米国配当株投資

2020年第1四半期41.5%下落なのに注目の小型株インデックスとは?

所要時間: 4分.

この記事のポイント

  1. Russell 2000インデックスは歴史的損失を経験

  2. 下落後に反発した過去の経験から、今が最高の買い時と言える

  3. 注目ファンドが2つ

    iShares Russell 2000 ETF(NYSE:IWM)
    Vanguard Russell 2000 ETF(Nasdaq:VTWO)


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現在のような不確実性の高い時代において、歴史と経験は貴重な財産です。その歴史と経験が私に言っているのは、これまで小型株を買い付けるのに、良い時期がめったにないということでしょう。しかし、この新しい機会は、2020年第1四半期の小型株のセクターにとって、ひどく悪かったときに生まれました。

驚異的「41.5%」の下落…


小型株のパフォーマンスは、小型株の最も人気のあるRussell 2000インデックスによって測定されます。このインデックスの第1四半期の30.6%の減少は、40年を超えるインデックスの歴史の中で最大の四半期損失でした。これがその様子です…

この四半期は、悲惨とも言える状況でした。2020年2月20日から2020年3月18日までの期間にひどく悪化しました。そのわずか1ヶ月間で、Russell 2000インデックスは、驚異的とも言える41.5%の下落に至りました。

ただし、ここで注意しなければならないことがあります。それは、こんなに下落している株は、この1つだけではないということです。崩壊ともいえる下落があったのは、米国で優れた小規模な上場企業2,000社で構成されるインデックス全体が下落したということです。

つまり、1銘柄だけでなく、2000社全体が下落したので、歴史的にみて「稀」だということです。どれほど、稀なことかを理解するには、いくつかの情報が必要です。ここからその情報を見ていきます。

なぜ、歴史的崩壊がチャンス?


そこで、過去最悪の2つに入る、直近の株式市場の崩壊を見ましょう。1つ目の崩壊は、2000年3月から2002年10月の間にインターネットバブルが崩壊したときです。Russell 2000インデックスは、44.1%減少しました。2つ目の崩壊は、2007年7月に始まり2009年3月に終了した弱気市場の期間です。最大58.9%減少しました。

今回の崩壊とも言える下落と並べると分かりますが、この崩壊も過去に類似していることが分かります。ただし、違うのは「崩壊のスピード」です。これらを考慮すると、これは歴史的なことであることがよく理解できるでしょう。では、これが歴史的にネガティブなものだからといって、後ろ向きになるか?と言えば、決してそのようなことはありません。

なぜなら、この歴史が語るように、これからRussell 2000インデックスが私たちにもたらすであろうストーリーが、ここにはあるからです。だから、ここからこのインデックスが私たちにどのような利益をもたらすか、検討する価値は十分にあるでしょう。歴史的には、これは私たちがこれまでに見た中で「最高の買い付けのタイミング」だというシグナルを出しています。

最高のタイミングを示す2つのインデックス


例えば、2002年10月に小型株が底を打ったとき、Russell 2000インデックスは、それまでのうっぷんを晴らすかのように反発し、次の12か月で60%上昇しました。(あのときは、楽しかった!)また、2009年3月の底値の翌年はさらに良く、Russell 2000インデックスは2009年3月9日から2010年3月9日までの間に95%上昇しました。インデックス全体がほぼ倍増しました。

これは、控えめに言っても、非常に有力な数字だと、私は考えています。それだけではありません…2020年3月31日の時点で、Russell 2000インデックスからの5年間の年間収益率はマイナス0.2%でした。つまり、2015年3月31日から現在まで、小型株は投資家からのリターンを生み出していません。

それは信じられないほどまれな出来事です。Russell 2000インデックスは、40年以上前に設立されて以来、436か月の月日を終えています。しかも、このインデックスが今日のように5年間の年間収益率がマイナスになっています。ここでより重要なのは、5年間の年間収益率がマイナスになっていることがわかった後のことです…

ここからの反発に期待!


まさに、これが良い状況です。「そんなにマイナスなのになぜ?」と、あなたは思うかもしれません。現時点では崩壊とも言える下落の影響で、過去5年間の年間収益率はマイナスです。ただし、歴史的に見ると、Russell 2000インデックスは1年間の平均収益率が40.8%、3年間の平均年間収益率では22.1%、5年間の平均年間収益率においては18.3%に留まっています。

このデータは非常に説得力があります。歴史的に見ると、今の小型株の買い付けは、今後1~5年間の中で、非常に良い状況だと、私は考えています。なぜなら、これからの反発に期待しているからです。私は、今後5年間で、大規模な運用ができれば、大きく花開くと考えています。

注目!2つのインデックス

だから、私は、今このインデックスが入った、2つのファンドに注目しています。1つ目は「iShares Russell 2000 ETF(NYSE:IWM)」です。このETFの資産は2020年4月9日の時点で340億ドルであり、ファンドの費用比率は0.19%と妥当です。2つ目は「Vanguard Russell 2000 ETF(Nasdaq:VTWO)」です。このETFの資産は2020年4月9日の時点で20億ドルであり、経費率は0.10%とさらに低くなっています。

崩壊とも言える下落があると、私たち以外の投資家は、なかなか手を出せないものでしょう。ですが、私たちは歴史や経験を財産とし、過去に起きたことは、未来も同じようなことが起きるという前提のもと、投資判断ができます。そして、その良い例が、今回のようなRussell 2000インデックスです。

このように歴史を知ることで、他の投資家が逃しやすい機会を得ることができるかもしれないのが、まさに私たちのような賢明な投資家です。ぜひ、この機会に、紹介した2つのファンドに注目してみてはいかがでしょうか。

良い投資を!

ジョディ


いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)

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