人生や投資で成長するための方法
あなたはより良い学生、より良いスポーツ選手、より良い従業員(または経営者)、より良い恋愛相手、より良い投資家になりたいと思いますか?
それが単なる希望ではなく純粋な目標であるならば、ほとんどの人がやらないことをする必要があります。つまり建設的批判を受け入れること、それを大切にすること、さらにそれを求めることを学ぶのです。
心理学者によれば、人間はプライドを蓄積し、後悔を避けるようにプログラムされているそうです。
つまり人生においてうまくいったことは自分の手柄にし、うまくいかないことは他人や状況のせいにする傾向が強いということです。
問題はそれが個人的にも仕事上でも、我々の成長を妨げてしまうのです。
私は敵意むき出しの非具体的な批判について話しているのではありません。「あなたはひどい」だとか「あの人は何にもできない」とかいう言葉は、向上しようとする考えから発せられるものではありません。
しかしあなたやあなたのチームをより良く、より強くするための具体的で知識豊富な批判は、純度の高い金なのです。
批判はあなたの健康やキャリア、そして結婚さえも救うことができます。ですが、それはあなたがその批判を受け入れ、責任を負うことを望んでいる場合に限ります。
批判はいつも簡単に受け止められるものではありませんし、機転を利かせることができるものでもありません。
ある日テニスのレッスン終了後、コーチが私にアドバイスをしてくれていたのですが、ちょうど妻のカレンがそれを耳にしました。
「いいかい、君は決して偉大なプレーヤーにはなれないよ。でももっとうまくなりたいなら、頭を下げて、左腕をまっすぐ後ろに回して、片手打ちのバックハンドを強くすることだ」
私はうなずいてお礼を言いました。しかし妻は憤慨したのです。
「あなたが決して偉大なプレーヤーになれないだなんて、よくもそんな失礼なことが言えたものね」
私は正直に、「気にしてない」と彼女に伝えました。私は中年のテニスプレーヤーで、フォアハンドとサーブはそこそこ打てるのだけれどもバックハンドが苦手で、ネットプレーも安定しません。
そして私を教えていたのは、全米で常に上位にランキングされているバージニア大学男子チームのトップコーチでした。
私のプレーを見てくれただけでも幸運ですし、私は彼が指導した選手たちのように、自分が偉大になれるとは全く思っていません。
それよりも私は洞察に満ちた批評を望んでいて、そして彼はそうしたのです。私はそこから得るものがあったので、彼が発した言葉は全く問題ではなかったのです。
ビジネスでも人生でも、悪い癖や間違い、不手際は避けられません。問題はそこから何を学ぶことができるかなのです。
あなたのすべきことは、何が起こったのか、なぜ起こったのかを理解し、二度と起こらないようにすることです。
これは特に投資の分野で言えることです。
私は前職のマネー・マネージャーとして、投資家が同じ過ちを繰り返しがちであることを発見しました。
ある市場の下落でパニックになって売りに走った人はすぐに後悔しますが、次の市場でも、その次の市場でも同じことを繰り返すのです。
その都度、背景となる出来事が異なるため、自分たちの行動もその都度異なると考えます。しかし実際には、恐怖とパニックという同じ過ちを繰り返していただけなのです。
自分自身を批判し、他人からの建設的批判を受け入れるにはどうしたら良いのでしょう。
それは、「根本的な責任(radical responsibility)」という考え方を身につけることです。
根本的な責任とは、人間関係、仕事、健康、経済など、人生のあらゆる領域において、完全に自分の責任で行動することを意味します。
自分の考え、感情、そして最も重要なことですが、自分の行動を自分で管理しなければなりません。
ちなみにこれは負担ではなく、力を与えてくれるものです。
他人や状況の変化、不運をコントロールすることはほとんどできません。しかし自分自身の行動、そしてより小さな範囲ではあるけれども、自分が管理する人々の行動はコントロールすることができるのです。
私の経験では、ビジネスも投資も人生も、具体的で善意の批判を受け入れて行動することで、初めて良くなるのです。
良い投資を。
アレックス
PS
投資をしていれば、うまく行くときもあれば当然うまくいかないときもあります。
うまくいかないとき。
あなたは投資をやめたり誰かのせいにしたりしますか?