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インデックス投資の基本「分散」と「つみたて」:安定的に資産を築く手引き

所要時間: 5分.

この記事のポイント

  1. インデックス投資では、資産が大きくなってきたら各種アセットに分散をする

    例:・株式
    ・債券
    ・金
    ・不動産

  2. インデックス投資では、定期的につみたて投資を続ける

  3. 長期投資を前提にすれば、値動きに一喜一憂せず、日々の動きを確認する必要もない


長期投資の王道とも言えるのが「インデックス投資」です。今回は、そのインデックス投資の基本と分散投資にフォーカスしてお話しましょう。まず、インデックス投資の基本は以下の3点です。

【インデックス投資の3つの基本】 
1.成長性を考慮した投資をする
2.資産が大きくなってきたら各種アセットに分散をする
3.定期的につみたて投資を続ける

今回は、このインデックス投資の3つの基本の2つ目「資産が大きくなってきたら各種アセットに分散をする」、3つ目の「定期的につみたて投資を続ける」をみていきましょう。



基本.2:資産が大きくなってきたら各種アセットに分散をする


資産が大きくなると、分散投資を意識するでしょう。特に、資産が数千万、数億といったレベルになるとです。なぜなら、指標がほんの数パーセント動いただけで、数百万、場合によっては数千万もの値動きがあるからです。

長期投資を前提としていれば、指標の動きに一喜一憂しないかもしれませんが、そうはいっても数百万、場合によっては数千万もの損失などになれば、精神的に打撃を受けるでしょう。もしくは、年齢を重ねると、なかなか積極的にリスクを取ることができなくなり、保守的な運用を心がけるようになるかもしれません。そのようなときに意識したいのが「アセットの分散」です。



3つのアセット


例えば、株式以外のアセットには以下の3つのようなものがあります。

【株式以外の3つのアセット】
・債券
・金
・不動産

それぞれ詳しく見ていきましょう。1つ目は「債券」です。債券には、長期国債、中期国債、短期国債があります。最も信頼が高く、基本になるのが米国債です。ドル建てを避けるならば、日本国債を選ぶ方法もあります。しかし、金利は低いです。さらに金利が低いのがEU各国の国債です。先進国国債に関して言うと、現状では為替リスクを多少負っても米国債が資産運用では有力候補と考えられるでしょう。

なお、この債券の金利は、短期の場合は、金利が他の期間に比べ低いですが、期間から考えてデフォルト(債務不履行)の可能性が低くなると理論的には考えられるので、手堅い投資と考えられるでしょう。その反面、中期・長期になるほど理論上リスクが大きくなるので、金利は上がります。

非常に手堅い投資になります。中期、長期となるにつれて金利が上がります。先行きが不透明になるため、金利でそのリスクを補完することになります。米国債の50年、100年なども考えているようです。もし、それが実現した場合は、これまでのものよりも金利は上がることが予想できるでしょう。

なお、この短期・中期・長期の米国債をバランスよく混ぜた債券ETFが「BND」「AGG」です。いずれも投資家のポートフォリオの一つとして人気があります。他にも、LQDなどの社債ETF、優先株式のPFF、ジャンク債中心のJNKなどがあります。いずれも、リターンとリスクは非常にバランスよく計算されています。ただし、高利回りほど一般的にはリスクも大きいので、値動きの上下は大きくなります。



分散で求められる役割は?


資産が大きくなり、ポートフォリオを分散する際、債券は値動きを小さくする役割が求められるでしょう。よって、それに向いているのは下のチャートのような「BND」「AGG」のETFになるでしょう。

このチャートを見る限り、値動きの幅はリーマンショック時でも5%程度に抑えられています。この10年での値動きの幅は、75~85ドルです。株式と比べると値動きは小さいと考えられるでしょう。しかし、その分、株式よりもリターンが小さいのは前提です。リスクヘッジや保守的な運用には、フィットするものと考えられるでしょう。



金のインデックス


2つ目は「金」です。インデックスを使えば、金へ投資することもできます。「GLD」が該当します。これは、金のインデックス、つまり金商品先物価格に連動するものです。金そのものは資産価値が株のように増えていくものではありませんが、価値がいつの時代も他のアセットに比べると一定という特徴があります。

また、有事の金と言われるように、株価が下落基調にあるときに買われやすい側面があります。つまり、逆相関をすることが多いのです。最近で言うと、米中貿易摩擦に伴う経済指標の悪化から、債券のみならず金が買われるという流れがありました。

これが、金の特徴を表した市場の動きと考えられるでしょう。ただし、金も株式よりもリターンが小さいのが前提です。あくまでも残りの一部の資金を投資するようなイメージになるでしょう。



不動産のインデックス


3つ目は「不動産」です。インデックスを使えば不動産にも投資することが可能です。「REAT(リート)」と言われています。通常の不動産投資であれば、融資などで大きな資金を得て投資することになるでしょう。一つ一つに大きな資金が必要になるので、株式に比べて参入障壁が高いと言えるでしょう。

そこで、その問題を解決したのが不動産のインデックスである「REAT(リート)」です。REIT(リート)は、不動産を証券化したもので、いくつもの物件から構成されています。よって、不動産に分散投資することになり、リスク分散もされているので、買いやすいのが特徴でしょう。

なお、リート法人には、利益の9割以上を分配金にするならば法人税がかからないとする法律があり、比較的高配当になりやすいのも特徴であり投資家からすると魅力です。また、株式よりもリターンが大きい魅力もあります。そういった意味では、ポートフォリオの一つとして組み込むのも良いでしょう。

以上が、株式以外の3つのアセットです。これらに分散することで、リスクを低減することができるでしょう。では、次はインデックス投資の基本の最後をみていきましょう。



基本.3:定期的につみたて投資を続ける


インデックス投資の最後の基本は「定期的につみたて投資を続ける」です。資産が大きくなったら株式以外にも分散するのが良いと考えられますが、それ以前は「株式のインデックスを定期的に買い付ける」ことが基本です。いわゆる「積立」のようなものです。

資産が少ないうちは、特にこれが必要と言えるでしょう。なぜなら、株式以外のアセットは、株式よりもリターンが低いからです。リターンから考えると、まずは株式が良いでしょう。

そして、資金が増えてきたらポートフォリオの動きを安定させるために「債券」を加えることを検討しても良いでしょう。株式と債券を軸にして、状況に応じて他のアセットを検討しても良いでしょう。このようにインデックス投資は、株式以外も混ぜながら投資できるのも魅力と考えられるでしょう。

以上が最後の基本です。このように2つ目の基本と3つ目の基本は、分散と定期的な投資です。長期投資を前提にすれば、値動きに一喜一憂することも少なくなります。また、日々の動きを確認する必要もないので、ゆったりと投資することができるでしょう。


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