海外投資米国株入門

50万円はこう投資する:リスク・時間許容度を知ってから投資方法を選ぶ

所要時間: 3分.

この記事のポイント

  1. 自身のリスク許容度と時間許容度を知る

  2. リスク許容度と時間許容度に合わせて、預金、債券、投資信託、(増配の可能性のある)個別銘柄を選ぶ

  3. 株式投資でより多くの収入を得たい場合、永続的な増配銘柄へ投資する


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私は毎日メールで「今日、どこに投資すべきか」「5万円、10万円、50万円を、今日はどこに投資すべきか?」という質問を受けますが、答えはシンプルです。

COVID-19 (新型コロナウイルス感染症) の治療薬を所有していると主張するバイオテクノロジーのペニー株です。 
いえいえ、違います!そんなことしないでください。冗談です!札束に火をつけるのと同じことになります。(※ ペニー株というのは、1ドル以下の低位株を指します。ときに破綻が懸念される銘柄です)

どこに投資すべきか。その答えは、あなたのリスク許容度と時間許容度によります。

私が、3つの銘柄をあげるのはとても簡単なことです。しかし、その3つの銘柄を知ったところで、あなたが損することを心配しすぎて夜も眠れない場合は、どうされますか?或いは、もし投機的な観点で値動きのある株を探しているのに、それがゆっくりと徐々に値動きする株であったならば?

つまり大事なのは、あなたのリスク許容度と時間許容度を知ることです。

例えば、あなたには余裕資金が無いとします。含み損のリスクを抱えることができないときは、市場に参入することは望ましくないと考えます。なぜなら、損失を処理できないからです。これは、良い悪いといった類の話ではありません。

単に、家賃や学費、住宅ローンなど、必要な出費を十分にまかなえる資金がないのであれば、あなたはそのお金を失うわけにはいかないのです。つまり、リスクを負うべきではないということです。残念ながら、そのお金であなたは大金を稼ぐことはできません。お金を稼ぐには多かれ少なかれ、リスクを背負わなければならないからです。

今日では、安全な投資により1~1.5%の利息が得られます。安全な投資とは、譲渡性預金(通称CD)やマネーマーケットアカウント(通称MMA)、または現在CDに入れられている普通預金口座を意味します。一定期間、お金を貯めておく必要のあるCDは、CDの満期日前には解約できなかったり、引き出すと、罰金を支払い、最終的には損失を出すことになります。

そこで、私がお薦めするのは、1~1.5%支払う金融市場を見つけることです。昔、私が始めた頃は、普通預金口座で4%、当座預金でも4%を得ることができました。信じられないことでしたが、今と昔とでは違います。今日では1.5%が利益ですが、それはFDIC(連邦預金保険公社)が保証しているため、お金は安全であり、あなたのお金には何も問題は起こらないということです。

もしあなたが時間にもう少し余裕があり、そして小さなリスクを背負えるならば、社債を見てみましょう。これらは企業への融資であり、利息が支払われます。

債券は通常10万円単位ですが公開市場では10万円以下でも以上でも購入することができます。例えば、9万円で債券を購入し、途中で利息が支払われ、満期になると、債券の額面価格10万円受け取れるとしましょう。債券の額面は10万円なので、額面以下で購入すると、利息が支払われるだけでなく、わずかな利益も得られます。

もちろん、その逆もあります。10万円以上の債券を10万2千円で購入した場合、満期時に2千円を失うことになります。しかし、うまくいけば、利息で失った分を補うことができるでしょう。

さて、社債はリスクがないわけではないのですが、リスクの可能性は低いです。投資適格債のデフォルト率は年間わずか1割です。つまり、1,000人に1人が破産するのに対し、投資適格以下の債券のデフォルト率は4%です。非常に高いですが、最高金利の非投資適格債を購入することで、その数を非常に有意義に減らすことができます。

ここで、非投資適格部門の上位に位置するクラフト・ハインツ社の債券の例を紹介しましょう。債券は年3%で、2年後に返済しました。自動車会社のフォード社は、来年満期を迎える利回り6%の債券を発行しています。このように、本当に良い会社がいくつかあり、そこそこな額の利息を稼ぐことができます。

もしあなたに時間の余裕があって、ジェットコースターのように株価が上下するような非常識に大きなリスクではなく、多少のリスクを容認することができるのであれば、申込手数料のかからない投資信託、特に市場追随型のインデックスファンドの購入をお勧めします。例えば、バンガード社の商品が候補に挙げられます。

今、投資家の皆さんは、米国株と米国以外のグローバル株をミックスして持ちたいと思っていることでしょう。そして恐らく、不動産や貴金属、債券に特化したファンドに資金を振り分けたいと考えているでしょう。しかし、組み入れるインデックスファンドの大部分は、株式で構成されているものを選ぶと良いです。

長期的には株価が上昇することは明白ですが(※市場全体の株価は長期的に経済成長と連動します)、短期的には何が起きてもおかしくありません。直近でも、2月・3月に市場が35%急落しました。つまり、このように短期的な景気後退に耐えなければなりませんが、先ほど申し上げたように長期的には株価は上昇するものです。実際、過去50年でS&P500指数は年平均10.6%上昇しています。 
だからといって、毎年10.6%の利益を得られるわけではありません。数年後には20%得られるかもしれませんし、その翌年には何も得られないかもしれません。また次の年には5%減るかもしれませんし、その次は15%の利益を得るかも・・。

しかし、長期的におしなべて見ると、S&P500指数は毎年10.6%上昇してきました。大したことではないように感じられるかもしれませんが、5年後のことを考えてみてください。5,000ドルの投資で年間10.6%の利益がある場合、5年後には8,274ドルになります。10年後には、1回の投資でほぼ3倍近くの13,694ドル利益があったことになります。もちろん、時間をかけて投資を続ければ、さらに多くの利益を得るでしょう。

市場に打ち勝つためには、永続的な増配銘柄の投資をおすすめいたします。

永続的な増配銘柄とは、毎年配当金を上げる会社のことです。この種の企業に投資するメリットは、株価の上昇に加えて、長期的にも利益が得られることです。配当金も出ますし、現金で受け取ることもできます。ですので、あなたが欲しいものにそのお金を使うことができますし、手に入るお金は年々増えていくのです。或いは、配当金を再投資することで、あなたの収益がさらに加速することでしょう。

さて、最初の質問に戻りますが、50万円をどこに投資すべきかということです。

もし、リスクを負うことができないならば、CDや、マネーマーケットアカウント、または普通預金口座を利用すべきです。その場合、利息はあまりありませんが、あなたのお金は安全です。

数年の時間に余裕があり、少しのリスクに対処できるのであれば、社債、特に投資適格、または投資不適格の社債を見てください。

長期間の時間軸で投資が可能で、市場のリスクを多少は抱えることが可能なのであれば、申込手数料不要の市場連動型の株式投資信託の組み合わせを考えるのも一案でしょう。

そして、もしあなたが、株式投資でより多くの収入を得たいのであれば、永続的な増配銘柄が良いでしょう。

 
 良い投資を。


マーク 


いかがでしたか?
少しでもこのアメリカの強い株が「いいな」と思ったら1株からでもいいので買ってみてください。(アメリカの株は日本と違って1株から買うことができます。)

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Marc Lichtenfeld(マーク・リクテンフェルド)

Oxford Club チーフ・インカム・ストラテジスト。ウォール・ストリートを含め25年の経験のある配当投資の専門家。「Get Rich with Dividends(邦題:日本人の知らない秘密の収入源 年100回配当投資術)」著者。2013年に配当投資の専門誌Oxfordインカム・レターを創刊し、世界中に読者を持ち有料購読者は8万人を超える。FOX、CNBC、Forbesなどの有名メディアはもちろん、BloombergやBarrons、The Wall Street Journalといった権威ある金融専門メディアにも多数出演。 マークの記事一覧 ≫

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