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証券会社の祖父から学んだ「保守的投資の3原則」

所要時間: 4分.

保守的投資の3原則

  1. 良いビジネスに投資する

    堅実だが過小評価されている企業
    強い成長見通しがある企業
    その両方の企業


  2. 長期投資する

    ブームと呼ばれるようなものに気をつける
    年単位の長期的視点を持

  3. 配当を集める

    配当は、会社が安定していることを示す
    配当金は、不労所得となる


私の祖父は1904年に生まれました…29年前に亡くなり、彼は、私のヒーローでした。彼の人生は、まさに典型的なアメリカンドリームというべきものでした。祖父は、6歳のときに働き始め、新聞を販売していました。

だから、夜間に高校、大学、大学院に行き、日中は家族を支援するために働き続けました。そのような祖父の姿を見ていたこともあり、私の祖母は、夜の学校から疲れ果てて家に帰ると、遅い夕食なので軽めにということでコーンフレークのボウルを食べ、そのままテーブルで眠りに落ちる方法を教えてくれました。

祖父も同じように、その眠りに落ちる方法を、次の日も…そしてその次の日も…していたようです。ですが、そのような熱心な働きもあり、彼は、最終的に良い仕事を得て、いくつかの会社を所有し、豊かな生活を送りました。その姿をみた祖父の子どもたちは、「お金のためにキャリアを選ぶのではなく、情熱を持った仕事」を選びました。



彼は相場の「推測」を好まなかった…


そのような私の祖父は、縁あってニューヨーク証券取引所の座席を所有していました。幸いなことに、私は彼が亡くなる前に、「証券会社を経営する祖父が何十年にわたり学んだ株式投資の原則や哲学」について学ぶことができました。

私の祖父は「保守的」でした。だから、彼は株式市場がこれからどう動くかなど「推測」を好まなかった。同時に、推測を好むのが投資家心理ということもあり、多くの顧客が、祖父の方針と反対のことをして、株式市場から去っていくのを見てきました。

では、私が彼から学んだことは何か?振り返ると、それは「ウォーレン・バフェット」を思い出させます。それがこの3つの原則でした。

【3つの原則】

  • 良いビジネスに投資する
  • 長期投資する
  • 配当を集める


原則.1:良いビジネスに投資する


1つ目は【良いビジネスに投資する】です。私の祖父は、公認会計士であり、長い人生の中で、2つの会社を所有していました。1つの会社は、彼が購入した鉄鋼会社でした。もう1つの会社は、彼が始めた証券会社です。でも、祖父は公認会計士です。

だから、私は祖父に「鉄鋼について詳しいのか?」「証券会社について詳しいのか?」と聞いたことがありました。すると、彼の答えはこうでした…「私は、ビジネスを運営する方法を知っている」と。

だから、彼は鉄鋼や証券会社の専門家を雇いました。彼はビジネスの運営以外は、その知識やスキルを持った有能な専門家に委ねたのです。通常であれば、彼の立場の人は「鉄鋼に詳しくないといけない」「証券会社に詳しくないといけない」と考えるものです。それが、彼は全く違っていました。

まさに、これが私の株式市場に対する「パラダイムの転換」のきっかけになりました。祖父から教えられた、この教訓ともいうべきものを株式市場にも適応しました。

その結果、

  • 堅実な企業でありながらも過小評価されている企業
  • 強い成長見通しがある企業
  • その両方の企業

私は、このような株式を買い付けるようにしています。



原則.2:長期投資する


2つ目は【長期投資する】です。例えば、ドットコムブームなどが良い例でしょう。ドットコムブームとは、1990年代前期から2000年代初期にかけて、アメリカ合衆国の市場を中心に起きた、インターネット関連企業の株価が異常なほどに上がったときのことです。

まさに、これは私の祖父の教えに反するものでしょう。彼が、そのブームを目にしたら、嫌悪感を持って頭を振っているのが目に浮かびます。ちなみに、これはドットコムブームと言われるくらいですから、そのブームは崩壊し、大変な時期に突入しました。

つまり、ここでお伝えしたいのは、このような「短期的な視点」で投資するのではなく「長期投資」を前提とした投資をするということです。偉大な企業の株式を購入したら、短期的な視点ではなく、年単位の長期的視点で見ていきます。



原則.3:配当を集める


3つ目は【配当を集める】です。あのバフェットと同じように、私の祖父も「配当」が支払われることを望みました。長期にわたり配当を支払う素晴らしい企業を所有することで、祖父母は退職後も、快適な生活を送ることができました。そして、祖父のこの戦略により、祖父が亡くなったあとでも、この配当を資金にして美しいマンハッタンに住んでいます。

多くの場合、配当は(常にではありませんが)会社が安定していることを示しています。配当金は、時間をかけて再投資すると不労所得として、労働して得る収入を補ったり、「富」を生み出したりできます。そして、毎年配当を上げるような会社に投資することができれば、毎年より多くの収入を得られるようになります。

私は投資に関する本をたくさん読みましたが、間違いなく、私が学んだ最大の教訓は祖父からのものでした。そして、彼から私は今も変わらず効果的だと考えられる投資の原則や投資哲学を学びました。だから、私はその投資の原則や投資哲学に毎日従うようにしています。そして、その原則や哲学をあなたと共有し、あなたのお役に立つことができることを願っています。

良い投資を!

ーマーク・リクテンフェルド


いかがでしたか?
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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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