長期投資は忍耐？焦り・恐怖に陥らずに根拠に基づく意思決定をする

「恐怖…」配当株投資をするあなたにとって、これは、頻繁に出てくる感情かもしれません。あなたは今、この「恐怖」の感情と聞いて「えっ！？配当株は安定的なのに、なぜ？」と思うかもしれません。これは配当株投資をする私たちにとって、「忍耐力」が試される場面が何度かあるでしょう。

もし、あなたの友人が成長株などに投資していて年間75％増加し、一方、あなたの配当支払株の1株当たり利益が4％しか増加していないと気がついたら、あなたは、きっと「あ～、何で彼は上手くいくんだ！なのに自分は…」と「イライラ」するかもしれません。

だから、このときばかりは、「配当株投資に価値はあるの？」「今すぐ、この株を売って、成長株に投資しよう！」と疑いの目をもったり、違った投資法に切り替えようと思うかもしれません。

投資家が陥りやすい「感情のワナ」

ですが、これは、多くの投資家が陥りやすい「感情のワナ」です。配当株投資は、ご存じの通り、目先の利益を追いかけるものではなく成熟するのに10年などを要する「長いゲーム」です。

しかし、人間には「逃すことの恐怖」の感情が強く、それこそが、私たちの脳に及ぼす強力な心理トリックです。しかも、私たちは、他人の成功を「失敗とみなす」傾向があります。それにより衝動的な意思決定をしてしまうことがあります。

例えば、友人が大きな利益を上げたと聞くと、彼は偶然に当てたにも関わらず、「次は、彼が買う銘柄を買おう！」などと衝動的な意思決定をしてしまいます。まさに、これが「逃すことの恐怖」の感情に支配されたときでしょう。

構造化された投資

だからこそ、配当株投資は、そのような感情に支配されないように「会社の歴史」「実績ある数字」を根拠に意思決定していきます。言い換えれば「ギャンブルではなく、構造化された投資」＝【配当株投資】でしょう。

例えば、2.1％の配当を支払う会社を見て、この会社が20年間同じ配当を支払っていることが分かるとします。しかも、プラスのフリーキャッシュフローの強い記録があります。一方、あなたの友人が選んだ成長株と思われるものは、いくら急激に成長しても、たった1年で終わる可能性があります。過去を見ても、成長が著しい期間はありません。

長期で見た場合の見通しは？

もし、あなたが「逃すことの恐怖」の感情に襲われそうになったときは、このことを自分に問いかけてみてください。「長期で見た場合の見通しは？」と。

もちろん、成長株に投資することは悪いことではありません。ですが、それは、歴史と実績で見ると、限定された回数で終わる可能性が高いでしょう。ちなみに、私が知る限り、数年以上にわたって急速な成長を続けるエネルギーを持つ成長株は、ほとんどありません。

反対に、配当支払会社は（大部分が）安定し、信頼できる傾向にあります。確かに、彼らは毎年2桁のパーセンテージの成長はしないかもしれません。ただし、S＆P 500のようなメジャーインデックスの上向きの軌道に一致する可能性があります。

成長株に投資している友人は、目前の75％のリターンを見ているかもしれませんが、あなたは複利の利益を得ています！成長株は今後数年で上下に直面しますが、配当支払者は順調に動き、ポジティブなリターンを生み出します！

恐怖の感情に支配され、衝動的な意思決定をするか…？それとも…？賢明なあなたなら、もう、どちらの選択が良いかはお決まりでしょう…

良い投資を！

ロバート・オットマン

いかがでしたか？
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。（アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。）

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