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米国株続落…どう対応すべき?3つの質問に答えてチェック

所要時間: 4分.

続落に対処するために答える3つの質問

  1. 市場に投資したお金はいつ必要ですか?

    資金がすぐに必要になるなら売却したほうが良いが、そうでなければ保持

  2. トレーリングストップは設定していますか?

    感情抜きで利益と資産を保護するため、出口を決めておく

  3. 感情面で景気後退に対処できますか?

    精神衛生を保つことはとても大切です


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米国株式市場の下落が、止まりません…米国だけでなく、世界の株式市場にコロナウイルスの影響が出ています。私たち投資家は、このような弱気な株式市場になったとき、どのように対応していくべきなのでしょうか?そこで今回は、このようなときに、あなた自身に問いかけると良い「3つの質問」をご紹介しましょう。

私の友人の中に、とても裕福な人がいます。ですが、株式市場が混乱するたびに、私に「マーク!今、どうすれば良いか教えてほしい!」と言ってきます。他人から見れば、裕福なので、多少の損失は…と思いますが、なかなかそうもいかないのが、投資家というものかもしれません。

だから、そのようなことを言われたとき、私は友人でも、その他の人でも一貫して、こう伝えます。「これから、どうするかは、あなたのリスク許容度で変わります」と。そして、それを皮切りに質問し、彼にとって最も心地よい株式市場の状態を探して出していきます。そして、彼自身がそれに気がつくようにサポートしていきます。

特に、今のタイミングでは、これまで上昇一辺倒のような傾向できましたので、この続落があるまでは強気な投資家が多かったでしょう。だから、余計にこの大幅な続落には準備ができておらず、慌てている投資家が多いでしょう。

続落に対処する「3つの質問」


ただ、この続落の状態があるのは、常に私たち投資家は考えておかなければならないことでもあります。常に「もしも…」のことを考えていないと、このような場面に直面したとき、乗り切れなくなってしまいます。そこで、この下落が続く株式市場に対応するために「3つの質問」をします。この質問の答えを考えることは、この下落相場を乗り切るのに、きっと役立つでしょう。

質問.1:市場に投資したお金はいつ必要ですか?


もし、あなたが今後10年間に使う資金でなければ、この続落を、それほど心配する必要はないでしょう。株式市場は、過去の推移を見る限り10年間にわたり上昇します。つまり、長期保有を前提としていれば、それほど心配することはないでしょう。

実際、あなたがもし過去に損失を受けているなら、それは大不況の最中に売却した場合だけだと考えられます。例えば、2008年の金融崩壊の直前の2007年に最高値で買い、10年間保有していたら、それは高値づかみになるのではなく、10年後には利益になっている可能性があるでしょう。

しかし、もしあなたが今後3年間に必要な資金を投入している場合は、状況が変わります。もし、それなら損失を受けたまま、売却したほうが良いかもしれません。それも選択肢の一つでしょう。

つまり、過去最高でも…大幅に下落するときでも…3年間などの短い保有期間を前提としていると、短期的なリスクに常にさらされているようなものになるでしょう。株式市場は、過去の推移を見る限り、3年間で様々なことがおきます。ですが、10年間などの長期保有で見れば、状況が違います。だから、もしあなたが3年間などの視点で見ていたり、3年以内に必要な資金を投入しているなら、株を売却するのが選択肢の一つになるかもしれません。

パニックになると、投資家は投げ売りしてしまう傾向があります。そして、その投げ売りのタイミングが底値で、反対にそこまで耐えた人や、そこで買えた人は利益を狙うことができるでしょう。だから、底値で売却しないためにも、早めに売却したほう良いとも考えられるでしょう。

質問.2:トレーリングストップは設定していますか?


あなたは、トレーリングストップを設定していますか?トレーリングストップは、弱気に見える投資家もいるかもしれませんが、今のように市場で問題が発生した場合、あなたの利益と資産を保護します。そして、トレーリングストップが最も良いのは、売却時の「ここで売ったらもったいないのではないか?」という感情を取り除けることでしょう。

反対に、これを設定していないと、非常に厳しい状況に陥る可能性があります。トレーリングストップがない投資は、例えば「以前の株価は50ドルでした。現在は47ドルです。50ドルに戻ったら売却します」などと言います。ですが、実際には売却できず、そのまま保有を続け、株価は、45ドル…40ドル…と下落していきます。

でも、売却がうまくできないのが感情です。感情を伴う取引は危険です。ちなみに、私は25%のトレーリングストップをオススメしています。株価が100ドルで取引されている場合、ストップは75ドルです。株価が110ドルまで上昇すると、ストップは82.50ドルまで上昇します。

トレーリングストップは、上昇する市場で利益を保護し、下落する株式市場では、損失を小さく保ちます。重要なのは、株価がストップ価格に近づき始めたときにストップを尊重し、無視しないことです。トレーリングストップを使用すると、物事が乱雑になり始めたら準備が整い、市場に戻すための十分な資金を得ることができるでしょう。

質問.3:感情面で景気後退に対処できますか?


最後の質問です。もし、感情面の対処ができないのであれば、今すぐ株式投資をストップして、もっとあなたが心地よいと思うものに投資したほうが良いでしょう。その分、狙える利益の大きさは小さくなりますが、ストレスがかからないので、結果的には良いでしょう。

経済的な問題についてのストレスは、ときには夫婦生活や家庭を壊し、健康上の問題を引き起こし、人生が辛くなってしまいます。だから、この問題を引き起こさないためにも、もし感情的に難しい場合は、株式から撤退するのが選択肢の一つでしょう。

以上が3つの質問です。当たり前の話に聞こえるかもしれませんが、どれも非常に重要な話です。改めて自分に問いかけてみると、新たな発見があるでしょう。とはいえ、10年間の長期投資を前提としていれば、これらの質問はクリアできるでしょう。

このような視点を持って投資をすれば、続落などのニュースに慌てることはなく、冷静に対応することができます。今は、ちょうど良い機会ですので、ぜひここ活用して、あなたのトレードスタイルを見直しつつ、確立すると良いでしょう。

良い投資を。

– マーク・リクテンフェルド


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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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