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2023年の経済テーマ

本日1月20日(金)は大寒。

文字通り、暦の上では最も寒さが厳しくなる日で、小寒と立春の中日になります。

昔は武道における寒稽古が行なわれる様子を、テレビなどで目にしました。

寒稽古と言えば、技術修得よりもむしろ精神力の養成に意味があるという表現を目にします。

精神力・我慢強さを養う・・

私は高校1年生の時には、ブラックな部活に入っていたので、練習中に水は飲めないのはもちろん、昼休みは部室の前に一列に立たされて上級生が目の前を通るときの挨拶、度を越えたしごき、その他もろもろを強制されていました。

(男子校で、部活に力を入れているところは皆似たり寄ったりだったのではと思いますが。。なお、働きかけもあり2年生になる頃には、その辺のもろもろは廃止されました。)

寒稽古について考えると、ふと、ブラック部活を思い出してしまいます。

株式市場が大きく下落したときに、『夜明け前は最も暗い』という表現がなされますが、寒稽古によって、精神力が養われれば、暗さ・寒さに耐えられるのか・・。

あなたはどう思われますか?

私は、もうブラック部活的な取り組みにはうんざりなので、理論的にアプローチしていくことを意識しています。

専門用語でいうと『再現性』です。

過去の事例から、将来を予測し、確率の高い方を選択したり、そのためのアプローチを取り、大寒を乗り切りたいです。

 

寒いといえば、スイスのダボスも同様のようで、雪が降っている様子をテレビで見かけます。

何故ダボスの話?と思われるかもしれませんが、今、世界経済フォーラムの年次総会、通称「ダボス会議」がスイスで行われていて、重要なテーマについて議論されているのです。

取り上げられるテーマとしては、インフレや景気後退、気候変動対応、ウクライナ問題といった、想像しやすいものがありますが、個人的に重要だと思っているのは、『グローバル化と世界の分断』についてです。

米国、欧州、中国、ロシア、、それぞれ異なる思惑があり、技術・人材を含め、分断化が進んでいます。

インフレの遠因になっている側面がありますし、日本に暮らす我々も、米中対立の激化は他人事ではないどころか、当事者そのものになります。

日本でも昨年から、色々なものの値段が上がり、インフレを体感した方が多いと思いますが、現在日銀が緩和的な政策の修正を模索していることからも、ある程度のインフレが定着しそうだと感じている方もいるかもしれません。

インフレになると、現金を保有したままではむしろ価値が目減りするので、何かに投資したうえで備えることが理想的です。

そして、株式投資は本来的には、インフレに強い資産に分類されます。

そして、米国株投資、グローバル株投資を考えるうえでも、分断化の影響をイメージしておくことは大切だと思っています。

 

米国では現在、2022年の10 – 12月期決算が徐々に発表され始めています。

今年想定される景気後退の深さを推し量るうえでも参考になる点が多いですが、中国がゼロコロナを解除した影響が今年どのように出てくるのかなど、検討すべきポイントがいくつかあります。

また、インフレの鎮静化については、2月の連邦公開市場委員会(FOMC)において決定される利上げやその議事内容を把握することも重要です。

株式市場は依然として、セオリー通りには動きにくい状況にあり、短期的な乱気流が起きやすいですが、春の来ない冬はありませんので、目線を先にしつつ、長期的な取り組みを継続していきたいと考えています。

志村 暢彦

 

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志村 暢彦

Oxford Club Japan チーフ・ストラテジスト 助言統括者。金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。2019年Oxford Clubチーフ・ストラテジストに就任。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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