FRB金利引き下げ 市場はどう動くのか？

しかも大幅な引き下げです。
金利を0.5%引き下げました。

そして、市場は2024年にさらに2回、0.25%の金利引き下げが実施されると予想しており、2025年にはさらに4回の金利引き下げが実施されると予想しています。

市場は安堵のため息をつきましたが、週の終わりにはさらに上昇しました。

FRBの動きに周りは一喜一憂しますが、金利の動きによって市場がどのように動くかを予測することができれば、それに向けて準備することができます。

私は何十年にもわたって金利の動向を調査してきました。

その間、FRBの決定とそれが市場に与える影響に関する膨大なデータを収集してきたのです。

今日は、その洞察を共有したいと思います。

それは、「利下げサイクル」が始まると市場がどう動くかというものです。
利下げサイクルの最初の月にナスダックがどう動いたかを見てみましょう。

 
1995年7月にFRBが金利を0.25%引き下げたところ、ナスダックは7.2%上昇しました。
1998年9月にFRBが金利を0.25%引き下げたところ、ナスダックは12.25%急騰しました。
2001年1月にはFRBが金利を0.5%引き下げたところ、ナスダックは12.07%上昇して月を終えました。
2007年9月にはFRBが金利を0.5％引き下げたところ、ナスダックは4.05%上昇しました。
そして2019年8月には、FRBは金利を0.25%引き下げ、ナスダックは同月2.78%下落しました。

このように過去の傾向から見ると、金利引き下げの最初の月はハイテク株にとって好都合なのです。
最初の金利引き下げから5回のうち4回が上昇しています。

もちろん、短期的な疑問はFRBの金利引き下げが、今年よくある政治的不安を打ち消すことができるかということです。

市場に少しでも投資をしているなら、今注目すべきは次のデータです。

私は投資家の皆さんに、FRBの金利決定と市場への影響をほぼ50年間にわたってまとめたチャートを公開しました。

具体的には、米国の中央銀行の動きがナスダックのハイテク株のパフォーマンスにどのような影響を与えたかを調べたものです。

そして、私は次のようなことを発見しました。
 

 
利下げサイクルの中、過去10サイクルのうち7サイクルでナスダックが上昇していたのです。

もちろん、過去4回のうち3回は市場が暴落していますが、それはいわゆる緊急事態だったためです。

ドットコムバブルの崩壊、リーマンショック、そして新型コロナウイルスによる米国経済の低迷です。

全体として、1980年以降の利下げサイクルにおけるハイテク株の平均上昇率は7.67%。

2023年から、私は投資家に対して、日中の値動きや日々の値動きを気にするのをやめるようと強く主張し始めました。

今日の取引終了時、明日、あるいは来週、来月のナスダックの値動きを気にするのは本筋ではありません。

私たちが注目すべきは、1年後、2年後の市場がどうなっているかです。

私たちは新たな利下げサイクルの始まりに立っています。

FRBはついに重い腰を上げ、行動を起こしました。

歴史が何を期待すべきかを教えてくれます。

多少の乱気流はあるかもしれませんが、ここから株式は概ね上昇するでしょう。

そして、それは投資家の自信につながるはずです。

マシュー・カー

〜編集部〜

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