コロナウイルス禍におけるバイオテック銘柄のチャンス:注目銘柄はどれか?

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この記事のポイント
- 医療業界には二つの大きな動き
・患者数が減少
・市場は回復 - 但し、医療品開発は時間がかかるものなので、楽観視は危険
- セクターに勢いはあるが、個々の銘柄をよく吟味する必要がある
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新型コロナウイルス禍で治療薬やワクチンを期待され、注目の高まる「バイオテック」
注目業種の株は、私たち投資家の目にも魅力的に映ります。
今回は、バイオテック株に投資するなら知っておくと安心な情報をお届けします。
まず、新型コロナウイルス危機を受けて、医療業界には2つの面が見られます。
患者数が60%も減少した結果、独立系医療機関の半数が医師を解雇せざるを得なくなった、とメディカル・グループ・マネジメント協会が発表しています。
ミシガン大学のエコノミスト、ジャスティン・ウォルファーズ氏は、「第1四半期におけるGDPの減少の半分近くは医療に起因し、これはおそらく手術の待機や遅れによるものだ。」と指摘。
「今もパンデミックの真っ只中で、医療主導の景気後退というのは奇妙な現実だ。」と語っています。
しかし、もう一方で、バイオテックはセクターとしての回復力を証明しています。
2009年の市場の底値からの長期的な回復を見てみましょう。
iShares Nasdaq Biotechnology ETF(Nasdaq: IBB)やVanEck Vectors Biotech ETF(Nasdaq: BBH)のようなバイオテック関連の上場投資信託(ETF)は、株式市場の回復期に急騰しました。
そして、S&P 500の水曜日の急騰は、医薬品開発の最前線におけるポジティブなニュースによるもので、これは医療主導の回復が見られるかもしれないことを示しています。
しかし、チーフ・インカム・ストラテジストであり、ヘルスケア関連投資の専門家でもあるマーク・リクテンフェルド氏は、そう早くは回復しないと警告しています。
マーク氏は、「私は、バイオテックは市場で最も重要なセクターであり、今後5年から10年、そしてその先も重要なセクターであると考えている。」と言います。
しかし、新型コロナウイルスの治療法が景気回復のきっかけになるか、については「病気を治すには通常、長い時間(何年も)がかかる」とも言っています。
治療法の確立に時間を要していることを考えると、投資家は疑わしい主張で主なニュースを埋め尽くす一発屋たちの意見に耳を貸すべきではありません。
その代わりに、最高の実績、最高のパイプライン、最高のファンダメンタルズを持つバイオテック企業に目を向けるべきです。
例を挙げてみましょう。
バイオテックアナリストのダニエル・ウォード氏によると、2015年の第4四半期に、エボラワクチンに取り組んでいることを報告した30社全てに投資した投資家は、平均2.3%の損失を出したそうです。
一方、これらの企業の中で最も成功した企業に投資した投資家は、資金を1.25倍に増やしたとの見方です。
マーク氏は、「バイオテック分野では、大きなホームランを打つことが出来る。しかし、これらの銘柄を取引する際にはリスク管理をする必要がある。」と語ります。
利益を得るためには、ウイルスの治療や抗体に関しての開発可能性が最も高いと考えられる個々のバイオテック企業に注目することが重要です。
注目している関連企業として、マーク氏は最近、ジョンソン・エンド・ジョンソン(NYSE: JNJ)、ロシュ・ホールディング(OTC: RHHBY)などを紹介しました。
バイオテック業界がユニーク(独特)なものであることは間違いありません。
しかし、他に類を見ない市場の崩壊には、他に類を見ない回復のチャンスがあります。
良い投資を。
メイブル
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