投資情報

10万ドルを生み出す会話をする方法

 

人生における成功の秘訣は
「大きく考えること」だと言われます。
それは事実かもしれません。

しかし、株式市場ではその逆で
「小さく考える」方が得策なのです。

つまり、インフレ、金利、中国の景気減速、ウクライナ戦争…

そして次の不況がいつ襲ってくるのだろう…

と考えるのはやめて、
特定の企業のビジネスの見通しと言ったような
もっと小さなことに集中する方が良いという意味です。

 

私自身の経験から、簡単な例を2つご紹介します。

約30年前、私がファンドマネージャー兼リサーチ・アナリストだった頃、私は熱心なバスケットボール選手でした。火曜日と木曜日の4時に終業のベルが鳴るとすぐに車に乗って地元の体育館に向かい、他の(少し最盛期を過ぎた)選手たちと試合をしたものです。

ある日の午後、
コストコ・ホールセール (Nasdaq: COST) の
地域マネージャーだという男に出会いました。

「仕事は順調?」と私が尋ねると、

「順調すぎるよ」と彼は笑いました。

「順調すぎる?」

「会社が信じられないようなスピードで成長しているんだ。需要に追いつくのがやっとだよ。この会社に入って7年になるけれど今まで見た中で最もクレイジーだ。」

と彼は言いました。(とはいえ、利回りの低い99%のマネーマーケット・ファンドに比べればその損失は少ないと言えますが。)

会話はそれで終わりましたが、情報としてはそれで充分でした。

翌朝9時半に市場が開くと、私はコストコ株を購入しました。

現在では、もう同株は保有していません。
長年にわたり、子供たちに全株を贈与してきました。

しかし、私は子供たちに株を持ち続けるように言い続け、そして今日、その株は私が買った値段のおよそ100倍の価値があります。すべては30年前の2分足らずの会話のおかげです。

 

10年ほど前、私は兄と電話で話をしました。

彼はフロリダ中心部で25年以上にわたって住宅建設業を営み、毎年恒例の「パレード・オブ・ホームズ」など数々の賞を受賞していました。しかし、そのように成功していたにも関わらず彼は引退すると言い出したのです。

「D.R.ホートンのせいで、もう無理なんだ」と彼は答えました。

兄曰く、D.R.ホートン (NYSE:DHI) はより低コストで融資を受けることができたり莫大なスケールメリットによって土地や建材、家電製品をはるかに安い価格で購入できたりする競争上の利点がありすぎたのです。

「長年、購入者に最高の注文住宅を提供してきたけれども、D.R.ホートンが参入してきた今、それはもう不可能だ。だからもう引退する。」

私は兄を気の毒に思いませんでした。
ビジネスが成功して、すでに億万長者になっていたし、彼には趣味がたくさんあり、引退後も暇を持て余す時間がないのも知っていました。

しかし、その会話から“ある重要な情報”を得たのです。

電話を切るとすぐに
自分の証券口座にログインし、
D.R.ホートン (NYSE:DHI) を10万ドル分購入しました。

兄は住宅建設業界を知り尽くしていました。
D.R.ホートンが兄の会社を圧倒していたのなら、他の競合他社も打ちのめされていたはずです。

そして、D.R.ホートンの株が2倍になったときに売却しました。10万ドルの利益になったので、決して悪いことではありませんよね?

ですが、それは間違いでした。

D.R.ホートンは現在、10年前の6倍以上の価値があり、そのまま持ち続けた方が賢明だったのです。

しかし、ここからが本題です。

経済がどうなるか、FRBの今後の金利政策がどうなるか、来年の大統領選挙結果が株式市場をどう揺るがすか、といった「大きなこと」を話したがる人がいたらあなた自身のためにそのような会話に耳を傾けるのはやめましょう。

しかし、もし誰かが自分の会社の見通しについてあるいは同じ業界の新たな競争相手がどのように自分たちをねじ伏せようとしているのかといった「小さなこと」を十分な情報に基づいた洞察で語り合いたいと思っているのなら…

あなたは耳を傾けるべきなのです。

 

P.S.

〜編集部〜

今、株価上昇のサインが点灯しています。
アレックスさんが推奨する今イチオシの個別銘柄は

→こちら

P.P.S

Oxford キャピタル・レター 最新号が公開されました。

最新号では…
◉アナリストの予想を上回る医療業界に革新をもたらすヘルステック企業
◉2つのサインが点灯。バフェットが投資する株価上昇が狙える優良銘柄のサインとは?
◉今投資すべきAI関連銘柄はこれ。膨大なビックデータを処理するAIのリーダー企業

→詳細はこちら

 

P.P.P.S

今回の記事はいかがでしたか?

あなたの資産形成に少しでもお役立ていただければ幸いです。

Oxford クラブでは、このような記事を33万人のメールマガジン会員様に毎日無料でお届けしております。

公式サイトからでも1週間にお届けする7つの記事のうち4つはお読みいただけますが、3つはメールマガジン会員様に宛てたものとなっております。

毎日2分メールをお読みになるだけで、少しずつ米国株による資産形成のコツを身に付けていただけるでしょう。

6つの高配当米国株レポート

ちなみに…メールマガジン登録者様にはもれなく『永久に持っておきたい6つの米国株レポート』も無料プレゼントしています。

株式投資というと、「いつ買うか?」というタイミングが大事というイメージが一般的…ですがこの6つは「いつ買ってもいい」銘柄です。

しかも「いつ売るか?」に頭を悩ませることも不要…「持っておく」だけで資産が積み上がることが狙える6つの銘柄を6,200株以上の中から厳選しました。(それが「永久」の由来です)

メールマガジンをお読みになって米国株のコツがつかめてきた頃、投資をする余裕が出てきた頃などなど…

あなたのタイミングで投資をご検討されてはいがかでしょうか?

投資リスクの低いものをお選びしているので米国株投資の初心者にもオススメです。

→「6つの永久に持っておきたい米国株」を無料で知る

Alexander Green(アレクサンダー・グリーン)

Oxford Club チーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融・投資関係の4冊のベストセラーの著者で、40年のキャリアがある。米国で金融・投資のニュースレターであるOxfordキャピタル・レターを20年以上執筆しており、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト社はこのニュースレターをここ10年以上もの間、最もパフォーマンスの高い投資ニュースレター・ベストテンに選出している。 アレックスの記事一覧 ≫

関連する記事

Back to top button