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投資情報 |【開放の日】 4月2日


春の農場と経済変化


春がやってきました。

農場では、清掃と植え付けの時期です。

リンゴの木は剪定され、畑は準備中です。

しかし、作業はそれだけではありません。

ここ数か月間、米国各地で激しい嵐が猛威を振るいました。

私たちの農場も強風と雨の被害を受けました。

農場内のあちこちで木が倒れています。

また、主な放牧地ではフェンスの修理が必要な場所が数多くあり、瓦礫の撤去も必要です。

今シーズンは新しいトラックを買う予定です。

しかし、何百万人もの米国人と同様に、この必要性はホワイトハウスが購入価格を大幅に値上げしようとしている時期に発生しています。

 


トランプ大統領の「解放の日」とは


ドナルド・トランプ大統領は4月2日を「解放の日」と呼んでいます。

この日は、敵味方問わず、多数の関税が導入される日です。

そして、その標的となるのは、ごく普通の米国人です。

痛手はかなり広範囲に及ぶでしょう。

しかし、米国の消費者にとって最も大きな打撃となるのは、輸入自動車に対する25%の関税です。

さらに悪いことに、この関税はエンジン、トランスミッション、パワートレインなどの部品やコンポーネントにも適用されます。

ただし、カナダとメキシコで組み立てられた自動車には、米国製以外の部品に対する関税のみが課されます。

これらの関税の影響により、自動車の価格は5,000ドルから1万ドル上昇すると予想されており、1万2,500ドルに達するとの推定もあります。

そして、この1週間で、これらの関税に対する市場の反応が見られました。

米国の自動車メーカー大手3社および日本の自動車めーかー2社が下落。

  • フォード (NYSE: F)
  • ゼネラル・モーターズ(NYSE: GM)
  • ステランティス (NYSE: STLA)
  • トヨタ自動車 (NYSE: TM)
  • ホンダ (NYSE: HMC)

また、上記のチャートには、下記の欧州の自動車メーカーなどの下落は含まれていません。

  • フォルクスワーゲン (OTC: VWAGY)
  • ポルシェ・オートモービル・ホールディング (OTC: POAHY)
  • BMW (OTC: BMWYY)

実際、関税の対象となっていない唯一の自動車メーカーはテスラです。

同社の売上は、最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスクの政治的活動や世界政治への介入により、世界的に打撃を受けています。

とはいえ、テスラがまったく影響を受けないわけではありません。

同社はカリフォルニア州とテキサス州で車両を生産しています。

しかし、部品はさまざまな国から供給されているため、価格が上昇するでしょう。

トヨタのような企業(市場で最高のトラックを製造していることは疑いようがない)にとっては、関税は深刻な脅威となります。

同社が昨年米国で販売した230万台の自動車のうち、100万台は米国以外で製造されたものです。

また、ピックアップトラックのタコマはメキシコで、SUVのRAV4はカナダで製造されています。

米国は昨年、4,740億ドル相当の自動車製品を輸入しました。

これには部品と2,200億ドル以上の完成乗用車が含まれます。

トランプ政権は、これらの関税により年間1,000億ドルの歳入増を見込んでいます

これは、トランプ大統領が公約し計画している減税の財源を確保するために緊急に必要な額です。

しかし、その結果、消費者の選択肢が減り、より多くの米国人が新車を購入できなくなるでしょう。

 


自動車市場への打撃


米国では、自動車購入が最も活発になる時期が2回あります。

1回目は3月から5月です。

新車販売が年間で最も活発になる時期の2回目は、10月から12月です。

これは、通常、新モデルが発売される時期であり、いくつかのショッピングホリデーとも重なります。

例えば、トヨタの米国における毎年恒例の「Toyotathon」イベントは11月から1月にかけて開催されます。

また、ホンダの毎年恒例の販売イベント「Happy Honda Days」も同じ時期に行われます。

問題は需要の高まりにより、自動車価格は通常、この期間に10%から15%上昇することです。

しかし、今や関税がさらなるインフレをもたらしています。

テスラ以外の自動車メーカーにとっては、この「解放の日」はそれほど自由をもたらすものではないでしょう。

テスラは、トランプ大統領の最大の政治献金者(2億9,100万ドル)を得ていますが、すでに困難な状況にある中で、新たな足かせとなるでしょう。

そして、米国の「ビッグ3」も、米国の消費者とともに苦境に立たされることになります。

 


【まとめ】「解放の日」の関税がもたらす今後


4月2日は、自動車メーカーにとって新たな苦難の始まりとなるかもしれません。

消費者にとっても選択肢の減少と価格上昇という大きな課題をもたらすでしょう。

今後の自動車市場と経済全体への影響を注視する必要があります。

マシュー・カー

〜編集部〜

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Matthew Carr(マシュー・カー)

Oxford クラブ・ジャパンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融業界で20年のキャリアを持つ。 企業の中ではある一定のサイクルで株価が上下する銘柄があると言われており、マシューの専門はそのサイクルを見つけ出すこと。 彼の専門領域は石油・ガスといった伝統的な産業から、AI、5Gといった最先端テクノロジーなど多岐にわたる。 マシューの記事一覧 ≫

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