米国配当株投資

株価急上昇のzoom、テラドックスヘルスを買わない2つの理由。

所要時間: 5分.

この記事のポイント

  1. zoom、テラドックスヘルスは、在宅業務の増加に恩恵を受けている

  2. この2つの株が「買い」では無い2つの理由

    ・コロナの影響が収まると共にこれらのサービスの需要も落ちる
    ・株価が収益の1,667倍、売上の55倍など、かなり割高な

  3. 急上昇の要因は、長期的なファンダメンタルズではなく、株式市場の短期的な思考


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もし、私がタイムマシンに乗って1月に戻ることができるなら…「今、ウイルス株が買いだ!」と言うことができたでしょう。「ウイルス株」とは、コロナウイルスの感染が拡大するにつれて株価が急上昇してきた銘柄を意味します。感染拡大の恩恵を受けた銘柄のことです。

その代表例がzoomを提供するズームビデオコミュニケーションズ(ナスダック:ZM)と、テラドックヘルス(NYSE:TDOCは)でしょう。多くの米国人が在宅になることで、彼らは恩恵を受けています。もちろん、在宅になると恩恵がある企業は、ほとんどないのが実態でしょう。

zoomは80%以上も上昇…


そして、両社の株価は、この感染拡大によって、このような推移をたどっています。

ズームビデオコミュニケーションズの株価は、今年だけで80%以上も上昇しています。同社は、ビデオ会議、オンライン会議、チャット、モバイルコラボレーションを組み合わせたリモート会議サービスをユーザーに提供しています。つまり、これを利用すれば、家から仕事をすることも可能です。

だから、このツールは、従業員が社屋に行けない間、企業を運営する人々を支援する大きな役割を果たしてきました。その証拠としてユーザー数が急激に増加しています。2020年のはじめの月間最高ユーザー数は、1000万人でした。それが、何と3月には2億人に急増しました!

また、テラドックヘルスの株価は、今年だけで約70%も上昇しています。同社は、患者が、電話またはビデオチャットを通じて、医療サービス提供者に相談できるようにする仮想医療サービスを提供しています。今のような感染拡大の状況下では、多くの人が感染への恐怖から、診療所に行きたがりません。また、保健当局も、あなたにそうすることを望んでいません。

同社は、3月中旬にビジネスに関する最新情報を発信しました。その時点で、過去1週間で患者の来院数が50%増加していました。その後も感染は拡大しているので、恐らく、その需要はもっと高まっているでしょう。

私が両社を買わない「2つの理由」


もし、あなたが1月に今のような感染拡大があることを知っていたなら…そして、在宅サービスの利用が世界中で広がることを知っていたなら、この2社を保有したいと思いましたか?今の結果を見たら、そう思うでしょう。私は?というと…実は、そうは思っていません。

なぜなら、この2社は、私の中では仮に1月に戻っても保有する理由がないからです。むしろ「2つの買わない理由」があります。その2つの理由とは、次の通りです。

【理由.1】

両社のサービスに対する需要の急増は恒久的ではないからです。この問題が解決されれば、人々は社屋での仕事に戻り、人々は診療所に向かいます。中国の武漢での隔離期間は3ヶ月間でした。恐らく、米国での隔離期間は、これより長くなることはないでしょう。

つまり、感染拡大がおさまると、これらの企業のサービスに対する需要は急激に低下すると予測されます。それについては疑問の余地はありません。きっと、そのときはあなたの関心は、この両社にはなくなっているでしょう。

【理由.2】

両社の株価は、急激に上昇しました。70%や80%の急騰が見られます。現在の株価では、株式市場はズームビデオコミュニケーションズを350億ドルの価値があると評価しています。これは、昨年2100万ドルの収益だった企業にとっては高額です。

つまり、同社は、収益の1,667倍で取引されています。価格対販売の観点から見ても、同社は売上の55倍で取引を行っています…それは派手な評価指標です。テラドック株も非常に高価です。これが長く続くと考えるのは、なかなか難しいかもしれません。

株式市場が求めるのは「短期的」ではなく…


このように、両社は、長期的なファンダメンタルズではなく、株式市場の短期的な思考によって、急上昇しています。これは、本来の価値よりも、異常なほど高くなっていると考えられます。だから、今の株価は適正株価ではないと考えられるでしょう。

しかし、これは私たちのような賢明な投資家の思考です。このような感染拡大によって恩恵を受ける銘柄に照準を合わせている投資家は、こういったときに焦って行動し、株式市場の恩恵を逃してしまう傾向が見られます。その恩恵とは、わずか数ヶ月前であれば、現在の株価の3分の2(またはそれ以下)の株価で買い付けることができたことです。

一方、私たちは今この瞬間に利益を上げることではなく、長期的に利益を上げることを目的に配当株投資などの戦略を採用しています。企業は短期的な結果を求める側面もありますが、今後数十年にわたり、収益を上げ、キャッシュ・フローや配当を伸ばそうとしています。

つまり「長いゲーム」が前提です。だから、短期的なことを求めるのは、前提が間違っているので、愚かな投資家がすることでしょう。特に、この2社のように、すでに加熱している銘柄を追いかける短期的思考の投資家は、常にと言って良いほどやられてしまいます。

株式市場は「長いゲーム」です。彼らは、短期的な利益を求める投資家よりも、私たちのように「長期的思考」の投資家を好み、応援してくれます。このようなときこそ、私たち賢明な投資家たちは、加熱し熱くて触れないものに手を出すのではなく、長期的視点でセール品と思えるような銘柄を探していきましょう。

良い投資を!

ジョディ


いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)

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