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宝くじ以上のお金を手にした“賢い方法”

「過去最大…請求されていない宝くじの賞金」

数年前、アリゾナ州でこのことが全国的なニュースとなりました。

それは、フェニックスの20マイル西にあるサークルKで、のちに大当たりとなる宝くじを購入していた誰かのものでした。

当選者は1,460万ドル(約19億円)の賞金を請求するために180日間の猶予が与えられるのですが、期限が過ぎても誰も現れなかったのです。そこで州は、このお金を他の目的に使うことにしました。

もし当選者が自分のことだったと気づいたら、一体どのような反応をするでしょうか?

しかし、ここからが意外と知られていない事実です。私は同じような金額を受け取るチャンスを逃した人を何千人も知っています。

そしてこの当選者のように、彼らはまったくそのことに気づいていないのです。

どういうことか説明しましょう。
私は1980年代に世界的な投資会社で株式ブローカーとして仕事をしていました。

1982年8月のダウ工業株30種平均はわずか775ドルでした(今では35倍以上になっています)。

しかし、ここには配当金が含まれていないので、期間中に得ることができる最大のリターンを下回っていることになります。

というのも、1982年から毎月2,900ドルをダウ工業株30種平均に投資して配当を再投資していれば、現在1,500万ドル以上の価値になっている可能性があるからです。

そうです。1,500万ドルというのは、アリゾナ州で当選した宝くじの未請求の賞金より多いのです。

もちろん、2,900ドルの価値は今と37年前では異なります。37年前は今よりずっと大きな金額でした。

しかし、もしあなたがその半分を投資していたとしても、750万ドルの価値のある株式ポートフォリオを手に入れることができたのです。

また仮に10分の1の金額、つまり毎月290ドルだけ市場に投資していたとしても、それでも150万ドル以上の複利効果があったはずです。

経済予測も、市場のタイミングも、政治評論も、銘柄選びの腕前も必要ありません。必要だったのは、時間と規律と忍耐力だけでした。

私は16年間、資産運用の仕事に携わる中で、株式投資で財を成した人を何百人も知っています。

今日そうした人々は、働きたい時にだけ働き、好きな場所で、好きな人と、好きなことをして時間を過ごしています。それが経済的自立というものです。

しかし私は、同じようなことができるのに、それをしなかった何千人もの人々を知っています。

彼らは現金として持っているだけか、債券を買うか、金を買い漁っているか…そのいずれかでした。

  • 彼らは無学だったのでしょうか?いいえ、多くは大学や大学院の学位を持っていました。
  • 彼らは無知だったのでしょうか?いいえ、多くは十分な知識を持った人たち、あるいは成功したビジネスマンたちでした。
  • 彼らは愚かだったのでしょうか?いいえ、ほとんどは常識のある現実的な人たちでした。
では、なぜこんなことが起こったのでしょうか?

そこには主に2つの原因が関係しています。
 

第一に、彼らは学校で株式市場の仕組みや、なぜ株式市場が存在するのかということを学んできませんでした。

高等教育などが一環として、投資の基本を教えないのは残念なことです。

特に公立学校では、貯蓄や投資は教えられない科目、あるいは生徒が自分で考えるべき科目であるかのような姿勢がとられています。

このような現実を考えると、78%の米国人がその日暮らしの生活を送り、緊急時にたった400ドルでさえも準備することができないというのも不思議ではありません。

第二に、彼らは恐怖へ誘導するメディアに屈してしまったということです。

新聞を手に取りテレビをつけると、どんな情報が飛び込んでくるでしょうか?

戦争やテロ、犯罪、汚職、貧困、借金、人種間の緊張、自然災害、政治的機能不全、生態系の破壊などがあります。

それらの情報から、我々は恐ろしい時代の恐ろしい国に住んでいて、世界は急速に地獄に落ちようとしているという結論に達するのは簡単なことでしょう。

我々の国と世界が深刻な問題に直面していることを否定するつもりはありません。確かにその通りだからです。

しかし、あくまでもそれは一面的なものだということです。

米国人は歴史上最も豊かな国で、最も繁栄した時代に生きています。

我々の多くは、ほんの数世代前の祖先が想像もしなかったような豊かさの中で平和に暮らしており、彼らからすれば今の世界はユートピアのように思うでしょう。

しかしメディアはそのように伝えません。

「すべてが悪化しているのに、なぜ株式市場で苦労して稼いだ資金をまたリスクにさらすのか?そんなことはするはずがない…ほとんどの人はしないだろう」

そのようにメディアが伝える一方で、そのような声に耳を傾けず投資した人たちは大きな利益を得ることができました。

たしかにこれは過去の話です。

この先何十年も、株式市場は多くのリターンをもたらし続けてくれるのでしょうか?

パトリック・ヘンリーはこんな有名な言葉を残しています。

「過去を知らずして未来を語る術など、私は知らない」

過去の実績は未来のたしかな手がかりになるのです。

アレックス

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Alexander Green(アレクサンダー・グリーン)

Oxford Club チーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融・投資関係の4冊のベストセラーの著者で、40年のキャリアがある。米国で金融・投資のニュースレターであるOxfordキャピタル・レターを20年以上執筆しており、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト社はこのニュースレターをここ10年以上もの間、最もパフォーマンスの高い投資ニュースレター・ベストテンに選出している。 アレックスの記事一覧 ≫

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