米国配当株投資

四半期報告を乗り切る方法:あなたが知らない業績予測の真実

この記事のポイント

  1. 株価を大きく動かす要因とは?

  2. あなたが知らない業績予測の真実

  3. 今後のために、あなたがすべきこと


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私は長期投資株の日々の値動きにはあまり注意を払いません。これらは数年単位で保有する株なので、1日で数パーセント動いたとしても、特に気に止めるほどのことではないからです。

しかし、短期的な投資や取引の場合には、急上昇を引き起こすような出来事が起こらないかを注意深く監視しています。

実際のところ、株価を動かす明らかな可能性がなければ、私が短期的な取引することはありません。それは最新の収益報告や企業の重大発表または株価チャート上の最高値ブレイクなどのテクニカルなものかも知れません。

四半期報告は私のお気に入りの出来事の一つです。

企業は四半期ごとに収益を報告するため、年に4回、株価が大きく動くチャンスがあります。

四半期報告に関する株価の動きで興味深いことは、その企業が必ずしもたくさんの収益をあげる必要がないことです。事前予想さえ上回れば株価は上昇します。

事前予想は、一株あたり0.10ドルの損失だったとします。もし四半期報告で0.05ドルの損失だったことがわかると、実際には損失を出しているにも関わらず、株価は大きく跳ね上がることがあります。

また、企業の業績予測で株価が上がることもあります。

前の四半期が業績予測通りだったとしましょう。そればかりか、予測に達していなかったとしても、企業が次の四半期もしくは年間の業績予測を引き上げたら、それこそがあなたが待ち望んでいたチャンスの可能性があります。

四半期報告は企業やウォール街のアナリストにとってゲームのようなものです。アナリストはCEOの方針に従って業績予測を立てます。CEOや事業部の幹部はアナリストの業績予測が高くなりすぎないように注意を払います。実績が予測を上回れば自分がヒーローになれるからです。

ウォール街のアナリストも企業が業績予測を外すことを望んでいません。特に、その企業の株に「買い」の評価を付けていたらなおさらです。能力がないと思われかねませんから。

また、当然、予測を下回ることは企業にとっても良いことではありません。そして、アナリストは自分の会社を投資先や資金調達先として使ってもらいたいと思っているので、CEOや幹部に気分良くなってもらいたいのです。

もし、あなたがアナリストで、企業が望んでいない高い業績予測を公開し、その企業が業績予測を下回ったという否定的な報告書を書いたとしたらどうでしょうか。その企業が次の社債の発行や取得にあなたの会社を使うでしょうか?難しいでしょうね。

こんなに上手く利害関係が成立していても、実績が予測を上回れば株価は大きく上がりますし、予測を下回れば大きく下落することもあります。

シスコ・システムズ (Nasdaq: CSCO)は経営陣が四半期報告ゲームの方法と勝ち方を熟知している企業の一つです。これまでの9四半期連続でアナリストの業績予測を上回っています。

そして、株価も恩恵を被ります。業績予測を上回った四半期報告がされると、株価は1日で6%ほど上昇します。

先週までに、たくさんの株価が四半期報告の結果で大きく動きました。

S&P500種指数企業の第3四半期の収益は21%減少すると予測されていました。これは2009年の大不況以来、最大の減少です。

そもそも業績予測が悪かったので、予測を上回った企業の株価は大きく変動しました。

あなたの保有する株式の第3四半期報告と株価の動きを確認してください。

四半期報告のような、あなたの株を動かすことになる要因を理解することは大切です。

良い投資を
マーク


いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)

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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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