米国株入門

米国株Q&A:投資でお金を増やすのに、罪悪感を感じる?

読者の皆さんからいただきましたご質問に「Q&A」形式でお答えするこのコーナー。米国株のことに少しでも興味をもっていただいたほうが資産形成の成果が出やすいので、もさっそく回答させていただきたいと思います。

今回いただいたご質問はこちらです。投資でお金を増やすことに対して、メンタルブロックがあるというご質問です。

【ご質問】
投資でお金を増やすことの必要性は理解できました。でも、働かないでお金を増やすことに「罪悪感」を感じないとは言えない部分があります。資産形成の側面からは、必要だとはわかっているのですが、何かこうジレンマがあります。胸を張って周囲に言えないというか…志村さんは、投資でお金を増やすことに対して罪悪感はありませんか?

 

「働かないでお金を増やす」=「投資」この印象は確かにあるかもしれません。実際、私の知っている人で、今は、資産運用に携わっている人でも、かつては同じようなことを言っていたという人がいます。それこそ、もっと強い言葉で「働かずに得るお金はお金ではない!」などという言葉を言っていたとも聞きます。

ですが、今では「全く反対」のことを言って「日本の義務教育に資産やお金の教育がないのはおかしい!」と熱弁しています。私は、この人が現在の姿になったときにお会いしたので、以前の姿でお会いしたら、う~んと考え込んでしまったかもしれんません。

 

投資のイメージは…


でも、何を言いたいのかも理解できます。この人は、投資という言葉に出会ったときは、「企業買収」「デイトレード」「インサイダー」などなど、デイトレードの実際の意味にマイナスな要素はありませんが、どうも、この金融業界にマイナスイメージがあるときだったようです。

その頃は、それまでは「銀行は倒産することがない」という神話のような話があったのに、護送船団方式での銀行監督の時代が終わり、破綻する金融機関が出るなど、まさに「戦後復興を軸とする日本経済の成長モデルが終焉」したときでした。

「銀行は、晴れているときに傘を貸し雨が降ったときは傘を取り上げる」など表現されることもありますが、特にバブル経済が破綻した後は、それまで過剰に融資していたのとは逆に、貸し剥がしが行われるようになったときでもありました。だから、彼が金融業界や、「投資」というものに、あまり良いイメージを持っていなかったのも分かる気もします。

 

しかし、時代は一変…


しかし、それから時が流れ私たちをめぐる状況は一変しました。それまでは「いかに労働で資産を作るか?」がポイントだった世の中から「投資で資産を形成することが求められる世の中」に大きく変化しました。

特に、私たちのような個人は、国がいうように、自身で資産を積み上げるために「株式」「為替」に関する知識が不可欠になったのです。ちなみに、それ以前の時代はというと、年金などを通して、自分の代わりに「誰かに運用してもらう」のがメインでした。

だから、それほど、これらの「知識は必要ない」ように見えていました。もしくは、株価全体が上昇傾向にある時代だったので、分からないながらも何かの株を買っておけば、それで十分な時代でした。

 

「個人で資産形成する時代」に突入


ですが、そこから時代が変わり、今は、政府の指針としても「個人で資産形成する時代」に突入したのです。つまり、杓子定規に考えれば、政府の方針がこうなっている時点で、「罪悪感云々の話はない」という側面もあります。

ただ、それはあくまでも感情やあなたのライフイベントなどの話を除いたもので、もう少し、それに寄り添った話をすると、例えば、今は資産運用の補助的な制度として「NISA」「IDECO」があります。

これらは、日本経済の先行きを踏まえ「推定される人口動態」「年金給付の国家負担削減」をはじめとする、国の財政のバランスを適正にし個人に自己責任での人生設計を促していくために用意された制度とも言われています。

つまり、これは「もう国におんぶにだっこではいけないんだ」「65歳以上の高齢者を1人に対して15歳~64歳の人たち1.5人で支えていかねばならないんだ」という環境のなか、個人の自己責任追及に向けた制度を出して、より一層「個人の責任のもとで資産運用をおこなっていく環境」を国として用意していることを示す制度、ということなのでしょう。

そして、そのような制度とともに大きく関わってくるのが、あなたのライフイベントです。「退職金」「自分年金」「お子さんの教育資金」例えば、このようなものがあるかもしれません。そして、少し違った角度で「お金の使いみち」で考えると「人助け」「夢の懸け橋」などがあります。

 

あなたの使い方次第で変わる


いかがでしょうか。カンの良いあなたであれば、そろそろ、私があなたにお伝えしたいことが伝わってきているかもしれません。そうです。(資産運用の話からは、少し話がそれますが…)「お金の使い方は色々」「お金自体に色は無い」ということです。

ある本では「お金に働いてもらう」という表現がありますが、あなたが働くことで得たお金を「消費だけでなく『運用』」するのも使い方の一つです。

そして、労働だけでは得られない収入を得て、それを「退職金」「自分年金」「教育資金」に使うのもお金の上手な使い方の一つです。また、例えば以前、このような人がいました。「私が投資で得た利益は、全て寄付しています。自分の分は労働で得れば十分ですから。」というように「人助け」「夢の懸け橋」として使うこともできます。

つまり「あなたが、お金についてどう考えるか?」これ次第で、そのお金の価値は変わってくるということでしょう。「死に金」という言葉も耳にすることがありますが、それこそ、投資をせず、働いて得たお金を散財するほうが、お金自身にとっては、活かされていない不幸なことかもしれません。

 

お金=夢を叶えてくれる魔法の道具


一方、「生き金」として、投資をして増やしそれを自分の将来や、世の中や、人のためにつかうほうがお金自身にとっても幸せなことでしょう。

だから、「罪悪感」というのは、あくまでも、あなたの考え方次第で、全く別のものになるということです。それこそ、人によっては「夢を叶えてくれる魔法の道具」かもしれません。

いずれにしても、「投資でお金を増やすこと」は「手段」であって、「ゴール」ではないということです。もし、「投資でお金を増やすこと」が「ゴール」になってしまうと、確かに、罪悪感に悩まされるかもしれません。

でも、あなたが叶えたい夢の有効な手段だと考えれば、その感情は全く変わるのではないでしょうか。だからこそ、私たちは、働いて得たお金を散財ではなく、「計画的に蓄えて増やしていくこと」が求められるのでしょう。

 

投資で何を実現するか?


かつては、人類の最大の発見は、「火」だと言われていましたが…現代社会では、それが「長期の複利投資」だと言う人もいます。そういった意味では、あなたが、ここで「正しい投資の知識」を得ることで、「正しい投資行動」につながり、まさにそれが「長期の複利投資の成果」を得ることにつながるのでしょう。

きっと、ここまでくると、もうあなたの頭の中には罪悪感よりも、「投資で何を実現するか?」に矢印が向いているでしょう。投資にとって、あなたが資産を築くことができれば、世の中に貢献し、自分の夢を実現することも可能です。もちろん、大切な人やモノを守ることも可能でしょう。そして、より大きな愛を育むことも可能でしょう。

だから、私はこのような正しい投資のパラダイムを持った人が一人でも増えれば、世の中がより良くなると考えています。最後に、あなたにもう一度聞きます。あなたが投資で実現したいことは何ですか?

ー志村 暢彦


いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)

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志村 暢彦

Oxford Club Japan チーフ・ストラテジスト 助言統括者。金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。2019年Oxford Clubチーフ・ストラテジストに就任。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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