投資について知っておくべき16のこと
私の息子、デービッドはハイポイント大学の学長特別奨学生に選ばれたことがあります。
同大学を訪れた際、私のベストセラー本『バケーション投資戦略』の改訂版と最新版を、大学の学長であり、成功した企業家そして慈善家でもあるニド・クベイン博士に渡しました。
そして学長から同校の投資クラブの責任者に私の名前を伝えてもらい、好奇心旺盛な学生たちと投資について話す機会が設けられたのです。
私は自分の大学時代のことを思い出してみました。
もしもあの時、誰かが教えてくれていたら、時間やお金や手間をかけずに済んだことは何だろう…と。
そうすると、すべての投資家、あるいはこれから投資家になろうとする人が知っておくべき基本的なことは、次のことだと気づきました。
- 資本主義は、これまでに考案された中で最も偉大な富の創造者であり、反貧困のプログラムである(社会主義は41か国で試され、41回失敗している。)
- 資本主義の本質は生産手段を私的所有することができるということ。わずかな資金を持つ者でも、世界で最も収益性の高い企業の株式を取得することができる。
- 株式は企業の小数所有権を表し、株主は企業の配当と資本増価を共有する権利を得ることができる。
- 分散された株式のポートフォリオは、集中されたものよりもリスクが低い。
- しかし毎年株式ファンド・マネージャーの4人に3人は、S&P500種株価指数のような運用されていないベンチマークを上回ることができないでいる。10年以上の期間では、
95%が上回っていない。 - そのため、あなたがファンドに投資するなら主にインデックスファンドであるべきだ。
- 歴史的に見ても、株式は最もリターンの高い投資対象である。しかし成長株とバリュー株、外国株と国内株、小型株と大型株など、さまざまなアセットクラスがある。リスクを下げ、リターンを上げるためには、それらすべてにわたって投資することが必要である。
- このように、さまざまな種類の株式や債券に分散して投資することを「アセットアロケーション」という。長期的なリターンの9割は、このアセットアロケーションが担っている。
- あなたのポートフォリオの将来の価値は、6つの要因だけによって決まり、それぞれあなたがコントロールできるものである。つまり投資する金額、複利運用の期間、資産
配分、投資先の選択、投資コスト、毎年の税金の負担だ。 - リターンを最大化するためには、できる限り貯蓄し、できる限り長く複利運用し、適切に資産配分し、幅広く分散投資し、投資コストを最小限に抑え、ポートフォリオを管理することだ。
- 投資とは本来、プロセスを持ちそれを実行できる人が、そうでない人から富を譲り受けることである(つまり、実績のあるシステムを使い、それを忠実に実行することだ。)
- ほとんどの投資家は、自分自身が最大の敵である。マーケット・タイミング、パフォーマンス追跡、パニック売りに負けて、それによってリターンを低下させる。
- ウォーレン・バフェット氏、ピーター・リンチ氏、ジョン・テンプルトン氏など、史上最高の投資家たちは、未来に対して楽観的であり、常に考え続けている人たちだ。
- ネガティブな偏見が蔓延している主流メディアは、このような考え方を身につけたり維持したりするのに役立つものではないだろう(恐怖について書かれた記事は売れるし、悲劇的で憂鬱なニュースは最も広く読まれ、閲覧され、共有される。)
- そのため、このメールマガジンで定期的に紹介しているような、経済にとって明るい兆しを示す多くの客観的なデータで視野を広げる必要がある。
- だからヘッドラインではなく、トレンドラインを追えということだ。
大学生のときに、誰かがこういうことを教えてくれていたら、もっと早く経済的自立を果たすことができたでしょうし、つらい教訓も少なくて済んだでしょう。
もちろん誰かと1時間話をしたり、メールマガジンを読んだりして、自分の基本的な投資アプローチを変えることはほとんど不可能です。
物事には学ぶべき詳細があり、従うべき原則があり、そしてより深い理解と考察の時間が必要です。
だからこそ、私は『バケーション投資戦略』を執筆したのです。
この本では経済的自立を達成し、維持するための最も簡単な方法が説明されています。また文中では特定のポートフォリオについて説明していますが、哲学そのものは誰にでも理解できるものです。そして私のすべての株式取引戦略に適用されます。
私がポートフォリオ・マネージャー、リサーチ・アナリスト、ファイナンシャル・ライターとして36年間で学んだ最高の事柄をまとめた『バケーション投資戦略』を、ご家族や友人、高校や大学を卒業した人たちに是非教えてあげてください。
アレックス
P.S
「バケーション投資戦略」でおすすめしている銘柄はOxford キャピタル・レターで紹介しています。
P.P.S
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