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投資情報 |ウォール街「成長の王」


最強なサイン


これは1950年以降、わずか16回しか発生していません。

しかし、そのたびに株価は急騰してきました。

これは投資家にとって、最も強気なサインの1つで、なんと成功率は100%

そして今回、そのサインが4月25日に再び「買い」を示したのです…


ウォール街の「成長の王」


ウォール街の伝説的人物の中でも、マーティン・ズワイグは特別な存在です。

彼は奇抜な性格と贅沢な暮らしで知られており、マイケル・ジョーダンの新人時代のユニフォームや、映画「ダーティハリー」の銃、バディ・ホリーのギターを所有し、アメリカで最も高価な一戸建て住宅に住んでいました。

そんな派手な生活の裏で、彼は卓越した投資家でもありました。

ズワイグが発行した投資ニュースレター「Zweig Forecast」は、1970年代から15年間で年平均15.9%のリターンを記録。

投資信託やヘッジファンドも運用し、名著『Winning on Wall Street』の著者でもあります。

彼は成長株・モメンタム株への投資で有名で、市場の大きな転換点を見極めるための独自の指標も開発しました。

その一つが、Zweig Breadth Thrust(ズワイグ・ブレッドスラスト、略してZBT)です。

これは、「上昇している銘柄の10日間移動平均が、40%未満から61.5%超へ、10営業日以内に急上昇したときに出るシグナル」です。

やや複雑に見えるかもしれませんが、目的はシンプル。
市場の勢いが急激に変わったことを察知することです。

そして、そのシグナルが2025年4月25日に点灯したのです。


成功率100%歴史が証明するZBT


1950年以降、このZBTは株式市場の強気相場の始まりをほぼ100%の確率で予測しています。

直近では、2023年11月3日に点灯し、その1か月後にS&P500種株価指数は4.79%上昇。

1年後には、32.7%の上昇を記録しました。

その前の2023年3月31にも点灯しており、6か月後には4.36%上昇、1年後には26.82%上昇。

過去75年間の平均実績は…

    • シグナルから6カ月後:平均16.35%上昇
    • シグナルから1年後:平均23.78%上昇

直近の例と比較してみましょう

    • 2023年9月〜10月にかけてS&Pは8.7%下落。ハマスによるイスラエル攻撃や企業業績への懸念が重なり、市場は動揺。
    • 2023年10月30日に状況は好転。地政学リスクが緩和され、好決算が続出
    • 2023年11月3日、S&P500種株価指数は5.95%急騰、ZBTが点灯
    • 2023年3月には暗号資産FTXの崩壊、SVB銀行の破綻などが連鎖し、S&Pは7.5%下落
      その後、インフレが落ち着き、政府が支援策を講じたことで市場は回復
      3月末までに6.5%上昇

そして今年の状況は…

2月〜4月初旬にかけて、S&Pは暴落。原因はトランプ政権による関税強化の懸念。投資家の間に悲観論が広がる。

しかし、トランプ大統領が関税の「90日間停止」を発表し、強硬姿勢を軟化。

その結果、市場は冷静さを取り戻し、S&Pは20年ぶりの最長上昇記録に迫るほどの回復を見せました。

恐怖が安堵に変わるとき、それがZBTの出番なのです。

ZBTは単なるテクニカル指標ではありません。

外部からの危機(地政学リスク、経済不安など)が一転して沈静化する時に発生しやすいのです。

「スイッチが入る瞬間」に投資家が一斉に買いに走る。

それがZBTの点灯です。

ZBTが過去に16回点灯した際、すべてにおいて6カ月後・1年後にS&P500は上昇しています。

今回もそのパターンに当てはめると:

    • 2025年10月までにS&Pは約16%上昇
    • 2026年4月には約24%上昇する可能性がある

【まとめ】始まる強気相場


今やあらゆる投資家心理指標を見ても、市場の雰囲気は強気に傾いています

話題は「関税リスク」から「企業の業績」へと移りつつあり、本来の市場の姿を取り戻しつつあります。

まだ市場に戻っていない方も、今からでも遅くありません。

むしろ、これからが新たな強気相場の始まりだと言えるでしょう。

 

マシュー・カー

〜編集部〜
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Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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