
一番初めにした投資はいつまでも覚えているものです。
私が初めて株を買ったのは1990年。
銘柄はハーレーダビッドソン(NYSE: HOG)でした。
私は1株当たり12ドルで50株を購入。そして3か月後、18ドルで売却しました。
当時の株式売買手数料は1回49ドルもしたので、最終的な利益は202ドル。
なかなかいいスタートだったと言えるでしょう。
そして数年後、私の妻が働いていた有名な消費財企業に目を向けることに。
業績はまずまずで、将来の計画も期待できるものでしたが、上場していなかったため、株式は買えなかったのです。
しかし、調べると、社債を発行していることがわかりました。
当時は社債についてほとんど知識がありませんでしたが、「これはチャンスだ」と思ったのです。
株式以外の選択肢
財務内容を調べ、
「820ドルで買えば、3年後には1,
株式と社債は全く異なります。
株式を保有することは、
つまり、企業の業績によって自分のリターンも大きく左右されます。
一方社債を保有することは、「企業の一部を所有」しているわけではなく、「
一種のローンと言えるでしょう。
そのため、基本的には返済されるのが前提です。
唯一返してもらえない可能性があるのは、その企業が倒産した場合。
私はその社債を買うことにしました。
そして予定通り、満期には1,000ドルが返ってきたのです。
実はこの間、この企業の事業計画は期待ほど順調に進んでいませんでした。
そのため、もし上場していれば、株価は横ばい、あるいは下落していた可能性があったのです。
しかし社債の価値は、企業が減益となっても、市場の期待が裏切られても、スキャンダルが起きても変わりません。
倒産しない限り、必ず現金が戻ってくるのです。
契約に基づいたものであり、その契約は法的に守られています。
私が購入した企業は、利益の減少があったとはいえ、依然として黒字を維持していたため、
債権者への返済も問題ありませんでした。
私は契約通りの利息を受け取り、満期には元本もきちんと戻ってきました。
「安定した収入」や「元本の保護」
誤解しないでくださいね。
私は今でも「株好き」です。
配当を受け取り、それが毎年増えていくのを見るのは楽しいし、株価が上がっていくのも嬉しいです。
ただ、年齢を重ねるにつれて、「安定した収入」や「元本の保護」がより重要になってきます。
その要求に合致した投資先が、社債でした。
▼社債の魅力
- 利息収入をしっかり受け取り、満期には1,000ドルが戻ってくる安心感がある
- たとえ1,000ドルで買ったとしても、安定した利息を受け取りながら元本が返ってくる
- もし割安(例えば900ドルや800ドル)で買えれば、利息に加えて満期での元本差益も得られる
信頼性のある企業、高利回り、割安、な社債を見つけたら、私はすぐに飛びつきます。
そうすれば満期には、1,000ドルを確実に受け取れる確信があるからです。
多くの人が知らないのは、ある種の“投機的社債”では大きな利益を狙えることです。
例えば、年利4%の社債があるとして、その企業が経営難に陥り、社債の価格が1,000ドルではなく500ドルにまで下がったとします。
これは「デフォルト懸念のある社債(ディストレスト債)」と呼ばれ、市場はその企業が借金を返済できないだろうと考えていることを意味します。
それでも、「私はこの企業なら返済できる」と確信できたとしましょう。
あなたは500ドルでその社債を買い、年8%の利回り(元本が半額なので利回りが倍になります)を受け取り、満期には1,000ドルを受け取ることができるのです。
つまり、100%のリターンを得たことになります。
ただし、こうした投資はハイリスクなので注意が必要です。
多くの投資家にとっては、900ドル台で買える安全な社債を選び、
安定した利回りと満期での利益を得るのが安心な方法です。
【まとめ】ポートフォリオに安心感をプラス
社債を持つことは収入の確保、ポートフォリオの安定化、
私が最初に買った株が上手くいったのは、
ただ社債はラッキーではなくても、
それが最大の魅力でしょう。
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