米国株式市場に強気な「17個の理由」
私は2025年の米国株式市場に対して強気の姿勢です。
その理由は次の2つがあるからです。
1. 米国で起こっている生産性の急上昇
(米国の労働者は少ない労力でより多くの成果を上げています)
2. ドナルド・トランプ新政権の企業優遇政策
(減税、規制緩和、政府の無駄の削減はさらなる経済成長と企業利益の増加を促すでしょう)
しかし、これらの理由は一部の読者にとって納得できるものではないかもしれません。
というのも、この国のすべての悪い傾向を変えるには、それ以上のことが必要だと主張する人もいるからです。
確かに、ジョー・バイデン時代までの“悪しき遺産”が残っています。
アフガニスタンからの米国の屈辱的な撤退、過去40年間で最も高いインフレ。
そして、8兆1,000億ドルの新たな債務、南の国境に流入する数百万人の不法移民を食い止めようとしない姿勢などです…
しかし、米国の経済、国家、さらには世界の状況はメディア、特にソーシャルメディアで描かれているほど悲惨なわけではありません。
というのも、次の17個の理由があるからです。
【17個の理由】
なぜ、経済、国家が良くなっていると言えるのか?
- 米国経済は世界が羨むほどで、第3四半期には年率1%の成長を遂げた。
- 米国はパンデミック前よりもパンデミック後のほうが速いペースで成長している唯一の世界主要経済国である。
- 雇用は増え、賃金も上昇し、インフレ率は依然として高すぎるものの、連邦準備制度理事会の目標である2%からわずか1ポイント下回る水準となっている。
- 失業率は50年ぶりの低水準に近づいている。
- 米国の製造業部門の雇用は、ジョージ・W・ブッシュ政権以来、最も増加している。
- 海外で戦争をしている米軍は存在しない。
- スウェーデンは昨年NATOに加盟し、フィンランドは2023年に加盟し、同盟関係はより強固なものとなった。
- 世界の“二大トラブルメーカー”であるロシアとイランは、苦戦を強いられている。ロシアはウクライナで1日あたり約1,500人の兵士を失っている。イランは、ハマスとヒズボラという二つの代理組織が壊滅し、シリアではもう一つの同盟国であるバッシャール・アル・アサドが失脚した。
- ニュースで見るのとは裏腹に、米国の暴力犯罪率は過去50年間で最も低い。
- 薬物の過剰摂取による死亡者数は数年ぶりに減少し、2024年には17%減少する見込み。
- 若者の電子タバコ使用はここ10年で最低レベルとなっている。
- 減量のための注射薬の導入により、肥満危機は横ばい状態になった。
- AIはすでに医療費の削減、検査結果の改善、新薬発見のスピードアップに役立ち始めている。
- 最近、医学の進歩がいくつかあった。FDA は初期のアルツハイマー病の新しい治療薬であるドナネマブを承認。子宮頸がんの新しい治療薬は有望である。そして、世界初のパーソナライズされた mRNA がんワクチンが臨床試験に入った
- 世界の平均寿命は伸び続けている。
- 世界の極度の貧困は1990年の36%から今日では9%に減少。
- 米国の炭素排出量は引き続き減少しており、現在は2005年のレベルより17%を下回っている。
もちろん、今も世界ではひどいことがたくさん起こっています。
しかし、投資家としては、悪いニュースと良い傾向の理解のバランスを取る必要があるでしょう。
どうしても悪いニュースばかりに過剰に反応してしまうからです。
自分たちが世界の歴史上のどの民族よりも長く、安全で、豊かで、自由な生活を送っていることを認識しても害にはなりません。
特に経済面で祝うべきことがたくさんあるでしょう。
連邦準備制度理事会(FRB)は昨年、米国内の世帯収入の中央値が過去最高を記録したと発表しました。
世帯純資産の中央値も同様に過去最高を記録したのです。
そして、米国の億万長者の数は記録的です。
企業の売上と収益は上昇しています。
そして株価も上昇しているのです。
S&P500種株価指数は昨年57回、記録的な数値を出しています。
私が言いたいのは、私たちはみんな、世の中のあらゆる悪い点について不平を言う傾向があるということです。
しかし、苦労して稼いだ資金を株式市場に投入するリスクを負うのであれば、前向きな展開も評価する必要があるでしょう。
世界には常に深刻な問題が存在してきました。
そして、これからも存在し続けるでしょう。
しかし、多くの点で、トレンドはあなたの味方です。
それを活用したいのであれば、悪いことばかりではなく、良いことにも目を向けることがいいでしょう。
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