米国配当株投資

この年6%配当利回りは煙とともに消え去るのか?

所要時間: 2分.

この記事のポイント

  1. 煙のない社会の実現を宣言する煙草企業

     

  2. なぜ、投資家はこの企業に投資するのか?

     

  3. 配当性向の安全性閾値は超えているが…

     


動画で記事を読む

https://youtu.be/zT0in-ClzrA

世界には13億人の喫煙者がおり、この数は地球上の人口の約17%に相当します。驚いたことに、フィリップ・モリス・インターナショナル (NYSE: PM) は、この状況を変えたいと言っているのです。

煙草業界の巨人は、「紙巻き煙草全てを煙の出ない製品に切り替え、煙のない社会を実現するよう、業界の変革をけん引していく」と主張しています。

174年の歴史を持つこの会社は、アルトリア・グループ (NYSE: MO) からスピンオフ(分社化)し、米国を除く全世界で製品を販売しています。アルトリアは米国市場で煙草を販売しています。

同社の主張にかかわらず、全ての人が、煙草会社に投資したいと思っているわけではありません。しかし、実際に投資している人は、フィリップ・モリスの年間配当利回り6%(株価が80ドル付近の場合)を魅力に感じているはずです。

フィリップ・モリスは、今後も1株あたり1.20ドルの四半期配当を払い続けていくことができるのでしょうか?それとも配当は、煙草の吸い殻のように捨てられてしまうのでしょうか?

いや、世界的な嫌煙、禁煙の風潮にも負けず、フィリップ・モリスは煙草を現金に変える方法を知っています。

フィリップ・モリスのフリー・キャッシュフローは何年にもわたって着実に向上しています。

2019年にフィリップ・モリスは71億6,000万ドルの配当を支払いました。配当性向は77%となり、私が期待していた数値を少し上回ってしまいました。

普通の状況でしたら、私は75%かそれを少し下回るぐらいの配当性向が妥当だと思っています。このパンデミック期間中は、状況がまた厳しくなっても配当を支払い続けていけるように、配当性向の閾値を50%に下げています。

2020年のフィリップ・モリスの配当性向は79%と若干増加しました。

フィリップ・モリスは12年連続増配という確かな実績があります。

2020年の純売上高は3.7%減少しましたが、営業利益は4.6%上昇しました。また、同社は2021年のキャッシュフローが2020年の98億1,200万ドルから約110億ドルに上昇すると予測しています。

現時点ではフィリップ・モリスの減配リスクは低いと考えます。しかし、もし2021年のフリー・キャッシュフローが同社の予測から外れて大きく減少すれば、減配のリスクが高まります。

当面の配当は安全といえますが、今後数四半期の業績に目を光らせておきましょう。

配当安全性格付け: B

よい投資を!

マーク


いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)

ちなみに…このブログで紹介している株はもちろんいいのですが、それよりもたくさんの配当を出す企業ばかりを集めて、毎月レポートしてくれて…「買い」「売り」の具体的なアクションをあなたへお届けする、「Oxford インカム・レター」はこちらからお試しすることができます。

Oxford インカム・レターをお試しする

これは、10年間平均で12%の複利成長…6年で資産2倍を狙う「配当投資」戦略です。私たちOxford クラブが軸にしている「資産形成ピラミッド」の第一段目に当たる保守的な投資のポートフォリオです。

もし、「これから資産形成をやってみようとは思っているけど、何から始めたらいいかわからない…」と思ったら、お試ししてみてください。30日間返金保証付きなので安心してお試し購読できます。

Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

関連する記事

Back to top button