米国株入門

米国株Q&A:本当に、勘弁して欲しい…

読者の皆さんからいただきましたご質問に「Q&A」形式でお答えするこのコーナー。米国株のことに少しでも興味をもっていただいたほうが資産形成の成果が出やすいので、さっそく内容に移りましょう。

前回は「なぜ、米国の社長は投資家に株を買ってもらうことが仕事の一つなのか?」についてお話ししました。その背景には、経営者が「社内昇格の延長で就いた人」なのか、それとも「プロとして就いた人」なのかの違いがあることが根底に眠っていることに気がつかれたのではないでしょうか?

ただし、これは一概に、日本の経営者がダメで、米国の経営者が良いということではありません。あくまでも、これは、社長が達成すべき目標にどれだけコミットしているか、という話であります。そして、この話には続きがあり、それは、日本の経営者にとって耳の痛い話になるかもしれません。

 

これ、投資家の視点で見ると?


実は、以前この話を日本企業の経営者に話したことがあります。そうしたところ、彼は「私は、経営のことは学んでいます。社内で帝王学的に「学んで」きました。また、子会社の経営の経験もあります。だからできると思っています。」と言いました。

確かに、彼が私に伝えたいことは分かります。ただ、注意してください。この言葉を「投資家の視点」で見たら、あなたは、どう感じるでしょうか?そうですね…きっと、賢明な投資家であるあなたは、すぐにピンと来たでしょう。「分かる(学ぶ)」と「できる」は違うと。

例えば、スキーで「外側のエッジに加重しスピード調整し、体重は気持ちとしては谷側に傾ける。視線も足元には置かず先に置き、膝を柔らかくしてバランスを保つ」という理論があったとしましょう。これを「分かる(学ぶ)」人は、たくさんいるでしょう。

でも、これを経験なくして即座に「できる」人は、いったいどれくらいいるでしょうか?まさに、この話です。通常であれば、理論を学んだ後に、何度も練習をして、練習中には何度も転び、挫けそうになりながらも続けることでスキルを身に付けることができるでしょう。

 

投資家のあなたは、どちらを選ぶ?


経営も、まさしくこれと同じでしょう。もし、「分かる(学ぶ)」人が上手く経営をできるなら、MBAを持っている人は、学校を卒業したらすぐに上手くいくことになってしまいます。

恐らく、この話をしたら「あれは机上の理論だから…」と批判をする人がいるように、まさしく、「分かる(学ぶ)」と「できる」には、想像以上の「谷」があるということでしょう。

つまり、「分かる(学ぶ)」だけで経営は上手くいくわけではないということです。ですが、現実を見ると、日本企業の経営者は理論を勉強して「わかった」レベルで経営者になるケースが多いものです。

その結果、安易に業績の下方修正をしてしまいます。すると、投資家である株主からは失望を生み、信頼を失ってしまいます。

日本市場は外国人が席捲している面もありますが、外国人投資家はシビアです。また、会社によっては、社長の地位を禅譲して後ろに継いでいくことが決まっているので、「繋ぐ」までの期間をいかに平々凡々にやり過ごすかという人もいます。投資家であるあなたからすると、このようなモチベーションで経営者をしている人をどう思うでしょうか?

 

本当に、勘弁して欲しい…


「だから、だめなんだ…本当に、勘弁して欲しい…」これが素直な気持ちでしょう。「せめて、自分たち投資家と同じ目線は持って欲しい」それが切なる願いではないでしょうか。

投資家の視点で見ると、米国と日本には、大きな違いがあります。そして、この違いは、投資による資金運用成績にも、大きな影響を与えるでしょう。それを踏まえたとき、あなたの選択はいかがでしょうか?

だからこそ、私は株式投資初心者の方ほど日本株からではなく米国株から始めることをオススメしています。

ー志村 暢彦


いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)

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志村 暢彦

Oxford Club Japan チーフ・ストラテジスト 助言統括者。金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。2019年Oxford Clubチーフ・ストラテジストに就任。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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