投資情報

時間価格:米国人がお金持ちになった理由

私は今年、
バルト海ツアーというものに参加して、

コペンハーゲン、ヘルシンキ、ストックホルムなど、
魅力的な文化・金融の中心地を訪問しました。

また旅の航海の中では、
金融セミナーも開催されました。

その中で私は、
マリアン・トゥーピーとゲイル・プーリーによる
素晴らしい共著本『Superabundance』(超豊富)
についてお話ししました。

この本は、すべての賢明な投資家にとって
必読書になるでしょう…

私は何年も前から、
主流メディアたちが
絶えず恐怖を煽っているにもかかわらず、

世界のほとんどの人々が、
かつてないほど長く、健康で、
安全で、豊かで、自由な生活を送っているという
証拠を示してきました。

長引くパンデミックや犯罪の急増、
高インフレ、77年ぶりの欧州における戦争がある中で、
この発言は奇妙に聞こえるかもしれません。

ですが、それは真実なのです。

毎日のニュースは、
テレビで24時間365日放映されています。

それは、78億人が生きる世界で起こっている
最悪の事態の一部でしかありません。

一方、良いニュースは無視されるか、
届かないところに追いやられてしまうのです。

 

例えば、毎日世界中で13万7,000人が
極度の貧困から抜け出しています
(これはもう30年以上も続いていることです)。

寿命は長くなり、
生活水準は向上しています。

識字率や教育水準も向上し、
IQも上昇しています。

健康保険に加入する人も、
がんや心臓病から生き抜いている患者も
増えています。

マラリア、睡眠病、
C型肝炎のような恐ろしい病気は、
減少または消滅しつつあります。

人種差別や性差別も減少しています。

20年前は世界を不安に陥れていた
テロ攻撃も激減。

そして米国の世帯収入と純資産の中央値は
今年、記録的な水準に達しました。

あまり認識されていませんが、
ほとんどの場所、人にとって、
物事は良くなっているのです。

たしかに、悩みや挫折は絶えずあります。

しかしそれはいつの時代もそうでした。
そして、これからもそうでしょう。

しかし、頭脳とお金とメカニック、
つまり人間の創意工夫は、
たいてい解決策を与えてくれるのです。

さらに我々の最も緊急な問題は、
大きなチャンスに変わることがあります。

クリーンエネルギー、バイオテクノロジー、
サイバーセキュリティに至るまで、
利益をもたらしてくれる可能性があるのです。

しかしそういったポジティブな要素だけでは、
「superabundance(超豊富)」を説明できません。

「超豊富」とは普通の人々が
より少ない労働で、より多くのものを
手に入れることができるときに
起こるものだからです。

これは短期的に見れば、
必ずしもそうではないかもしれません。

例えば、今年に入ってから
物価が賃金より速く上昇しましたよね。

しかし長期的に見れば、
間違いなく真実になるでしょう。

このことを証明するために、
著者は「Time Price(時間価格)」
と呼ぶものを使っています。

 

時間価格とは、

平均的なブルーカラーや単純作業の労働者が、
何かを購入するために労働しなければならない
時間の長さを指します。

普通なら価格はドルやセントという
お金の単位で表されますが、

時間価格は時間や分といった
単位で表されます。

例えば、1バレルの石油が75ドルで、
あなたが1時間に15ドル稼ぐとしたら、
石油の時間価格は5時間です。

石油1バレルが80ドルに上昇し、
あなたが1時間に20ドルを稼ぐとすれば、
石油の時間価格は4時間になるのです。

つまりコストは高くなっていても、
時間価格は低くなっているということです。

時間価格は3つの理由から、
時間の経過に伴う豊かさの増減を測定するのに
優れた方法です。

  1. 1. 時間価格は、インフレを過小評価することも
    過大評価することもできない。
  2. (時間軸上のすべてのポイントで
    現在の価格と賃金が使用されるため)
  3. 2. 時間価格は、通貨の変動に左右されない。
    (ユーロ、円、その他の通貨で測定できる)
  4. 3. 時間価格は、幸福度の変化を測定する
    標準的な方法を提供する。

著者らは、1980年から2000年の間に
50品目の商品コストを測定しました。

そして、いくつかの商品の時間価格が
下がったことを発見しただけでなく、

すべての商品の時間価格が
大幅に下がったことを発見したのです。

石油、天然ガス、小麦、
綿花、大豆、牛肉、
トウモロコシ、豚肉、砂糖など…

50品目の平均値下がり率は、
なんと75.2%でした。

つまり、ブルーカラーの労働者は、
これらの商品を同じ量だけ買うために、
75%少なく働くことになります。

しかしスーパーやガソリンスタンドで
買い物をしない限り、

我々は一般に食料品や農産物を
買うことはありません。

我々が買うのは出来上がった製品です。

しかしこれらの製品の時間価格は、
多くの場合、食料品と同じくらいか
それ以上に劇的に下がっているのです。

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Alexander Green(アレクサンダー・グリーン)

Oxford Club チーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融・投資関係の4冊のベストセラーの著者で、40年のキャリアがある。米国で金融・投資のニュースレターであるOxfordキャピタル・レターを20年以上執筆しており、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト社はこのニュースレターをここ10年以上もの間、最もパフォーマンスの高い投資ニュースレター・ベストテンに選出している。 アレックスの記事一覧 ≫

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