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最高の銘柄には”秘伝のタレ”がある

私の子供がまだ小さかった頃の話です。

よく一緒に”トイザらス”に行き、店内を歩き回ってはとても楽しんでいた思い出があります。おもちゃやボードゲーム、自転車が積み上げられている中を歩き回り、「クリスマスに欲しいものリスト」を7月には作り始めていたものです。

しかし残念ながら、同じような経験をできなかった子供たちがいます。というのも、数年前にトイザらスは在庫の整理をはじめ、一時期は米国にある全店舗を閉鎖したからです。

なぜ、多くの子供たちの夢を作ったトイザらスが、そのような事態に陥ったのでしょうか?

同社の経営陣は年末商戦の不振、高水準の負債、米国の出生率の低下など、あらゆることを理由にしましたが、それらは本当の問題ではありません。

本当の問題とは、トイザらスが「秘伝のタレ」を持っていなかったことなのです。

 

「秘伝のタレ」を持っていない企業は、予期せぬ終わりを迎えることがあります。

例えば、ある年の1年だけ見ても、エアロソール、アルフレッド・アンジェロ、イースタン・アウトフィッターズ、ガンダー・マウンテン、ゴードマンズ、ジンボリー、H.H.Gregg、ザ・リミテッド、ペイレス・シューソース、パフマニア、ラジオシャック、ルー21、バニティ、ビタミンワールド、ウエットシールといった企業が破産・保護の申請をしています。

一見したところ、これらの小売業者にはあまり共通点が見当たりません。ザ・リミテッドは婦人服を販売し、イースタン・アウトフィッターズはスポーツ用品を販売しています。H.H.Greggは電子機器と家電製品を販売していますし、ビタミンワールドはサプリメントを販売する企業です。

しかし、商品は異なっていても抱えていた問題は全く同じでした。

秘密のタレ、つまりウォーレン・バフェット氏が言うところの 「堀」を持っていなかったのです。

何世紀もの間、ヨーロッパの王族や貴族は、城に広い溝を掘って水を張り、襲撃から城を守ってきました。

企業にもこのようなに自社を守る掘が必要なのです。もちろん物理的な堀ではなく、法的なものです。

特許、商標、著作権、ブランド名を持つ企業は、競合他社による製品のコピー、顧客の奪い合い、利幅の縮小を防ぐことが可能です。もしあなたが持っている株式の企業が、こうした保護機能を備えていなければ、弱い立場であると言わざるを得ないでしょう。

結局のところ、利己的な人はどこにでもいます(ちなみに、それは良いことです)。売上が伸びていたり、長い行列をなしていたり、絶賛の声が寄せられていたりするなど、ビジネスがうまくいっていることを見ると、自分もその流れに乗れるのではないかと思うものです。そして彼らは似たような製品、あるいは同じ製品を、より早く、より安く、より良く提供したいと思っています。

競争が良いことなのは間違いありません。競争があることによってイノベーションが生まれ、効率も良くなって、コストも下がります。これは最終的に私たち消費者にとっても良いことです。

しかし、それがビジネスを台無しにしてしまうこともあるのです。

何世紀もの間、ヨーロッパの王族や貴族は、城に広い溝を掘って水を張り、襲撃から城を守ってきました。

企業にもこのようなに自社を守る掘が必要なのです。もちろん物理的な堀ではなく、法的なものです。

特許、商標、著作権、ブランド名を持つ企業は、競合他社による製品のコピー、顧客の奪い合い、利幅の縮小を防ぐことが可能です。もしあなたが持っている株式の企業が、こうした保護機能を備えていなければ、弱い立場であると言わざるを得ないでしょう。

結局のところ、利己的な人はどこにでもいます(ちなみに、それは良いことです)。売上が伸びていたり、長い行列をなしていたり、絶賛の声が寄せられていたりするなど、ビジネスがうまくいっていることを見ると、自分もその流れに乗れるのではないかと思うものです。そして彼らは似たような製品、あるいは同じ製品を、より早く、より安く、より良く提供したいと思っています。

競争が良いことなのは間違いありません。競争があることによってイノベーションが生まれ、効率も良くなって、コストも下がります。これは最終的に私たち消費者にとっても良いことです。

しかし、それがビジネスを台無しにしてしまうこともあるのです。

 

そして、その逆も同じです。過去数十年間で株価を大きく成長させた企業は、すべてこの「秘伝のタレ」を持っていました。

例えば、アップル (Nasdaq: AAPL) は、コンピュータやスマートフォンのオペレーティングシステムを他者にライセンス供与したことがありません。アマゾン (Nasdaq: AMZN) は、ワンクリック注文システムの特許を持っていて、ネットフリックス (Nasdaq: NFLX) は、過去10年間だけで50倍以上に成長し、数十億ドルを費やして他の誰も提供できない独自のコンテンツを作り上げてきました。

質の高い製品は素晴らしく、経験豊富な経営者の存在が不可欠です。また効果的なマーケティングも必須です。

しかし、常に押し寄せてくる大軍(競合)を寄せ付けないための保護機能を備えていなければ、持続可能なビジネスモデルとは言えません。

もしあなたが株を長期的に、つまり大きなリターンを生み出すのに十分な期間保有したいのであれば、その銘柄が「秘伝のタレ」を持っているか、見極めなければいけないでしょう。

P.S
Oxford キャピタル・レターでは、この「秘伝のタレ」を持っており、業界のゲームチェンジャーになるようなとっておきの企業を紹介しています。次に到来するチャンスに乗るなら、この銘柄がオススメです…

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P.P.S
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Alexander Green(アレクサンダー・グリーン)

Oxford Club チーフ・インベストメント・ストラテジスト。金融・投資関係の4冊のベストセラーの著者で、40年のキャリアがある。米国で金融・投資のニュースレターであるOxfordキャピタル・レターを20年以上執筆しており、ハルバート・ファイナンシャル・ダイジェスト社はこのニュースレターをここ10年以上もの間、最もパフォーマンスの高い投資ニュースレター・ベストテンに選出している。 アレックスの記事一覧 ≫

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