米国配当株投資

この配当利回り7%のREITは安全か?: ニューヨークの腐ったリンゴ

この記事のポイント

  1. 収益が大きく伸びている配当利回り7%のREIT

  2. 過去10年間に5回も起こった出来事とは?

  3. 「一旦本性を表したら、それが本当の顔だ」


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私がニューヨークを離れてから25年以上になりますが、私はいまだに自分はニューヨーカーだと思っています。そこで生まれ育ったのですから。

一生ヤンキースファンですし、ピザとベーグルはニューヨークが一番美味しいと死ぬまで主張し続けるでしょう。

しかし、一点だけ私が快く思わないものがあります。それは、ニューヨーク・モーゲージ・トラスト(Nasdaq: NYMT)の配当の安全性です。

マンハッタンのパーク・アベニューに拠点を置くモーゲージ不動産投資信託 (REIT)の四半期配当は、1株あたり0.05ドルです。

モーゲージ不動産投資信託の収益は、借入金の支払利子と、不動産取得者への資金貸付や住宅ローン証券投資による受取金利との差額です。

この収益は純受取利息(NII: Net Interest Income)と呼ばれます。ニューヨーク・モーゲージ・トラストのNIIは成長しています。それは良いことです。

ウォールストリートは、今年、ニューヨーク・モーゲージ・トラストが、昨年の1.28億ドルを上回る1.38億ドルのNIIをあげると予想しています。これは2018年の7900万ドルと比べると大きな上昇です。

しかし、昨年、ニューヨーク・モーゲージ・トラストは1.88億ドルを配当として支払いました。

昨年のNII は1.28億ドルで、2018年より大きく上昇していますが、昨年の配当をカバーするには足りません。

今年、ニューヨーク・モーゲージ・トラストは、5200万ドルを配当として支払うことが予測されています。

これは、3月の株主への支払いがなく、6月の配当が7ヶ月前と比べて75%減ったからです。

昨年2月、私が最後にニューヨーク・モーゲージ・トラストを取り上げた時、同社がNII以上の配当を支払ったこと、また同社は過去に配当を削減したこともあるので、次の配当はカットされるだろうと予測しました。

今年は、配当を削ったので持ち越せるでしょうが、過去の配当削減の歴史を考えると、また同じことが起こるのは時間の問題でしょう。

ニューヨーク・モーゲージ・トラストは、過去10年で配当を5回も減らしています。

こういう言い回しがあります…「一旦本性を表したら、それが本当の顔だ。」

ニューヨーク・モーゲージ・トラストはかなり深刻な配当削減癖があります。また株主を失望させるようなことが起こるでしょう。

経済が回復して、アナリストが期待するようなNIIが得られれば、ニューヨーク・モーゲージ・トラストは配当を上げるかもしれません。

しかし、間違ってはいけません。ニューヨーク・モーゲージ・トラストは状況が悪くなれば配当を切り下げます。過去10年間で5回も配当を減らしたように。

配当安全性レーティング:F

良い投資を。
マーク


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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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