米国配当株投資

最悪のトレードから得られた3つの教訓:出口戦略、リスク許容度、意思決定

所要時間: 3分.

3つの教訓

  1. トレーリング・ストップをかけ、出口戦略を立てる

  2. リスク許容度を認識し、ストレスを抱えない

  3. 投資の意思決定でパートナーが不安を感じないようにする


あれは、もう20年近く前のことになります。ちょうど「ドットコムブーム」の時期でした。私は、キャリア3年目で、「ある企業」の株式を買いました。そして、これは後にも先にも、私にとって、「最悪のトレード」であり、この最悪のトレードから学んだ「教訓」を得たものでした。

キャリア3年目の私は、クオッカというオンラインのスポーツ・ビデオ企業の株を購入しました。(今、ここで調べるのはやめてください!この企業はもう存在しませんので…)



私の選んだスポーツ・ビデオ企業


この企業は、ニッチなスポーツのイベントをライブでストリーミングし、ネットワーク・テレビでは見られないカヤックなどのオリンピック・スポーツを放送する契約をしていました。

それくらい、素晴らしい技術を持っていたのです。だから、私は魅力的に感じたのですが、「ビジネス面はボロボロ…」だったのです。今のように一般的に高速のインターネット通信を使えるようになったのは、もっと後の時代でした。

この頃は、まだ、ほぼ全ての人が、ダイヤルアップ式のインターネット回線を使っていました。動画が円滑に見られる今の時代には想像できないかもしれませんが、この時代に動画を見るのは、非常に困難でした。

もちろん、それは私も理解していました。しかし、時代は「ドットコムブーム」です。私も他の投資家たちと同じように、インターネットの好景気中の株式をしばらく保有し、その後は高値で売って利益を得ようと考えていました。



株価はすぐに「2倍」に…


しかも、私の計算では、「オリンピック」が、その株価に弾みをつける予定でした。クオッカ社が放送イベントのメディア取材に乗り出したとき、株価は上昇し、大金を得るだろうと考えていました。そこで、私は同社の株を購入しました。

だが、自分の持っているポジションが心配になって、夜はよく眠ることができなくなりました。ただ、その心配は取り越し苦労に終わり株価はすぐに「2倍」になリました。その結果をふまえ、私は、保有数が少し多いと考え、それはリスクになると感じました。そこで、妻に半数を売却して、家を購入する資金にしたいと伝えました。



No !!


すると「No!!」これが妻の答えでした。夫婦で貯蓄をすることは一致していたのですが、「私は、利益を確定してリスクを減らしたい」「妻は、持ち続けて、もっと株価が上がるのを待ちたい」と言う具合に、意見が別れました。この結末は、カンの良いあなたであれば、もうお気づきでしょう。私は妻の意見に折れ…全株式を保有し続けました。

ちなみに、同社を私は7ドルで購入していました。その7ドルが2倍以上の15ドルになったので、私は、半分を売りたいと考えていました。でも、その株価は、そのあと下がりました。「12ドル」をつけたとき、私はこう言いました。「15ドルに戻ったら売ろう。」と。

そして、下落し「10ドル」になると、私はこう言いました。「12ドルに戻ったら売ろう。」と。さらに下落し「7ドル」になると「少しでも利益を上げなければ…8ドルになったら投げ売りする。」と。5ドルで、「損益分岐点まで戻れば、抜け出そう。」と。3ドルでは、「5ドルになったら良いのに。」と。



最悪のトレードから学んだ3つ


結局、紙切れになるまで待ってしまいました。まさに、これが私の「最悪のトレード」でした。だからこそ、私はこの最悪のトレードからこの「3つ」を学びました。


【1.トレードが投資にならないようにしなければならない】

私には具体的な目標があリました。それは、さっと利益を得られる短期のトレードをすることです。でも、私はその株を長く保有し過ぎました。間違いに気づいたとき、すぐに抜け出しているべきでした。

トレーリング・ストップをかけていれば、もっと上手くいったのでしょう。そうすれば、株価が上昇すればそのチャンスに預かることができ、下落すればそのトレードから抜け出すことができました。


【2.担える以上のリスクを取ってはいけない】

私は、そのとき株数を保有し過ぎました。その結果、眠るときも気になる状況が続きました。つまり、どんな投資でも、眠れないほどストレスを抱えないようにすべきでしょう。


【3.あなたが結婚しているなら、夫婦で決定しよう】

2人で株を選ぶ必要はないですが、大局的なことは議論すべきでしょう。投資の決定でパートナーのどちらかが不安を感じることのないようにすべきだと考えます。

特に、私の経験では、経済的な問題は結婚生活に大きなストレスとなります。もう一方のパートナーがリスクを取りすぎていると感じる場合は特にそうでしょう。ですが、先を見越してお互いが何に安心できるかを理解するなら、ストレスを軽減できるはずです。



これが、私の過去の「最悪のトレードから学んだ3つの教訓」です。私は、これをあなたにお伝えしていることを恥ずかしいとは決して思っていません。むしろ、投資家たちは、貴重な教訓を学ぶために、このような経験をしているものでしょう。だから、私は、この経験に感謝をしています。

あなたの過去の最悪のトレードは、どのようなものでしょうか?そして、そこから、どのような教訓を得たでしょうか?ぜひ、あなた自身に問いかけてみてください…

良い投資を!

マーク・リクテンフェルド


いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)

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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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