米国配当株投資

13.2%の配当利回りは沈んだりしないだろうか?

所要時間: 5分.

この記事のポイント

  1. 昨年の2倍のキャッシュフローを生んだタンカー会社

  2.  過去の減配実績から見えてくるものとは?

  3. 驚きの13.2%利回り企業の安全性ランクは…


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ノルディック・アメリカン・タンカーズ(NYSE: NAT)はようやく船出ができそうです。

同社は23隻のタンカーを所有しています。過去数年のキャッシュフローはマイナスでしたが、最近になってようやくプラスのキャッシュフローを生み出すことに成功しました。

そして今年のフリー・キャッシュフローは昨年の2倍になると予測されています。

ノルディック・アメリカン・タンカーズは今年、1億3000万ドルのフリー・キャッシュフローを生み出し、60%の配当性向で6,200万ドルの配当を支払うと予測されています。

例年であればこれは全く問題ありません。でも2020年はいつもの年ではありません。パンデミックとそれによる経済への影響により、セーフティネットプロ(Oxford クラブ独自の格付ツール)の許容可能な配当性向を引き下げました。

普段であれば、配当性向が75%未満であれば大丈夫です。しかしウイルスによる深刻な経済的ダメージにより、配当性向の制限を50%に引き下げています。

誰が見ても控えめな数字ですが、もし企業が減配をした場合、投資家のみなさんに驚いて欲しくないからです。

配当性向の閾値を50%まで下げることで、もし2021年が困難な年であったとしても、会社が減配するのを避けられるという自信につながります。

もし経済が回復したならば、この制限を75%に戻します。

ノルディック・アメリカン・タンカーズの60%という配当性向は高すぎるため、セーフティネットプロの評価は悪くなります。

さらに重要なことは、同社は以前に減配を行ったことがあるということです。

過去10年の間にノルディック・アメリカン・タンカーズは数回、配当を削減しました。このような実績から見えてくるのは、もし必要となれば、経営側は躊躇なく同じことを繰り返すだろうということです。

同社の昨年の配当は0.01ドルでした。それを今年は0.45ドルへと大幅に引き上げました。現在の株価で評価すると驚きの13.2%利回りです。

もしノルディック・アメリカン・タンカーズが2021年にフリー・キャッシュフローをさらに増やすか、あるいはセーフティネットプロの配当性向の閾値を75%に戻した場合には、配当安全性評価を見直すかもしれません。

過去に減配したことがあるからといって、特に大きく評価に影響するわけではありません。しかし、現状は最低ランクを付けておくのが妥当だと思います。

配当安全性レーティング:F

良い投資を

マーク


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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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