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資産ゼロから1億円に増やす方法

新しい同僚から、一般人が7桁、あるいは8桁(数億円~数十億円相当)の純資産を築くことは本当に可能なのか、という質問を受けました。

もちろん可能です。私がその生き証人で、私の経験は決して珍しいものではありません。

私は中流階級の出身で、米国南部の冷房のない家で育ちました(通っていた公立学校も冷房は設置されていませんでした。)

若いころはトラックターミナルでの整備や自動車部品倉庫での夜勤、居酒屋での給仕など、退屈で頭を使わない低賃金の仕事を次々とこなしていました。

私は質素な家に住み、ボロ車に乗っていました(ステレオは車より価値があったくらいです)。外食はほとんどせず、貴重な財産もなく、娯楽にもほとんどお金を使わない生活です。

私が裕福になる見込みはほとんどなかったと言えるでしょう。

私には遺伝的な才能も、コネも、遺産も、師匠も、人脈も、ネットワークもありませんでした。

私にあったのは、世界の仕組みに対する強い好奇心と読書好きという2つのことだけでした。

他に選択肢がなかった私は、学界や主要メディアで広く嘲笑されているもの、つまり自己啓発本に目を向けたのです。

基本的な賢者のアドバイス


本を読んで人生が変わると思うのは馬鹿げている、とほとんどの人は言うかもしれません。

しかし彼らは間違っています。

なぜなら私の人生は本によって変わりました。実際本がなかったら、どうやって成功したのか想像もつかないほどです。

私の両親も友人も、富を築くことについて何も知りませんでした。同僚も私と同じように無一文でした。そこで私は、デール・カーネギーの『人を動かす』などの本に目を向けたのです。

カーネギーが勧めたのは、こんな内容です。

  • 微笑むこと
  • 他人に純粋に興味を持つこと
  • 相手の興味に沿った話をすること
  • 相手を大切にすること、そしてそれを誠実に行うこと
  • 相手の名前を覚えて、それを使うこと
  • 聞き上手になること

とても基本的なことですね。

しかしこのようなアドバイスを私は聞いたことがありませんでした。また、このような資質を持つ人を嫌う人はいません。

また他人に影響を与えるために、カーネギーはわかりやすいアドバイスを行っています。

  • 批判、非難、不平を言わないこと
  • どうしても建設的批判をしなければならないときは、素直に感謝することから始めること
  • 他人の意見に敬意を払うこと
  • 自分が間違っているときは、すばやく、きっぱりとそれを認めること
  • 他人の考えや願望に共感すること
  • より崇高な動機へのアピールをすること
  • 命令するのではなく、質問すること
  • 励ましの言葉をかけること、改善されたことはすべて褒めること

これらの提案は、当時の私にとって非常に理にかなっていたので、カードに書き留めて持ち歩いていました。ただ一つ残念なのは、その通りに実行できないことが何度もあったということです。

 

株式市場で成功するための対人関係スキル


また、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』という古典も読みました。

他人を凌ぐだけで裕福になれるという発想が気に入り、今でもそう思っています。これこそ株式市場で成功するためのエッセンスだと思います。

ヒルはどんなことを勧めたのでしょうか。

  • 自分の置かれた状況を改善したいという、燃えるような願望を抱くこと
  • 具体的な目標を立てること(「金持ちになりたい」というのは単なる願望であって、「60歳の誕生日に300万ドルの純資産を持ちたい」というのが目標である)
  • 目標を達成するための明確な計画を書き出すこと
  • 自分の成功を信じること、途中で避けられない障害にぶつかっても諦めないこと
  • 専門的な技術や知識を身につけること
  • 計画の実行を助けてくれる人たちと手を組むこと(ネガティヴ思考な人とは付き合わない)
  • 先延ばししないこと
  • 自立心を養うこと
  • 前向きな習慣を身につけること

これらは対人関係スキルの基本だと嘲笑する人もいるでしょう。確かにその通りなのですが、この基本的な知識は誰も私に教えてくれなかったのです。

私はそれを心に刻みました。そうしなければならなかったのです。私には代替案がなかっただけでなく、計画自体がなかったのですから。

私をサラリーマンとして雇ってくれる企業はありませんでした。そこで不動産業の免許を取得し、歩合制で働くことを申し出たのです(友人たちは、「No Deals No Meals-取引がなければ食べていけない」という計画に反対でしたが、私の諸経費の少なさと質素な支出習慣が、リスクを取ることを可能にしてくれたのです。)

最終的に、私はマーク・ハロルドセンの『How to Wake Up the Financial Genius Inside You(仮邦題:あなたの中の金融の天才を目覚めさせる方法)』にたどり着くことになります。

ですが率直に言って、それほど良書だとは思いませんでした。当時の自分には合わないと思ったからです(しかしこの本に書かれていた方法を用いて、私は最初の2軒の家を購入しました。)

ハロルドセンはこの本の冒頭で、資産形成に欠かせないものはPSICだとアドバイスしています。

PSICとはPlan(計画)、Save(貯蓄)、Invest(投資)、Compound(複利運用)の頭文字を取ったものです。

まず富を築くための計画を立てる必要がありますが、ほとんど人は実際に行ったことがありません。

そして貯蓄をするために身の丈にあった生活をするのですが、米国人は積極的にそうしているとは言い難いでしょう。

次に投資です。これはボラティリティと損失のリスクを伴うため、多くの人が好みません。

最後にお金を複利運用させるのです(たとえあなたが優れた投資家であっても、お金の価値を増すためにそのままにしておかなければ、お金持ちにはなれません。)

これらの本から得た考え方が種となり、時間をかけてまず高い収入を手にし、次に高い純資産を手に入れることができたのです。

私が投資を始めたころは、いろんな意味でもっと難しい時代でした。

証券会社の口座の最低額は高く、手数料やスプレッドも大きく、また賢者のアドバイスはなかなか得られないものでした。

ですが今は違います。

このメルマガでは、普通の人が並外れた富を築くために必要なステップを正確に説明するつもりです。

その過程で、私のように苦労して学ぶことがないようにします。

(私がしてきた愚かな失敗をあなたはする必要がありません。)

ここで朗報です。

中流階級の人が経済的に自立することは、単に可能というだけではありません。富を創造する実証済みの原則に従えば、それは高い確率で可能なのです。

良い投資を。

アレックス

PS
ここには、私が学んだものの中から、あなたにシェアしたいと思うものだけを書いています。

詳しくはこちらです

 

Alexander Green(アレクサンダー・グリーン)

Oxford Club チーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融・投資関係の4冊のベストセラーの著者で、40年のキャリアがある。米国で金融・投資のニュースレターであるOxfordキャピタル・レターを20年以上執筆しており、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト社はこのニュースレターをここ10年以上もの間、最もパフォーマンスの高い投資ニュースレター・ベストテンに選出している。 アレックスの記事一覧 ≫

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