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コロナウイルスの下落から利益を狙う方法:オプション取引でプットを購入する

所要時間: 3分.

この記事のポイント

  1. ボラティリティの上昇は、プラスにもマイナスにも作用する

  2. 株価下落時にもオプション取引で利益を狙うことができる

  3. その際のポイントは、市場が上昇し、ボラティリティが低いときにプットを購入すること


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米国株式市場の急落…その原因は、ご存じの通りコロナウイルスです。米国株式市場の2020年の最初の3週間は、すべてが順調でした。S&P 500は12月31日の3,230から1月21日の3,320に上昇し、ほぼ3%上昇しました。

ですが、コロナウイルスの発生により急落し、突然の価格ショックを起こしました。このようなとき、投資家のあなたは「今が買いだ!」と考えるかもしれませんし、反対に「リスクを回避したほうが良いのでは?」と考えるかもしれません。

まさに、急落によりボラティリティが急上昇するとき、投資家の心理はプラスにも、マイナスにも作用すると言ってよいでしょう。ただ、このボラティリティですが、人によって見解が様々です。市場のコメンテーターがボラティリティについて話すとき、それは通常否定的な観点から話されます。

「市場は不安定です」という彼らの裏の意味は、通常、市場が下落している、または予測できないことを意味します。だから、投資家たちにマイナスの影響を与えるでしょう。そして、それはまさに、コロナウイルスが世界的な関心事になった後に市場で起こったことです。





株式市場のボラティリティは、CBOEマーケットボラティリティインデックス(VIX指数(恐怖指数)とも呼ばれる)で表されます。VIX指数のチャートを見ると、ボラティリティが増加しているかどうかを、すばやく理解できます。

このVIX指数のチャートでは、1月26日日曜日に米国で2番目の症例が発見された後、コロナウイルスに対する懸念が高まったときにボラティリティが急上昇したことがわかります。月曜日に市場が開かれたとき、ボラティリティはより高くなりました。

パニック状態の投資家が資産を迅速に売却したためです。下落の速度は、ボラティリティの上昇における重要な要因でした。しかし、見出しがボラティリティの急上昇を引き起こすたびにパニックに苦しむ必要はありません…



下落時に利益を狙う方法


なぜなら、このようなパニックを引き起こす下落時でも利益を狙う方法があるからです。その最も簡単な方法は、プットオプションを購入することです。これは、特定の株式または下落する市場に対しての保険のようなものです。

重要なのは、ボラティリティがオプション価格設定の重要な要素であることです。だから、市場が上昇し、ボラティリティが低いときにプットを購入することがポイントです。ボラティリティが低い場合、プットの価格も低くなります。

保険をイメージすると分かりやすいですが、ハリケーンがあなたの家に向かっていたために住宅所有者保険を購入した場合、保険会社は、物事が静かなときに保険を購入した場合よりも多くを請求するでしょう。それと同じ理屈です。だから反対に、市場が低迷し、ボラティリティが上昇している場合、プットオプションを使用して株式またはポートフォリオを保証するには、費用がかかります。

この戦略の素晴らしい点は、市場の下落とボラティリティの急上昇でプットを売ると、2つの方法で利益を狙えることです。第一に、株式または市場が下落するとプットの価値が上昇します。第二に、オプションの価格の変動要素も同様に増加します。あなたは本質的にそのハリケーンの最中にその保険契約を売っています。

また、VIX指数自体で、オプションを取引することもできます。だから、むしろ市場のコメンテーターや友人が市場を「不安定」と主張するとき、それが本当に重要である理由と、なぜ市場の下落を「不安定」という言葉に置き換えているだけなのかを考えてください。

それはあなたにとって、利益を狙うチャンスかもしれません。

良い投資を!

マーク・リクテンフェルド


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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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