超富裕層への増税はすべきか?
あなたは、超富裕層の人々にもっと重い税金を課すべきだと思いますか?
というのも、現在、米国では、
バイデン政権が超富裕層の税率を引き上げると発表して議論になっているのです。
では、この議論をする前に、いくつかの点を押さえておきたいと思います。
まず、一部の人が、中流階級が国の所得税を多く納めていると主張していますが、それは事実ではありません。
内国歳入庁(米国の国税庁)によると、上位4.5%の所得者が全所得税額の59%を支払っているのです。
そして上位1%の所得者となると、その割合は42%以上で、さらに上位0.1%となれば20%以上も支払っています。
(出所: IRSレポート)
つまり、数少ない富裕層が、国に多くの税金を支払い、結果として、国家機能が果たせているのです。
ただ、これは当然のことでしょう。
問題は、彼らにもっと徹底して税金をかけるべきかどうかという点です。
私はおそらくそうするべきではないと思います。
最高税率を上げれば億万長者がもっと税金を払うようになるというのは、簡単なことのように思われます。
しかし、経験上そうではありません。
税率を上げると、富裕層は、
- 脱税や不正な経理操作
- タックスヘイブンの活用
- 生産性の低い活動
などを通じて納税額を減らそうとするので、簡単に逆効果になる可能性があります。
実際、富裕層に対する税率を引き上げた国は、富裕層が国外に逃げるケースが多くあります。
私には、州所得税の最高税率が13.3%と全米一高いカリフォルニア州に住んでいた高所得者の知り合いがたくさんいます。
その多くが、今はテキサス州、フロリダ州、ネバダ州に住んでいます。
いずれも州所得税がありません。
確かに、彼らは、億万長者は必要以上に資産を持っています。
1億ドル(約130億円)以上の純資産は、それを使い切るのは不可能でしょう。
またヨット、自家用飛行機、プロスポーツのフランチャイズなど、そうそう何台も必要になるわけではありません。
しかし彼らはお金を投資することができるのです。
投資は技術革新を促進し、効率を上げ、雇用を創出し、税収を生み出し、そしてもちろん我々の経済的な欲求をすべて満たすことを可能にします。
我々は起業家が新しいビジネスを始めたり、既存のビジネスを拡張したりするインセンティブを与えるような税制を望んでいます。
より安全な交通手段、よりクリーンなエネルギー、命を救う薬や医療機器などに投資をする億万長者によって、私たちはさまざまな形で彼らの恩恵を受けられるでしょう。
もちろん、億万長者のお金の使い道は支出や投資だけではなく、寄付もあります。
そして今日の超富裕層は、史上最速のペースで寄付を行っているのです。
例えば、メタ(旧Facebook)の創設者であるマーク・ザッカーバーグ氏と妻のプリシラ・チャン氏は、保有するフェイスブック株の99%(現在500億ドル以上)を贈与しました。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、2016年に46億ドル以上を助成した、国内最大の民間財団です。
鉄鋼王アンドリュー・カーネギー氏は、「知識と理解の進歩と普及を促進する」財団であるカーネギー・コーポレーション・オブ・ニューヨークを設立しました。この財団は、スコットランドと米国の公立図書館や大学に資金を提供しています。
インテルの創業者ゴードン・ムーア氏は、自然保護団体や大学に数億ドルを寄付しています。
もし、政府がこれらの財産を税金として取り上げ再分配していたら、もっと多くの米国人がガソリンの多いSUVを運転し、超ハイビジョンテレビを見るようになっていたでしょう。
つまり、徴税よりも寄付の方が、社会の発展のスピードが早いのではないかと思うのです。
というのも、起業して成功した慈善家は、政府の官僚よりもはるかに責任感があります。
よく考えてみると、政治家はお金を稼いではいません。
また、特定の利益団体に税金の恩恵を受けさせることを除けば、その使い道にはあまり関心がないのです。
一方起業家は、自分たちのお金がどのように使われ、その寄付が効果的であるかどうかに深い関心があります。
それでも、あなたは、富裕層への増税はすべきと考えますか?
富裕層にお金の使い道を決めてもらうのと、政治家や官僚にお金の使い道を決められるの、どちらが良いでしょうか?
私があなたに伝えたいこと。
それは
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私たちが最も幸せに近づくための行動は、
富裕層への増税に賛成することではなく、
富裕層が投資をする企業に乗っかることです。
富裕層がどういう未来を描いていて、どんな企業に投資をしているのか。
そして、その企業が社会になくてはならない存在となり、どれほど私たちに利益をもたらしてくれるのか。
それをすでに知っている富裕層と同じような行動を取り、私たちも富裕層に近づけるようにすることが大事なのではないでしょうか?
アレックス
P.S.
『富裕層が投資をする企業』
それは、次の世代のGAFAMです。
2020年代を引っ張っていく、新しいイノベーションを起こす企業たち。
私は毎月『Oxfordキャピタル・レター』にて、そんな企業たちの中から“今、購入するべき銘柄”を詳しく紹介しています。
あなたの投資LIFEに少しでもお役に立てれば光栄です。
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