米国株入門

米国株Q&A:米国株と日本株…どちらから始めればいい?

Oxford Club Japan チーフストラテジストの志村 暢彦(しむらのぶひこ)です。私は、金融の専門家の視点から、あなたにプロによるお金の知識をお伝えできるように、日々活動しています。具体的には、あなたも手にしたことがある「Oxford インカム・レター」の解説や、「米国株とは何か?」など、金融というと遠い話に感じるかもしれませんが、大切なことだしまずは始めてみよう、と感じられるように情報をお届けしています。

その一つとして、読者の皆さんからいただいたご質問に「Q&A」形式で、資産形成にまつわる情報をお届けしたいと思います。さっそく、皆さんからいただいたご質問に回答していきたいとおもいます。第1回目は、こちらのご質問です。

【ご質問】
「今回、はじめて米国株を学びますが、米国株をはじめるには、やはり『日本株』を知っていないダメなのでしょうか?」

 

日本株のほうが有利は本当?


実は、つい先日、これまで日本株を10年近くやってきた人に似たような質問をしました。それが「米国株と日本株、どちらを先に始めたほうが良いと思いますか?」とういうものでした。では、その人がどのような回答をしたかと言うと「えっ!?それはもちろん、日本株ではないでしょうか?企業分析する場合を考えても、日本人は日本株のほうが有利だと思いますので。」でした。

あなたは、この回答についてどう思いますか?「うんうん、その通りだよ~」と思いますか?それとも、「いや、これは意外と違うのでは?」と思いますか?では、この回答に対して、私は、どのようにお伝えしたかと言うと

 

日本株から始めるのは、むしろ遠回り?


「…気持ちはわかります。そう考えるのも当然ですよね。でも、、それは、むしろ遠回りになりえます。」では、なぜ日本株ではなく、「米国株」が先なのか?について、あなたにもご説明します。これは、あくまでも私の周囲の話かもしれませんが、「米国株は、日本株をやり尽くしてから手を出すもの」と思っている方が多いと感じます。

だから、私が質問した方も、私の言葉を聞いて「えっ?なぜ…?何きいているの?」という顔をしていました。では、ここから重要な話をします。私からすると、米国株は、日本株で成功して、基礎を分かっていないと難しいと思うこと自体、ナンセンスだと考えています。

 

もし、あなたがサーフィンをするなら、どっち?


例えて言うなら、それは「双眼鏡の使い方を知らず、反対から覗いているようなもの」です。なぜなら、現時点において世界の基軸通貨は米国ドルで、世界の株式市場の圧倒的首位は米国株だからです。つまり、世界経済中心、成長の源泉とも言える存在なので、情報がノイズとなることが少なく、できるだけプレーンな状態で投資判断ができます。

海で波に乗るサーフィンで例えるならば、米国株はキレイな波から練習することができる状態を示します。キレイな波の状態で、サポートの人に 後ろからボードを押してもらい、まずはボードに立って、バランスをとったり、波の力で前にすすむところから練習することができます。

その練習を何度もすることで、基礎的な、バランスをとる、波に乗る、というスキルをいち早く身につけることができます。波乗り、のイメージが難しければ、はじめて自転車に乗る練習をしたとき、を思い出していただくといいかもしれません。原理は一緒です。

 

一方、日本株はというと、崩れた波の中でサーフィンの練習するようなものです。ここは米国株と大きく違う点です。おそらく、ボードに一度も乗ったことがない人が、汚い形の波で練習してもボードに乗ることは困難でしょう。

そもそもボードに立つのが難しいし、乗るべき波がなかなか来ないので、そうこうしているうちに 漕ぎ疲れてヘトヘトになってしまいます。だから、上達は遅くなると思います。むしろ、楽しみが分からず志半ばで、あきらめてしまったり嫌いになってしまうこともあるかもしれません。

日本株は、米国や中国をはじめとする外部要因の影響を大きく受けるし、円の為替市場だって日本発の情報で動くことは年々少なくなっています。外部要因で右に行ったり左に行ったり、つまり、汚い波に乗って練習するようなものです。

だから、日本株からはじめて世界のスタンダードな株式投資のスキルを得ることは難しいと考えられます。ですが、米国株は情報の発信地・震源地であることが多く、つまりはキレイな波が多いので着実にスキルを習得していくことが可能でしょう。

 

実は、米国株からのほうが…


実は世の中の多くの人が思っているのとは全く反対で「まずは米国株で勝てるようなスキルを理解したうえで、それから日本株で勝つプロセスを体得する方が理にかなっている」と私は考えます。

でも、必ずこの話をすると「日本株でも成功者はいますよ!」というご意見をいただきます。確かに、それも一理あります。ですが、それは、あくまでもその人「独特のセンス」で成功したり、数多の困難を強い信念や興味で乗り越えた確率が高いものです。

ということで、初級者が株式投資を始めるなら、日本株よりもまずは米国株からというほうが適しているのです。長く使えるスキルを得るには米国株からが 私が20年以上金融業界に属し、日本人では数少ないグローバル株のアクティブ運用の専門家となり、投資家として生き残ってきた私の出した結論です。

英語の壁がある、と感じる人であっても、今の時代は、グーグルクロームの翻訳機能を使えばボタン一つでページが日本語に翻訳されます。また、以前は高かった手数料もインターネット証券を使えば、以前よりも大分安くなりました。米国の動きを見ていると、そもそも証券会社のビジネスモデルが急激に変化しているので日本においてもさらに手数料が下がるとみています。

多くの面で、米国株は開始するハードルが下がっているので、日本株よりも、むしろ米国株から開始することを私はオススメしています。

 

ー志村 暢彦


いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)

ちなみに…このブログで紹介している株はもちろんいいのですが、それよりもたくさんの配当を出す企業ばかりを集めて、毎月レポートしてくれて…「買い」「売り」の具体的なアクションをあなたへお届けする、「Oxford インカム・レター」はこちらからお試しすることができます。

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志村 暢彦

Oxford Club Japan チーフ・ストラテジスト 助言統括者。金融業界歴24年。業界経験としてはファンドマネージャーとしての期間が最も長い。2019年Oxford Clubチーフ・ストラテジストに就任。日ごろより、金融力は国力そのものであると考えおり、金融業界の心臓部や裏側で働き、政官財を含め、日本の金融の実態を見てきた経験をもとに、日本の金融リテラシー向上と、個人の理想的な資産形成の実現について、情報の収集と発信をしている。 著者の記事一覧 ≫

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