的な水準に増加
  • 新薬や医療機器は、寿命を延ばし、生活を向上させてる
  • 新しいテクノロジーは、通信をより速く、交通をより安全に、仕事やレジャーをより快適に
  • 世界中の民主主義国家の数は増加
  • そして世界の繁栄も続いている

 
ピンカー氏は、これまでも、そしてこれからも問題や挫折に直面することはあっても今ほど生きていてよかった時代はないと結論付けています。

しかし、学界や主流メディア、この本を読もうともしない多くの人々のこの本に対する反応は怒りに満ちていました。「ほとんどの場所で、ほとんどの人々にとってほとんどの物事が良くなっているなんて、ありえない!」と。

批判意見が多かったので彼は本を出版した1年後、『Quillette』誌で批判者に返答しています。データを示し、ほとんどの人が悲観的な理由からではなく、無知から進歩を否定していることを明らかにしました。

実際、寿命が短くなり、生活水準が下がるなど世界の繁栄が衰退していることを示す長期的なグラフはありません。

では、なぜ人々は進歩を否定しているのでしょう?

その理由はいくつか挙げられます。
 

一つは、暴言中毒になっている人が増えているからです。

テレビニュースを見たり、ソーシャルメディアのフィードをスクロールすれば世界で起きている大惨事を目にします。

ですが、マスメディアに現れる“ニュース”は地球上の80億人の人々にその日起こっているランダムな出来事ではありません。悪い出来事がピックアップされているのです。

それに気づかず、米国人は世論調査で自分たちの生活はかなりうまくいっている一方で文明が衰退し、国が間違った方向に進んでいると答えるのです。
 

2つ目に政治的な理由がある。

もし本当に世界が気候変動、人口爆弾、経済的不平等、人種差別・性差別・同性愛といった危機に直面していないのだとしたら、政府に危機への対応を求める運動ができなくなります。

危機が起きていなければ政府は動いてくれないと考えているのでしょう。

例えば、今年の第25回投資U会議で私はマリアン・トゥピー氏にニューヨーク・タイムズ紙は彼の素晴らしい著書『Superabundance(仮邦題:超豊富)』の書評をしたかと尋ねました。

「いいえ。なぜなら、彼らは私たちの結論に事実で反論することはできないので私たちが存在しないかのように振る舞うしかない」と答えました。

彼はハーバード大学の教授であり、世界有数の知識人リストに常連として名を連ねている人物です。ピンカー氏と彼の肯定的な見解はただ反対されるだけでは済まず信用まで失墜させられました。

著書には彼の結論が経験則に基づいた現実であることを示すデータが何十枚も掲載されているにもかかわらず、「世界の現状を誤って伝えている」と批評家たちは主張しました。

そして、米国言語学会の「優秀な研究員」のリストから彼を外すよう、550人の学者が嘆願書に署名したのです。

(ピンカー氏は言語を専門とする認知科学者です。)

読者を怖がらせ、ピンカー氏の考えを弱体化させようと躍起になっているジャーナリストたちは、世の中の悪いところばかりをリストアップし、彼らの頭の中で想像しているユートピアと現実の世界が完全に一致しなければ、進歩は起こっていないかのようにまとめました。

しかし、進歩を信じるピンカー氏は
「『人生は死よりも優れ、健康は病気よりも優れ、豊かさは欠乏よりも優れ、自由は強制よりも優れ、幸福は苦しみよりも優れ、知識は迷信や無知よりも優れている』という確信だけが必要だ」と述べています。

投資家は世界をより良くする多くの方法を理解しなければなりません。

結局のところ、もし世界が衰退の一途をたどり、私たちの絶滅が目前に迫っているのだとしたら、私たちが苦労して稼いだお金を株式市場に投資することに意味はないですよね?

そうではないでしょう。
幸いなことに。

  • スティーブン・ピンカー氏、デヴィッド・ドイッチュ氏
  • マット・リドリー氏、ピーター・ディアマンディス氏
  • ヨハン・ノーバーグ氏、ハンス・ロスリング氏
  • マイケル・シャーマー氏、グレッグ・イースターブルック氏
  • ロナルド・ベイリー氏、マリアン・トゥピー氏
  • ゲイル・プーリー氏

といった楽観主義者が書いた本を
読むことをお勧めします。

なぜなら、
賢い投資家はただ注目を集める見出しではなく
分析に基づいたトレンドラインに従うからです。

メディアの情報に踊らされることなく、
世界を良くする多くの方法を理解するためにも。
 

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〜編集部〜

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Alexander Green(アレクサンダー・グリーン)

Oxford Club チーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融・投資関係の4冊のベストセラーの著者で、40年のキャリアがある。米国で金融・投資のニュースレターであるOxfordキャピタル・レターを20年以上執筆しており、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト社はこのニュースレターをここ10年以上もの間、最もパフォーマンスの高い投資ニュースレター・ベストテンに選出している。 アレックスの記事一覧 ≫

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